【登山のニュース】地図を持たない登山だと!?


家族の用事で山に行けない週末の朝。あるヤフーニュースに目がとまりました。「え~! これマジ!?」なんつって嫁に話しても「ふ~ん。よくわかんな~い」というリアクションは、予想通りとは言え寂しい。お父さんっていうのは、こんな感じで孤立していくんでしょう。

地図の売れ行き激減らしい

紙地図、売り上げ20分の1に スマホ猛威、取次も倒産

6/10(土) 7:50配信

 国土地理院が発行する紙地図の販売数が低迷している。販売を受託している日本地図センターによると、2016年度の売り上げは約47万枚で、記録のある1946年度以降で最少。最盛期だった81年度の約910万枚と比べると約20分の1だ。紙地図は生き残ることができるのか。

 5月の連休中、長野県の北アルプスは大勢の登山者でにぎわっていた。しかし、上高地から涸沢(からさわ)まで約7時間をかけて歩いても、紙地図を見ていた登山者は民間の登山用地図「山と高原地図」を使っていた2人だけ。北穂高岳(3106メートル)に登っても、やはり地図を広げている登山者は一人もいなかった。

 かつて、地理院の紙地図は登山者にとって必携だった。しかし、大学の山岳部やワンダーフォーゲル部など組織化された登山者は減っており、複数で紙地図を見る場面は珍しくなっている。さらに、スマートフォンの普及が紙地図の減少に追い打ちをかける。世界中の地図が見られ、GPS(全地球測位システム)機能で現在地も分かるためだ。

朝日新聞社(一部抜粋)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170610-00000014-asahi-soci

紙媒体そのものが売れない

紙媒体はオワコンですね。このまま同じ感じで情報伝達ツールとして行くなら、どんどん売れなくなって行くでしょう。それを食い止めるために、出版業界は試行錯誤しているはずです。まぁ、大体あさっての方向に向かって行きますが。

出版業界と同様音楽業界も苦境。例えばCDが売れない。JASRACのせいだけでなく、CDは現実的に売れない。

その困難に対応した一つの例がAKBであり、握手券付きCD。

玉数を増やしてネットの猛攻に反抗している他業界

AKBは人が多い。やたらめったら多い。すると、その中から一人くらいは好きなタイプがいるかもしれない。

今、このAKBシリーズって何人いるんですかね? SKEとかHKTとか乃木坂とか全部含めて何人? そこらへん、まったく知識のない私の、単純なおっさん発想を動員すると・・・。

大体48人を一軍として、二軍含めて各チーム100人。上記4チームで400人。一応、顔で選んだ400人いれば、0.25%の確率でファンになりたい娘はいるでしょう。

それでだ。昔は「キョンキョンはタイプじゃないけれど、菊池桃子なら」という状況。自分の周りに同じアイドルのファンがいると盛り上がってしまう。しかし自分一人の場合、相当のめり込まないと続けていられない。ラ・ムーのレコード購入という行動に移せない。いや、ラ・ムーはネタとして買ったとしてもその後は続かない。

しかし、違うアイドルでありながら、同じチームとして同好の士がいればモチベーションアップ。ファンを続けるかどうかの瀬戸際で、少し踏みとどまる動機になる。

そして商業的にも、グッズの販売につながる。

そしてプリキュア。かつて二人でした。今はたくさんいます。その分オモチャの売れ行きに直結。そして映画では、上映時間の7割くらいは変身シーン(体感値)。娘に付き合って何度か見に行ったけれど、フルバージョンで一人ずつ変身するのを見ていると、ウトウトと睡魔が襲ってきてストーリーは何一つ覚えていません。それに歴代プリキュアが一人一言ずつ、新プリキュアに応援と言う名の説教を食らわせてたり。

話が脱線した。

ヒーローものでは、どストライクにキューレンジャーっていうのがいます。親にとってはたまらない。なぜなら余計にグッズを買わされる。サンバルカンの3倍。すなわち経済が回るわけで、売り出すキャラを消費者のお好みに合わせて多数取り揃えるってのは、商業的には素晴らしい発想ですね。

文化がどうなるかは別として。

これに対する出版業界の革新的な発想ってあるかな? 別に多数取り揃え作戦ではなくてもいい。「こんな売り方、あるんだ~」ってやつ。私の記憶にはないです。誰の記憶にもないから本が売れてないっていう状況なんでしょう。

出版界でも始まる粗品作戦

AKBの握手券については、雑誌の付録作戦がありますね。でも握手券、同じ人が何枚も、何百枚も買うんですよ。一方、本の場合・・・、エコバックのために何百冊も買うなんて、ないもんな~。

でも出版業界もがんばってるんです。もう本がオマケレベルになるまで頑張ってる。背に腹は代えられない戦いになってる。

でもダメだぁ。エコバックの種類増やしてコンプリート意欲を刺激しても、それでもだめだぁ。

だから最後の手段。情緒に訴えかけるわけですね。「紙の香りが」とか「めくる感覚が」とか。

私にとっては正直どうでもいい。紙の香りを気にして本を選んだことは無し。めくり心地に至っては、iPhoneのヌルヌル動く感覚に感動はしても、本では感じたこともない。

これで売れるなら「岩波新書の香り」とかいう香水やブルーレットがあっても良いし、「めくり心地の良い雑誌ランキング10」なんて企画の編集記事があっても良いはず。(山と高原地図は独特の香りだと思う)

しかし本はやっぱり紙で読みたい人も多く、それぞれに長所を感じているところでしょう。私が紙媒体を好む理由は単純に、慣れ親しんでいるから。わざわざ本棚を目の前にして、「よし! 今日は文化的に読書でもするか!」なんつって本を選ぶとき、1mmくらい気持ちが高まる程度で十分。パッと部屋を見まわして、チラっと目に入った雑誌をなんとなく見て、飽きたらまたほったらかしにできるその距離感。好き。バッテリーの心配とかしないで良いし。

登山でスマホ地図・・・だけ!?

このバッテリーが、登山の場合の地図には重要で、私は絶対に紙の地図を持っていく。

ところがどっこい、報道では

5月の連休中、長野県の北アルプスは大勢の登山者でにぎわっていた。しかし、上高地から涸沢(からさわ)まで約7時間をかけて歩いても、紙地図を見ていた登山者は民間の登山用地図「山と高原地図」を使っていた2人だけ。北穂高岳(3106メートル)に登っても、やはり地図を広げている登山者は一人もいなかった。

これは本当なのか? いや、「見ていた登山者」が2人だけっていうところは本当でしょう。持っていた人が2人とは言っていない・・・。

山行中、終始地図片手に歩くなんてしない。袋に入れて首からぶら下げているかザックやズボンのポケットにしまっている。山頂で地図を開いて「あそこに見える山がホニャララ山か~」なんて、まぁ偶にやるけれど、だいたいそんな余裕はない。

それで、「紙地図を使っている人は2人」って、横暴じゃないか?

その結果、地図が売れなくなった理由をこう言っている。

かつて、地理院の紙地図は登山者にとって必携だった。しかし、大学の山岳部やワンダーフォーゲル部など組織化された登山者は減っており、複数で紙地図を見る場面は珍しくなっている。さらに、スマートフォンの普及が紙地図の減少に追い打ちをかける。世界中の地図が見られ、GPS(全地球測位システム)機能で現在地も分かるためだ。

まず、複数人で見ないで、各人が地図を持つなら、販売数は減らないんじゃないかな。紙地図が必要な人は、登山者以外で激減なんじゃないのかな? なんで登山者を引き合いに出した!?

そして次の行の「GPS機能が便利だから」ってところ。座標分かってどうする? いやいや、座標じゃないんだろうね。マップ上に出るんだろうね。自分の位置だけ分かってどうする? リカバリーの方法は? 見込みの時間は? 

ガーミンとかスントのGPSはぶっちゃけ欲しい。でも、後から「ここ歩いたんだ~」って使い方くらいしか思いつかない。いやいや、東大天井付近で迷ったとき、ガーミンで確認している人いたから道迷いにも有効だと思う。でも俺はその時、方位磁石で解決したわ。生まれて初めて方位磁石の存在意義の高さを実感したよ。スマホでGPS? 紙も持っている前提で使いたいね。

スマホで地図。これは分からなくはないよ。便利だもん。俺もアプリ入ってる。登山以外はスマホで地図ですわ。

でもこの文脈は、「登山者が組織的に動く人が減り、紙地図をみんなで見る場面も減り、そんな状況の中でスマホが普及したことによって、販売減少に追い打ちかけてます」ってことだよね。

いや、きっと地図を最も使うであろう登山者たちの地図の使い方が変わったって言いたかったのかもしれない。

そこまで行間読まないといけないのか?

そもそもスマホで地図ってのは、バッテリーが不安なんだよ。ではバッテリーが長時間持つなら良いのか? そうじゃない。使える時間が有限っていうのが不安なんだ、俺は。

もしも遭難して死にそうなとき、スマホのバッテリーが残りわずかなら電話連絡に使いたい。

残りわずかのバッテリーで地図を見る・・・、しねぇよ。電話するよ。

紙の地図を見て、しっかり自分の位置の検討を付け、初心者だから時間がかかりながら、その結果やっとこさ電話して、でも結局死ぬとなったとき、「俺、がんばった! しょうがない! みんなゴメン! 先に行く!」って言える。「ここまで迷い込む前に地図を確認しなかった俺がバカだった! しょうがない! みんなゴメン! 先に行く!」って言える。

でも地図を見ているうちにバッテリー切れ。電話できない。死ぬ。これじゃあ悔しい。

登山者のスマホ地図利用が売れない原因なのか?

地図の売り上げは、1981年の910万枚から、2016年で47万枚。1/20になったということです。ものすごい激減ですね。

紙の地図を広げて何かをするって、私の人生では登山以外に無かったもんな。

どこか知らない土地へ行くとき、すべてネット検索です。先方が親切に「最寄り駅の北口を~、マツキヨを左に~」なんて教えてくれることもありますが、むしろ「住所で教えてください」って感じ。住所でネット検索した方が分かりやすいし便利だし安心。

不動産屋とか、他に何の業界でしょうねぇ、紙の地図を必要な人って。単純に紙地図が必要な人が減ったってだけだと思うし、それでも登山者は必要だと思うので、その分は固いんじゃないかな。スマホの技術革新でバッテリー長持ち1年!ってのが出るまでは。

そこへきて、この記事の「ゴールデンウィークの北アルプスは~」のくだり、必要なのか?って思ったわけです。

私は大体の人が地図を所持していると思うんですよ。だから諸先輩たちは、地図の必要性を初心者に口を酸っぱくして言うんだと思うんですよ。記事では「2人」って言っちゃって、それを登山者全員に当てはめようっていうのはねぇ、違うんじゃねえの?って。さらに私はひねくれているから、減少した19/20は登山者かよ!なんつって反発したくなるわけです。

地図の楽しみ

登山中、必要だから地図を見ます。道迷いをしていないかの確認。コースタイム通り歩けているか確認。

それ以上に私が有難く思っていることは、まだ見えないゴールを地図で確認すること。現在地、目的地の方角と距離感、コースタイム。これらから目標を感じることで、どれだけ最後の力が出るか。

この苦行がどこまで続くのかってとき。後1時間だとしても、4時間だとしても、目安が分かるだけで気持ちが楽になる。「あと4時間ファイトー!」って希望の時間となる。一方、実際に後30分程度だとしても、そのことを知らなければ地獄の30分となってしまう。それが富士山で学んだ一つの教訓でした。

富士山のときは下山したらバッテリー切れでした。そもそも山は圏外になると猛烈にバッテリーを消費することを知らなかったし。

そんな必要に迫られての地図だけでなく、私は地図を見るのが好きです。その理由は、

  1. 帰ってきてから見直し、思い出しながらニタニタできる。
  2. 次に行く場所を決めるとき、妄想しながらニタニタできる。
  3. いつの間にか地図の種類が増え、収集癖が刺激されてニタニタできる。

山頂で見える景色の山を確認できる地図はいい。

でも帰ってきてから、写真を見ながら、「あぁ、ここの山はあそこにつながってるんだ」って把握したりします。登山コースを目で追いながら、「ここ通過したとき、真っ暗だったなぁ」とか「岩場が最高だったの、ここら辺だったなぁ」って思い出します。

そんな思い出を、絶対安全で水もありトイレも食料もある自宅で確認できるこの幸せ。

これが私の地図に対する楽しみでした。

で、結局言いたいことは、

みんな山登るとき、地図持ってるよな!? 紙の地図最高だよな!?

ってことでした。登山のときは、必ずプリントアウトした地図、必要だと思います。で、その地図は帰ってきてからも楽しめますよ。

登山のニュース「地図のこと」終わり

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