【登山のニュース】ダム放流。「下流に伝えるべきだった」じゃねえよ


気まぐれニュースの時間です。

私は山が好きですが、土木工事現場も好きなんですね。それで登山口のある山にはダムがたくさんありまして、観光放水なんて聞くと、萌えるタイプなんです。もっとも、ダム建設の方が萌えるんですけれど。そんな私が6月19日の朝、目をとどめたニュースがありました。


 

記事引用

ダム放流、下流で親子が流される 事前連絡なし 新潟

6/18(日) 20:48配信

 新潟県新発田市の滝谷森林公園で17日午後4時ごろ、加治川の中で水遊びをしていた男児(9)と母親(45)が流される水難事故があった。親子は救助されて軽傷。約4・5キロ上流にある県管理の加治川治水ダムが、羽越水害50年の記念行事にともなって放流量を増やしたのが原因だった。県が18日、発表した。

朝日新聞社(一部抜粋)

http://www.asahi.com/articles/ASK6L3WF1K6LUOHB004.html

ダム愛

ダムの観光放流と言えば黒部ダム。関電は観光放水と言っています。もうそろそろシーズンではないかと思って調べてみると、6月26日からのようです。

私は30代も半ばになったころから、黒部ダムの観光放水を一度は見たいと思い馳せ、しかし遠くて気軽には行けない期間がありました。そして40歳を超え、富士山に登り、「あれ? 山って面白いの? 富士山だけ? よし! それなら他の山にも行ってみるか。黒部ダムのある立山へ」という経緯で、念願の黒部ダムの放水を見ることができました。

観光放水は、一度は見ておいても損はないんじゃないかと思います。迫力ありますからね。

しかし、私はこの観光放水を見て、ダム自体に興味・・・、というか人間が作り上げた建造物というものに興味が若干シフトしていきました。特に当時の建設従事者が通った下ノ廊下を歩いてみたいとか、大菩薩嶺に登った時の途中で見た上日川ダム(かみひかわだむ)で見たロックフィルダムの驚きとか。今年の丹沢は宮ヶ瀬からスタートしましたが、宮ヶ瀬ダムは見ていません。何かしらの機会があれば是非とも行きたいと思っていますが、現状は山の方へ興味のベクトルはビンビンに向いているので、やっぱり宮ヶ瀬まで行くと、丹沢三峰に登ってしまいそうな私です。

従って、ダムカードを集めるほどではないけれど、登山口のある近くにはダムが多く、その都度チラチラと見れれば良いなと思っています。

そして私同様に、というか私以上にダムの魅力を感じている人も大勢いて、観光放水なんかをやると人が大勢集まったりするんですね。

今回のダム放流

さて、今回の観光放水は初めての試みだったようです。

ご存知の方がほとんどだと思いますが、ダムの近くには放水した場合、その危険度を知らせるサイレンのパターンを告知した看板が、けっこう目にする場所に設置されていますね。

なぜなら、危険だから。

下流の人、いきなり水がドバーっと押し寄せたらびっくりしますから。

実際、急に水がドバーではなく、じわじわと、しかし見る見るうちに水かさが増して、気が付いたらもう手遅れっていう嫌なパターンです。どちらにしても、予告無しに来られたら下流はたまったものではありません。

そして今回、下流への事前連絡やサイレンは無し。

で、県河川管理課のコメントがあります。

「観光放流は今回が初めてだった。下流に伝えるべきだった」

なんだこの言い訳は。

下流に伝えるのはもちろん、起こり得る事故を想定して対策立てるものじゃないのか?

主催した部署のメンバー全員、盛り上がっちゃったんだろうな。

「水門開けまーす!いけぇぇぇぇ!」

「ダム、もってくれよぉ。放水量2倍だぁ!」

このノリだったと思われても仕方ない。というか私はそう勘ぐっちゃうよ。このノリだったら「俺にもダムの開け閉め係ができそう」とか、勘違いしちゃうよ。

水門を開けるのがハンドルだかボタンだかわからないけれど、掃除の時間にハンドルを拭こうものなら、「ちょっとだけ、ハンドル、回してみちゃおうぜ」って心の中のもう一人の私がささやき、実在の私が「え~、そんなことしたら・・・、大変なことに・・・、ん~、ちょっとだけよ~」と応じちゃうかもしれないよ。

それくらい軽いノリの言い訳に感じるんですよね。このコメント。まるで高校生の言い訳のような。

「万引きは初めてです。やめるべきだった。今は反省しています」

「人を叩いたのは初めてです。話し合いで解決するべきだった。今は反省しています」

この言い訳と同レベルに感じる県担当課のコメントの前に、母子が流されています。母親に至っては100mも流されました。100m流されるって、相当なもんです。流れるプールの流れに身を任せたとしても、100mノンストップはありえない。しかし流れに逆らいながらの100m。もうこれは相当怖いですよ。

助かったのは結果論です。「結果良ければすべて良し」を、今回には当てはめて欲しくない。

「事故にならないと本腰入れて何とかしようと思わない」とか「具体的な被害ないんでしょ?被害があったら警察に来てね」というような、がっかり対応にならないようにして欲しいと、切に願うところです。

おわり

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