【涸沢】SEASON-2:穂高に抱かれる2泊3日の旅ー1日目ー


2017年8月9日から11日の3日間。上高地から穂高に行きました。初日はテント泊の王道であり、山ノボリストとしては知らないとヤバいらしい涸沢まで。天気予報はあまりよろしくない状況だったので、涸沢の後は「奥穂には登っておきたい」という程度の予定で向かいました。

「涸沢までなんて軽い軽い。ラクショーでしょ~」と行く前に舐めていた私を罵倒したい。


山旅のしおり

行先●穂高岳

1日目:涸沢(からさわ)まで

2日目:奥穂高岳(おくほだかだけ)、前穂高岳(まえほだかだけ)

3日目:上高地から帰宅

ルート●

1日目:上高地―横尾―涸沢

2日目:涸沢―奥穂高岳―前穂高岳―(重太郎新道)―岳沢

3日目:岳沢―上高地

日程:2016年8月8日火曜日夜~11日金曜日(山の日)(2泊3日小屋泊まり+夜行バス1泊)

同行者:同じ行先の人すべてが仲間ってことで良いだろ?

行先を決めた理由:山登り趣味として「穂高に登った」と言いたい。

主な持ち物

テント・マット・シュラフ・ストーブ・ガス・棒ラーメン・お餅・アルファ米のリゾット

着替え(温泉セット含めて3セット。至仏山の教訓とは言え多すぎた)

ヘルメット・カメラ(至仏山から壊れてプレビューができなくなった)

※今回は荷物が多いと感じたので、ナルゲン1Lボトルは置いて行きました。後悔しました。 ※行動食のナッツやスニッカーズ的なもの、全部忘れました。徳沢や横尾で「買い食いすれば良いや」と気にも留めませんでしたが、2日目にひどい目にあいました。

涸沢カールと私

山登りをするまで、涸沢カールを知りませんでした。いや、聞いたことはある。紅葉の名所です。でも登山者しか行ってはいけない場所のイメージ。中央アルプスの千畳敷カールならば、ロープウェーで小さなお子様からお年寄りまで誰でもいける。でも涸沢カールはダメ!絶対にダメ!山を舐めるな!って感じでした。

山登りを始めるとき、富士山の後に「これは山登り用のザックを買わないといけない」と思い買いに行った神田のビクトリア的なお店。グレゴリースタウト35に決めようとしたとき、店員から「これなら涸沢でもどこでも行けますよ」と言われましたが、その時私は「そのカラサワがどこだか分からないほど初心者なんですけれど」と応えた記憶があります。

グレゴリー(GREGORY) スタウト35 STOUT 35 シャドーブラック M 650210614

今回、涸沢へテント泊で行くことになりました。2年で随分成長したものです。

この2年での涸沢に対する独断のイメージ。

  • 登山初心者も行ける。
  • スキップでも行ける。
  • むしろ登山初心者はココがゴール。それでも満足。
  • 日の出と共にヨガとかやってる山ガールがいる。
  • テント前で作ってるごはんがやたらと凝ってる。アヒージョとか。
  • テントはモンベルばっかりで迷子になる。
  • 涸沢ヒュッテの親父は目立ちたがり屋で涸沢小屋の親父はシャイ。

だいたいこんなところでした。15kmも歩き、標高差約800mもあるのに初心者向けと決めつけたことを謝ります。

穂高岳と私

山ノボリストに対して穂高岳は語る言葉が無いほど名峰中の名峰ですね。奥穂、前穂、北穂、西穂、そして明神岳や涸沢岳、ジャンダルムなどといったピークを擁する穂高連峰全体を指します。当然ながら日本百名山です。

最高峰は奥穂高岳の3190m。覚え方は穂高最高(サイクォー:3190)です。日本の標高順でいうと富士山(3776m)、北岳(3193m)に続く第3位。4位の南アルプス間ノ岳も3190mとされますが、厳密には3189.5mということで同率3位ではなく、穂高岳の単独3位と言うことになります。

私が人生で初めて穂高岳を意識したのは小学校5年生のとき。大映ドラマのスチュワーデス物語を見ていたころに遡ります。

ドジでノロマな千秋の同期生で、美人で頭が良くて優しい石田信子(高樹澪)。その恋人が山登りをする人だったことは、記憶にある方も多いと思います。コイツが最低野郎で、訓練生の信子からお金をもらって山登りをして、スチュワーデスになったら身内割引のジャンボでヒマラヤだのスイスだのに行こうと企んでいます。信子の父親が死んだとき、信子はコイツに一緒に実家へ葬式に行ってもらいたい旨を伝えます。しかしコイツは葬式に同行することを断ります。その理由が「これから穂高に行く夜行に乗る」ってだけ。子供の頃、美人な彼女のピンチをスルーしてまで行く穂高とは、どれほどの場所なのかと思っていました。

これが私と穂高の最初の出会いでした。

山登りをする前の一人旅趣味のとき、奥飛騨は好きでよく行きました。その中でも新穂高の温泉は好きでした。佳留萱山荘のでっかい露天風呂。槍見館の巨石に囲まれた露天風呂。駐車場から丸見えだった深山荘の露天風呂などなど。山に登る前は穂高と言えば新穂高の温泉であり、露天風呂から槍ヶ岳の穂先が見えても「あれは何?槍?剣?山の名前ってどれも同じでよくわからな~い」という状況でした。また安曇野にあって「新」のつかない穂高に至ってはただの農村。大王わさび農場くらいの場所だと思っていました。

アクセス

公共交通機関を使う場合、大体この2通りで行くことになりますが、今回は違います。上記バスの予約ができなかったところ、ギリギリでも予約できたルートで行くことになりました。

一旦、上高地の入口である釜トンネルを過ぎ、岐阜から上高地に戻ることになります。下車する平湯BTは終点ではありません。到着時間3時45分を寝過ごし、終点まで行くと飛騨古川駅まで行ってしまいます。

君の名は。

そうなると聖地巡礼するしかありません。

自家用車の場合は、長野県側なら沢渡(さわんど)駐車場、岐阜県側なら平湯のあかんだな駐車場に止めて、バスで上高地に入ります。上高地への自家用車進入禁止は、もはや常識かと思っていたのですが、釜トンネルに入ろうとして止められている大学生を見たので、一応お知らせしておきます。ちなみに沢渡は駐車場が点々とあり、沢渡駐車場エリアなんて呼び方もします。「少しでも上高地の近くへ」なんて思う人が多いのか、よく最後の駐車場直後で止まっている車を見かけます。多分「もう駐車場ないの?本当にないの?」なんて話しているのかもしれません。正直、どこで止めても同じ。むしろ最初の方がバスの始発で座れるんじゃないかな。駐車場からのバス運賃は一緒です。

今回のコース

初日は緑のライン。涸沢まで行きます。

 出発高度: 1516m  到着高度:2297m  合計距離: 15.05km   最高点の標高: 2313m   最低点の標高: 1511m   累積標高(上り): 1267m   累積標高(下り): 475m 

横尾まではほぼ平坦です。散歩です。標高差は約800mですが、累積標高1267mとはビックリです。

 

2日目は赤のライン。ザイテングラートを通り穂高山荘まで。その後、念願の奥穂に登った後は前穂に向かいます。前穂から向こうは山の影になってしまうので、もう1枚地図を用意しました。

前穂から重太郎新道を下り、岳沢で2泊目になります。

 出発高度: 2297m   到着高度:2162m   合計距離: 5.68km   最高点の標高: 3172m   最低点の標高: 2148m   累積標高(上り): 1004m   累積標高(下り): 1135m 

距離も累積標高も初日の方がハードそうですが、コースタイム8時間という長さがハードさを感じさせます。

 

3日目は黄色いライン。上高地BTまでの短い区間。

 出発高度: 2162m   到着高度:1516m   合計距離: 3.95km   最高点の標高: 2179m   最低点の標高: 1509m   累積標高(上り): 0m   累積標高(下り): 653m 

これはもう余裕です。何も言うことがありません。小梨平キャンプ場で余裕でお風呂に入り、最後にお土産を買って帰ることができるスケジュールです。


穂高に抱かれる2泊3日の1日目

今回の山行のブログは、2回に分けます。1回目は涸沢まで。次回、2日目と3日目をまとめます。

ワクワク上高地まで

8/8 22:24 はじめてのバスタ新宿。前評判として「混んでる」という話を聞いていたので、新宿駅のキオスクでバスで飲む用のお茶を購入しました。

8/8 22:28 すっごい混んでます。噂通り。でも目的のバス停は迷うことなく分かりました。バスタ内のコンビニは激混み。しかもみんな大きなバックを持っています。テント泊ザックを背負って入店するのはもちろん、空身でも入るのが躊躇われました。

8/8 22:36 高山行22:55発です。

バス停付近に登山者は数名。残りは帰省っぽい人ばかり。

8/8 22:46 前のバスが出発すると、待ち構えていたバスがすぐに来ました。下車するバス停を告げて、ザックをトランクに入れてもらいます。

一番後ろの席の左右がお一人様シート。私は向かって左側。2席を一人で独占。

ほぼ満席で、結果的にお一人様シートにして良かった。隣に他人がいたら辛かったと思います。

出発後、八王子あたりまでバス停に止まりました。その間、車内は電気が付いています。眠れませんでしたが、八王子を過ぎると気が付くと眠っていました。

2席を使って横になりましたが、さわやか信州号東京発の3列独立シートの方が快適だと思います。でもまぁ、このシートで隣に人がいないだけでもありがたい。

心配なのは「寝過ごした!」ということでしたが、バスが停車した瞬間、不思議と目が覚めました。外を見ると安房トンネルの料金所。平湯BTの直前です。

3:10頃に到着。真っ暗です。写真は明るくなってから撮った平湯BT。ほぼ満席のバスの中で下車したのは私含めて4人。全員登山者で単独とカップルでした。

バス停に着くと、係り員の人がアナウンスします。

「乗鞍ご来光バスは運休で~す」

誰も動じません。

「上高地行の始発も運休で~す」

えぇ~!? ま、4人いるし、みんなでタクシー乗れば良いか。そんなことを考えていたら、

「釜トンネルが通行止めなのでタクシーでも行けませ~ん」

おぉぉぉぉ。直前まで大雨で、前日のバスは運休が相次いでいたので出発ギリギリまで確認してたんだけれど・・・。上高地直行のさわやか信州号も運休って話は聞いていないんだけれど・・・。

始発は5時。2時間近くバス停で待つ覚悟はしていましたが、まさかの運休。ただ、係り員さんと話していると、昨日の段階で雨が80mmを超えたために運休。今はそんなでもない。けれどその確認は5時から。これでオッケーならば、2本目の5時30分から運航開始になるかもしれない。ってことを教えてもらいました。

単独の人と「困りましたね~」なんて話をして、寒いので上着を着て、足湯があったな~と思ったらお湯は抜けていて、そんな感じでウロウロしても時間が過ぎないので、結局ベンチで小さくなって寝ました。

5:22 明るくなってきました。案の定5時30分から運行開始のようです。シャトルバスはアカンダナ駐車場から平湯BTに来ます。アカンダナ駐車場ではすでに70人以上の登山者が待っているらしい。

5:30 バスチケットの発券が開始されました。

5:36 バスは増便され、アカンダナ駐車場から2台。そして平湯BT発が1台。安心です。

夜行バスで来た4人の他、乗り合わせたのは6人くらいの韓国人。声が大きい。

予定より30分ちょい過ぎて、無事に上高地に向かうことができました。出発が遅くなったことで、「よーし!今日はダラダラと登るか~」と前向きになることができます。

ペロペロ徳沢まで

6:14 上高地に到着後、まずは朝飯が食べたい。平湯BTはまだ営業していなかったので、上高地BTの売店でおにぎりを買って食べました。ここで行動食をすべて家に忘れてきたことに気づきました。

6:39 今年の山行は雨ばかり。河童橋に来たら雲ばかり。穂高はまだ顔を出しません。

雨の中、傘が役に立つのは尾瀬で身に染みています。ただ、その時に傘は壊れてしまったので、新たに購入。トップバリューで2000円くらいのやつ。モンベルの傘5000円は躊躇しました。

6:40 河童橋を過ぎて振り返ると、大きな虹ができていました。

7:30 明神館。去年のパノラマ銀座の翌週、夏休み旅行の上高地で家族とここまで来ました。保育園の娘がここまでよく歩いたと感心しながら、そして「去年より足取りが重い? いや、今日はダラダラ歩くことに決めたからだろう」なんて思いながら。

8:09 真正面に常念岳を見たところ。曇って見えませんが天気は回復傾向。ちなみにパノラマ銀座のブログで「あれが蝶ヶ岳?」なんて書いてあったので修正しました。

8:11 後ろを振り返ると、なんかすっごく低い位置に虹がありました。

8:17 徳沢です。去年、ここで朝飯を食べました。今回ここで食べたいものがあります。去年は「今はそんな気分じゃねぇ。男がそんなもんウキウキして食えるか!」と思っていたものです。

さすが!メニューの看板がおしゃってます。

徳沢でソフトクリーム。大の男がペロペロペロペロペロペロペロペロ食べたかったんです。この日は岡山県やら秋田県の高校山岳部ご一同が大勢登っており、女子高生もペロペロペロペロやってました。味は想像通りです。ここで食うのが良い。

だらだら横尾まで

8:58 徳沢を出発。30分もペロペロペロペロペロペロしてました。

9:08 新村橋。パノラマコースへ行く橋ですね。パノラマ銀座ではありませんよ。

9:49 ほう。ここが横尾かぁ。随分と綺麗な建物だ。手前の建物はトイレ。

今日はダラダラ山行と決めたので、コーラを飲みます。飲んでいると横尾大橋の前で写真を記念写真を撮っている人が多い。

だから私も撮ってもらいました。

横尾は槍ヶ岳に行く人と涸沢に行く人の分岐点。涸沢までは6kmだそうです。

10:24 ここでも30分くらい遊んで出発しました。

いよいよ涸沢まで

10:45 なんかの跡。

なんかの跡の場所から見える屏風岩がおぉ!って感じです。言葉が思いつかない。

11:01 屏風岩を回り込むように歩きます。進む度におぉぉぉぉ!ってなります。

11:17 岩が光っている。こんなところを登れる人ってすごいわ。光っている場所をよく見ると、水が流れていました。綺麗です。

11:30 本谷橋。横尾を涸沢の大体半分。

なんか河原に人がたくさんいる。このつり橋、結構揺れて面白い。

私も河原にやってきた。

靴下を脱いで足を入れてみた。10秒持たないほど冷たい。気持ち良すぎる!

「もう出発しないとな~」と思ってからが長かった。いつまでも触っていたい沢の水。

結局再出発は12:05となり、30分ちょい河原で遊んでしまいました。

 

12:11 ここから登山道っぽくなります。

12:55 涸沢っぽい場所が見えてきました。ここは落石が多いため「休むな!歩け」的な看板がありました。

13:28 奥穂ですね。こんにちは。

しかし景色が変わらずに登る登る。ここら辺が一番大変で、しかし気分は良かった。ただ眠い。歩きながら寝そう。

11:45 登山道のすぐ脇に沢だ!多分、5万分の1の地図ではもう書いて無い部分。もうすぐ涸沢のはずなのですが、ここで休憩。タオルを沢に浸して頭の上で絞り、「ウッヒョー!!!」と何度もやりました。やはりここも冷たすぎる。するとつい、脳裏によぎるんですねぇ。

「これ飲めるんじゃね?」

ヤバいなぁっと思いつつも、欲求が抑えきれない。で、飲んじゃった。

同じく休憩していたおじさんに「この水、飲めるかなぁ。飲みたくなるねぇ」と言われたので、「俺、飲んじゃいましたよ」と報告。「お腹痛くなってない?大丈夫?」と心配してましたが、おじさん、絶対私がいなくなってから飲んだと思う。

14:11 さてもうすぐ涸沢なので進まないといけません。もう14時過ぎてます。遊びすぎです。残雪の上を歩くのは、ひんやりして気持ちがいい。

14:30 涸沢ヒュッテの吹き流しが見えてきた。と思ったら荷揚げのヘリが真上を通過。

14:33 涸沢ヒュッテ涸沢小屋の分岐。正直、どっちに行けば良いのか分かりませんでした。

ほぼ全員が涸沢ヒュッテ方向に進むので、私も涸沢ヒュッテ方向に。

テレビでは涸沢ヒュッテばかり登場して涸沢小屋が登場することがあまりなく、私的には宣伝の少ない涸沢小屋の方にお金を落としたいなぁっと思っていました。

ここで初めて知ったこと。テント泊ならどっちでもOK。てかどっちとか関係ない。テント場は共通の受付があります。

14:35 じわじわと登って来た道を振り返ると、去年通った大天井岳に続く稜線。

14:43 ゴールの予感はずーーーっと前から見えてましたが、やっと小屋が見えた!

14:45 みんなすでにテラスでビール飲んでる! この天気は気持ちいい。前日まで天気予報とにらめっこだったのが嘘みたい。

14:47 テラスにザックをおいて売店で買ったなっちゃんオレンジを飲んでいると、荷揚げのヘリがまたやってきました。屏風ノ頭と前穂の間を飛んでくるヘリが格好良かったです。

随分遠くから見えた涸沢ヒュッテの吹き流し。これを最初に見つけたとき、ゴールが見えたことにどれだけ安堵したことか。

15:00 「テント受付け」はテント場の真ん中にあったので、そこまで移動します。上半分は雪が残っていたので下半分で場所を探さなければいけません。

15:11 受付けを済ませます。2泊分払いました。結局1泊で移動しましたが・・・。岩場なのでコンパネも借りようかと思ったら、受付けの列の前の前の人の時点で売り切れ。無いものはしょうがない。

で、どこにテントを張れば良いのか分かんない。ウロウロしていると、大体テント1つ分のくぼみがチラホラ。

いい窪みを見つけた。

水曜どうでしょう 第 2回 どうでミー賞 名セリフステッカー ( ここをキャンプ地とする )

16:12 入口の向きを下流から上流に変えたり、寝るときに痛くならないよう石ころをどけたり、テントの中を整理したり・・・。とはいえ1時間って時間かかりすぎだろ!

16:30 テントの準備を終えた私は、涸沢のお約束であるおでんと生ビールを求めて涸沢ヒュッテに。テラスはどこもいっぱいでしたが、一人だけの席があったので相席をお願い。声をかけると「さっき沢のところで会いましたね」と。さっきのおじさんでした。

 

で、おじさんに写真を撮ってもらったり、いろんな話をしたり、一緒に飲みました。

おじさんは60歳を過ぎてから始めた登山2年目で、去年も涸沢に来たと。で、結構しんどかったから今回は覚悟してやって来たから全然平気だったそうです。おじさんの翌日の予定は奥穂に登ってまた涸沢に戻る。私は「決めてないんですよねぇ。奥穂には行きたいけれど、前穂に行くなら下りたいし、北穂経由の奥穂で涸沢に帰ってきてもいいし。穂高岳山荘でテン泊したいけど、明後日は天気悪いらしいし。どうしたものかな~」なんて話しました。

その後の思い出の中の涸沢

おじさんとは寒くなるまでテラスで飲んでお別れしました。

私は一旦テントに戻った後、前日までにやり残していた仕事の後始末を・・・と思ったら携帯の電波が入らない!涸沢ヒュッテに戻り、携帯の電波を探すと、入口付近で電波をキャッチ。メールを受信し、電話をしたり返信をしたり。はいこれで仕事終了。ふと前をみると、階段の下に「喫煙所」の文字。迷わず向かいます。

タバコを吸っていると、お姉さんが「堂々と据える場所があると嬉しいですね」と声をかけてくれ、そこからお姉さんと喫煙所で山の話。お姉さんは山で知り合った友達と一緒にきたらしい。お姉さんは日帰り装備ならコースタイム0.6倍で行けちゃうらしい。お姉さんは翌日朝5時半出発で奥穂、前穂と登ってから岳沢でテント泊をする。

ん? 私が行きたかった奥穂&前穂だ。でもスタートは穂高岳山荘からじゃないと無理かと思っていたプランだ。

お姉さんが「大丈夫ですよ~。いけますよ~」とか言ってる。でも俺は初心者だしなぁ。涸沢2泊分、支払っちゃったしなぁ。

タバコを吸い終わってテントに戻ってから、しばらく悩みました。地図を見て考えました。不安なことは、テント泊装備で涸沢からザイテングラートを経て奥穂を登ること。ザイテングラートには「滑落・遭難・死亡」というイメージがあったので、躊躇してました。

しかし明後日の天気は下り坂のはず。雨の中を涸沢から下るのはちょっとだるい。

晩飯の棒ラーメンを食べながら決めました。

よし! 行っちゃおう!

同じ5時半スタートだと、ストーカーとか思われる可能性があるから時間をずらして、でも早い分にはすぐに追い抜かれるだろうから6時に出発しよう。

そう決めてシュラフの中に入ると、あっという間に眠りについてしまいました。


初日を振り返る

携帯の万歩計のデータ

1日目(2017/8/9) 2万7786歩 23.06km

涸沢は子どもでも初心者でも楽しくたどり着くことができるでしょう。とは言え登山です。大変です。甘く見てると泣きを見ます。私は甘く見ていました。特に本谷橋から涸沢カールが見え始めてから辛かった。

でも本谷橋の河原で裸足になって沢の水に入ったこと。

気持ち良かったなぁ。本当に気持ち良かったなぁ。

Sガレ後の沢もマジで気持ち良かったなぁ。天気が良かったからこそ感じられた魅力ですね。もし雨が降っていたら、わざわざ靴下を抜いで水の中に入ったりしないだろうし。

さて、翌日はいよいよ念願の奥穂に登り、吊り尾根を渡り、前穂に登頂して重太郎新道を下ります。しかし涸沢を甘く見ていた私なので、吊り尾根にも誤った先入観を持っていました。

尾根というから表銀座の稜線歩きのようなものをイメージしていたんですねぇ。

こんなイメージで挑んだ翌日。その話は次のブログで。

地図とか本とか

地図は見る。でも行かなきゃ分からない厳しさはある。

穂高岳山荘からスキーで下りれたら、それは楽チンだろうなぁ。でも板持って登るの大変だろうなぁ。

山に登る前、この情報で十分だった。で、大体どれも書いてある内容は一緒。


【涸沢】SEASON-2:穂高に抱かれる2泊3日の旅ー1日目ー おわり

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