【奥穂・前穂】SEASON-2:穂高に抱かれる2泊3日の旅ー2・3日目ー最終日


2017年8月9日から11日の3日間。上高地から穂高に行きました。2日目はすべての装備をザックに入れて奥穂、そして前穂に登り、重太郎新道を下りて岳沢へ。この日、行動食の大切さを切実に感じました。

普段食ってるものってちゃんと栄養があるんだなぁ。


山旅のしおり

行先●穂高岳

1日目:涸沢(からさわ)まで

2日目:奥穂高岳(おくほだかだけ)、前穂高岳(まえほだかだけ)

3日目:上高地から帰宅

ルート●

1日目:上高地―横尾―涸沢

2日目:涸沢―奥穂高岳―(吊り尾根)―前穂高岳―(重太郎新道)―岳沢

3日目:岳沢―上高地

日程:2016年8月8日火曜日夜~11日金曜日(山の日)(2泊3日小屋泊まり+夜行バス1泊)

同行者:奥穂からお姉さん2人の後ろをくっついて歩いた。

行先を決めた理由:最終日を雨の中、涸沢から歩きたくなかった・・・。

初日のブログ

8月8日の夜行バスで平湯まで。8月9日。上高地シャトルバスの始発が運休となるも、2本目の5時30分過ぎに運行開始。スタートが遅れたことで「よし!ダラダラ歩こう!」と前向きになった私は、いたるところで遊びながら8時間もかけて涸沢に到着。そこで出会った健脚姉さんに目から鱗のプランを聞いた私は便乗することにしました。

今回のコース

2日目は赤いルート。移動距離はたったの5.7km。しかしコースタイムは8時間です。

涸沢を出発し、まずはザイテングラートを経て穂高岳山荘。ここで朝飯と休憩を取る予定。その後、いよいよ念願の奥穂高岳へ登ります。


穂高に抱かれる2泊3日 2日目

中央鞍部にある小さな点が穂高岳山荘。涸沢からコースタイムで約2時間50分。そこから約50分で左の一番高い場所にある奥穂高岳となります。

ワクワク穂高岳

4:27 トイレに行った帰り。まだ真っ暗です。本当はもっとたくさんのテントの光が見えるのかと思っていましたが、この日は空いていました。これ以上テントがあったらどこに張れば良いのか分かりませんが・・・。多分、上半分の残雪がなければもっと余裕で張れるのだと思います。

5:08 しまった! テントの中で片付けをしていて、モルゲンロートを最初から堪能するのを忘れた! 気が付いたら結構山肌が赤く染まっていました。赤味がなくなるのはこれから5分もかかりません。

5:43 テント場を後にします。ザイテングラートの取り付きまで、残雪の上を歩くルートと涸沢小屋を経るルートの2種類があります。

5:46 結局、涸沢小屋にしました。

5:54 今回、水分補給はハイドレーションだけで水筒は置いてきました。多分、足りなくなるので小屋でポカリを買いたいなぁって。ここからテント場を見下ろし、靴紐を締め直し、準備を整えて6時出発です。

6:13 出発して早々、ハイドレーションから水が出ない。ザックを下ろして確認すると、単純に吸い口が閉まっていただけでした。でも、いきなり目の前に奥穂がドーン。気分良いです。

7:18 ザイテングラートの取り付きまで・・・長い。取り付きは随分前から見えていますが、開けたところで大勢の人が休憩していたので私も休みます。後ろの常念岳の稜線がハッキリ見えます。

その後、ザイテングラートの取り付きで昨日のお姉さん(健脚姉さん)に会いました。「テント持ってきました?」と言われたので、私は「持ってきたけれど、もう穂高山荘でテント張りたい気分」と、弱音を吐きました。お姉さんは速いので先を譲ります。連れの友達はまだ後ろにいるそうです。どうも5時半出発ではなく6時頃になったようでした。

7:56 ザイテングラートは確かに大変ではあるけれど、中々楽しかったなぁ。厳しいと感じたのは、ダラダラ登らされた取り付きまでの印象です。

8:08 目の前にいる家族連れは、前日涸沢まで来るときも一緒でした。男の子は5年生。

で、気が付いた。みんなアタックザックだったり、中身をペシャンコにしてる。フル装備を背負っている人はかなり少ない。私のバルトロにはアタックザックが内蔵されているけれど、それで登るとショルダーストラップにカメラクリップを付けられない。なんかいい方法ないかなぁ。

グレゴリー バルトロ75 BALTORO 75 スパークレッド M 657800627

8:20 北穂の方から「ヤッホー」と聞こえてきました。多分女子高生軍団だな。朝早く、身軽に出発してました。

蝶ヶ岳も見える。天気に恵まれた。

常念岳もバッチリだ。

イワギキョウ(岩桔梗)。ザイテングラートにはたくさんの花が咲いていました。でも撮る余裕がない。撮ってもボケボケだったり。かろうじてイワギキョウだけまともに撮れていました。

8:36 穂高岳山荘が見えてきました。健脚姉さんはすでに塀の上からこっちを見てます。

8:41 とりあえず穂高岳山荘。ここで健脚姉さんのお友だちも到着。ずうずうしく一緒に休憩しました。

山小屋で朝飯のカップラーメンとすぐ飲む用コーラ、持って行く用ポカリ、行動食のアンパン、そして穂高岳山荘のマグカップを購入。カップラーメンは3分以上経っても硬いです。

休憩をしていると、大勢の登山者の携帯が一斉に鳴りました。不協和音の嫌な音。

誰かが「焼岳・・・、噴火?」とか言っています。

焼岳は目と鼻の先。御嶽山レベルで噴火したら上高地には下れないかもしれない。でもドッカーンって音は聞こえないし、噴煙はガスってて見えないし、特に揺れた感じもしないし、誰も慌ててないし・・・。

私の携帯は機内モードにしていたので鳴りませんでした。情報も何も分からなかったのですが、多分マジでヤバければ小屋の人が慌てるだろうし、平気かなって感じました。

涸沢のテント場が遠い! 何より景色がいい! でも奥穂、そしてその向こうの焼岳方面はガスってるんですね。

9:14 30分ほど休憩した後に出発。健脚お姉さん2人組に「ご一緒して良いですか?」と仲間に入れてもらいました。

9:23 今度は穂高岳山荘でテントを張りたい。ここで夜を明かしたい。でも上高地から直行、俺の体力じゃ無理だろうなぁ。

9:28 穂高岳山荘からの最初はこんな岩をよじ登ったり、ハシゴを登ったりします。

9:52 激しいのは最初だけです。このピッケルの石碑が見えたら頂上まで200m。視界はちょっと残念な感じ。行きに私を抜いて行った家族連れを始め、知ってる顔がすでに下りてきます。みんな「何にも見えませんでした~」と残念な感想でしたが、どことなく満足そう。焼岳のことを尋ねると、誰も気づいていませんでした。

10:02 奥穂頂上だぁ! 写真並んでる~。

10:07 この写真を撮ってもらうまで、シャッターを押してくれた人は5~6人くらい撮ってたと思う。祠の場所は狭くていつまでもいられない。景色が見えないとはいえ、余韻に浸る時間もない。

10:11 ということでちょっと下りたところが広いので移動。ここが余韻エリアということでタバコを吸って休憩していると・・・。

10:28 雲が晴れて、槍ヶ岳まで見えた! 一堂、歓声が上がります。頂上でダラダラして良かった~。

10:34 左にジャンダルム。先っちょに2人ほどいます。右奥は笠ヶ岳

急に雲が晴れることもあれば、同様に急に隠すこともあります。晴れたタイミングで石版の場所まで戻り、景色を堪能しました。本当にダラダラして良かった。

槍ヶ岳については、去年のパノラマ銀座2泊3日で1秒も見ることができませんでした。

今回、最初は穂高岳山荘すら見えない真っ白。しかし少しずつ白いスクリーンの裏からシルエットが浮かび上がり、北穂、その向こうの南岳と見えてきました。槍の穂先だけは雲が絡んでいる。しかしその雲も次第にぼやけ、代わりに槍のシルエットを浮かび上がらせ、最後は綺麗に槍まで見ることができました。

結局ジャンダルムから笠ヶ岳、北穂、涸沢までの展望を楽しむことができ、前穂から上高地側は次回のお楽しみと言うことになりました。

イワイワ吊り尾根

奥穂高岳で景色を堪能した後、これまた楽しみだった吊り尾根。しかし何も知らない私は、吊り尾根にこんなファンタジーなイメージをもっていました。

尾根と言えば稜線歩き。1年前に歩いた表銀座のイメージ。景色が悪かろうと、ついスキップをしたくなる尾根道。

大間違いでした。

10:45 秋田の高校生たちに手を振ってお別れし、吊り尾根に向かいます。

癒しの雷鳥タイム

10:47 早々に雷鳥発見。奥穂で休憩中、健脚姉さんに「俺、まだ雷鳥って見たことないんですよねぇ」と言った直後に出会えました。これはお母さんと子どもかな?目の周りが赤くないし。

この後前穂まで、3家族の雷鳥と出会いました。

こいつはお父さんですね。目が赤い。

この子は雛ですね。ふっさふさしてました。【癒しの雷鳥タイム終わり】

 

10:51 上高地側は真っ白。「南陵の頭」と書いてあります。

10:56 健脚姉さんたちの後ろを慎重について行きました。

11:08 いくつかのアップダウンがあります。前穂からやってくる人に「奥穂、まだですか~」と言われます。むしろこっちが「前穂、まだですか~」って感じです。

11:19 真下に涸沢、奥の尖った山が常念岳。この夏、というかこの山行の2週間後の家族キャンプで奥飛騨に行ったとき、何回「あれ!常念!」と言ったことか。嫁に「もう常念はいい」と言われました。

11:22 真っ白なのであんまり分からないのですが、多分右側は絶壁。

11:44 罵倒されている気がする最低コル。

11:44 雲が抜け、紀美子平を見つけてからが長かった。

11:52 河童橋から吊り尾根は見えるわけで、雲さえなければここから河童橋が、視力3.0くらいあれば見えます。

これが吊り尾根の現実でした。

吊り尾根、スキップで歩くことはできませんが、雷鳥ウジャウジャ見たし、「俺、山登りしてんなー!」と実感できる道でした。

12:13 紀美子平に到着しました。

健脚姉さんたちお二人が撮ってくれた写真もあります。一応、ブログに後ろ姿掲載写真も、撮影してもらった写真の使用もオッケーもらいました。

健脚姉さんたちに撮ってもらった写真

後ろからストーカーのように撮影している私。

ストーカーのように後ろを付いて行く私。

雷鳥を見つけた私。

みんなに見せびらかしている登山中の私。

普段一人で山に行くので、自分が山を歩いている様子を初めて見ることができました。

ヘトヘト前穂ピストン

紀美子平ではザックを下ろして空身で前穂へ向かいました。で、結構ここまで体力的にやられっぱなし。1眼レフを首からブラブラ下げて登る元気はありません。

ということで、携帯だけ持って登ります。コースタイムは30分。

この30分、厳しかった。足が前に出ない。息が続かない。

紀美子平到着が12時13分。前穂の山頂標識を撮影したのが12時55分。40分ほどかかりました。

12:55 なーんにも見えない。でも良い。そこに標識があるだけでいい。

私が到着したとき、すでに健脚姉さんたちはお待ちかね。10分くらい待たせたと思います。山頂にはほかに単独男性が一組。3人で写真を撮ってもらいました。

山頂から下ろうとした頃、他の登山者も登って来ます。「思った以上にキツイね。これ」なんて言っていた、奥さんを遥か後ろに置いてけぼりで登って来たおじさん。見るからに「コースタイム0.6くらいで歩きます」って感じの2人組のおじさん。景色がないので、みんなすぐに下りていました。

山頂から下りる直前、「カメラかな?」という落とし物を発見。カメラだったら落とした人は大ショックだろうと拾い上げると双眼鏡。手に取ってしまった縁で、岳沢小屋まで持って行くことにします。

山頂から下りる途中・・・、おかしい。下りは苦手な印象ないんだけれど進まない。体が重い。空身なのに、ザックを背負っているときと何も変わらない・・・。

紀美子平到着は13時39分。登りと同じ時間の40分をかけて紀美子平に到着しました。

紀美子平ではお昼ごはん休憩。穂高岳山荘で買ったアンパン1個。甘さが体に染み渡る。1/3ほど残っていたペットボトルのポカリもひと思いに飲む。甘さが体に染み渡る。

「今、俺に必要なものはカロリーだ! 高カロリー最高! 今なら月餅丸ごと食える!」

実感しました。

もう一つ感じたのが、タバコを吸うとエネルギーを消費しそうってこと。お昼休憩のときには一服できませんでした。

ここから行動食は塩レモンのタブレットだけ。

カバヤ 塩分チャージタブレッツ 90g×6袋

もう既に塩分過多!ってくらい舐めてます。口に入れた瞬間、酸っぱさよりも「うん。塩だね」って感覚になってます。昨日からポケットにあるのはコレばっかり。サコッシュに入れっぱなしだった一口羊羹2つは、涸沢に来るまでに眠気覚ましで食べきっちゃってるし。

もうね、明らかにこの後の重太郎新道、健脚姉さんには付いて行けませんよ。むしろ既に前穂に登る段階で付いて行けていない。

ここはもう、2人には先に行ってもらいしかない。私はゆっくり下りよう。

ふらっふらDE岳沢小屋まで

重太郎新道の下りのコースタイムは2時間です。

13:54 紀美子平を出発して3分後。この写真を最後に岳沢まで一人になりました。

14:08 すぐにハシゴがあります。登る前、イケメン外国人2人組に道を譲りました。

14:13 雷鳥広場に雷鳥はいませんでした。出発して20分少々。しかし体感では1時間くらい歩いた感覚。

14:31 お花。キレイですよ。でも見てられない。一度座り込んで休憩した場所で、時間を把握するために撮っただけ。座り込んでいるとき、韓国人の男女4人組っぽい集団とあいさつしました。

15:02 岳沢パノラマ。岳沢小屋までの道のり1/3くらい。ここまで1時間ってことは、単純にあと2時間かかる。ハイドレーションの残量は、16時を過ぎた頃から危険ゾーンのはず。

そんなことを考えなつつ、「岳沢パノラマ」と書いてある岩までいくと、はるか下に健脚姉さんたちが見えたので手を振りました。気づいたかどうかは分かりません。ただ本来の健脚姉さんたちなら、もっと先に行っていてもおかしくない。心配をさせてしまったかもしれないことが気がかりですが、進まないものはしょうがない。

16:01 本来40分で下るべきカモシカの立場へほぼ1時間。そんな偶蹄目の立場なんて考えている余裕もない。写真も時間の記録というだけ。ここで重太郎新道下りの2/3。残りの道のり1/3。このペースだとあと1時間。もうそろそろ水がヤバい。

ここから先は写真なし。

長いハシゴを下りました。「八ヶ岳で赤岳から権現岳に向かう途中に登るハシゴより短いじゃないか」

鎖はチョロチョロありました。「谷川岳の西黒尾根は鎖を楽しんだじゃないか」

そんなことを考えながら歩き続け・・・られない。本当にふらっふら。1歩進んで2歩下がる。

三百六十五歩のマーチ (MEG-CD)

いや、なんか頭の中で歌っている歌詞が違う!

でも進まない。岳沢のテント場見えてきたけれど、進まない。立ったまま寝そう。

気が付くと岩場から樹林帯へ。鳥の声も変わって来た。そういうことは何故か気づいていました。

木に囲まれたながーい(ながーく感じた)道をトボトボトボ。

「あ! お兄さんが来たー!」と聞こえてきた。健脚姉さんの一人の声。あぁ着いた。

岳沢到着。時間は分からない。ちょっと小雨がぱらつき始めた5時半頃だったと思います。

あぁ着いた!ホッとした!オレンジジュース飲みたい!

水は4時半前になくなっていました。

岳沢でテント泊

健脚姉さんが言うには、テントを張る場所がもう既に限られている。だから最もその場から歩かなくて良い場所にザックを置きました。

小雨がぱらつき始めていました。それは先にテントを張ることを意味するのか?  

否!

まずはカロリーを摂取したい。とりあえず岳沢小屋に行きたい。

「岳沢小屋、ここから遠いよ~」と教えてくれました。

マジ遠かった。コースタイム10分って言っても良いレベル。テント場を下り、そこの水場でしこたま水を飲み・・・

まさに河原!石ゴロゴロの岳沢を横切り、小屋に到着。

「もうテント張っちゃったんですけど(まだ張ってない)」と、テント場の受付けと同時にカップラーメンとオランジーナを購入。テラスで貪るように口に入れました。

スープまで飲み切った後、忘れていた前穂での忘れ物。受け付けで「前穂でこれ、落ちてたんですけど・・・」とケースを見せると、「双眼鏡ですね」と。問い合わせあったのかな? 持ち主に届いていればいいな。

テントに戻る際、健脚姉さんたちと自分の分のビール3本を購入。受付けのお兄さんに「え? これ一人で?」とビビられました。

テント設営後、3人で飲んでいたところ、さらに私のテントの奥にテントを張ってたお兄さんも合流。この日は釜トンネルから歩き、明日は「奥穂まで行けるかな~。前穂から戻ってこようかな~」って。

4人でずーっと山の話をする楽しいひと時。雨が降って来たことをきっかけに解散しました。


穂高に抱かれる2泊3日 3日目

2017年8月11日、山の日に山を下ります。

天国に見えた上高地

5:36 朝4時には起きていました。でも今日はコースタイム2時間の上高地に下るだけ。テントでの~んびりしていました。ただ、生憎の曇り空で、星空は見えません。まぁ見えても月がまん丸で明るいんですけれどね。

テントでゴロゴロしていましたが、やはり起きたらトイレに行きたい。しかしトイレまで遠い。遠すぎる。岳沢を越えなければいけない。30分くらい悩みましたが、考えてもしょうがない。5時頃にトイレへ。帰ってきてからはテントの外で、景色をみながらずーーーーーっとタバコタイム。岳沢から重太郎新道へ向かう人を見送りました。

朝飯はアルファ米のリゾットとフリーズドライのパスタ。

アマノ 三ツ星キッチン 枝豆とサーモンのクリームパスタ 29g×4個

味? んなもん山で食ったら何だってうめぇ。

で食後のコーヒーを飲みながらの一服が最高なんだ。

昨日一緒に飲んだお兄さんもゆっくり始動で7時に出発。

8:05 私たちは8時にテントを撤収して下山開始。岳沢の上を見ると、雲が近い。

8:06 岳沢小屋で支度を整え、手ぬぐいを買いました。出発は8時20分。

9:04 見晴台。

河童橋方向が見渡せます。

今日も健脚姉さんたちは速い速い。今日も私は遅い遅い。途中、転んじゃうし。なんか今回、思うように体が動きません。でも今日はシャリバテってことはない。1カ月ぶりだったからなのか、初日から感じている体のダルさが抜けていません。

最後の最後まで気を使わせても申し訳ないので、ここで健脚姉さんたちとはお別れをしました。

いやー、本当にここまで引っ張ってきてもらった。ありがとう!

9:20 マイペースで天然クーラーまで。何がクーラーなのか楽しみの場所。健脚姉さん曰く「別に普通」という場所。まぁ、確かに見た目は別になんってことない。でも穴から冷気が。涼しい。気持ちいい! いつまでもここにいたい! 

15分もここで冷気を堪能。

冷気を楽しんでいると、爽やかなカップルが下からやってきて話しました。この時間から重太郎新道だと、相当健脚なのかな~と思っていましたが、爽やかカップルは岳沢までのハイキング。焼岳に登る予定だったのが、噴火のニュースを見て岳沢まで。日帰りで帰りのバスも予約しているそうでした。上高地で追いつかれるかもしれない・・・。

9:36 重い腰を上げて出発。

9:49 木道が出てきた。外国人も登って来ます。木道ですれ違いが難しそうだったので道を譲ろうと「どうぞー」と声をかけたのに「どうぞどうぞ」とむしろ譲ってくれました。紳士だ。きっとイギリス人だと思いました。

10:12 岳沢登山口。ゴール! 大勢の人が上高地散策で歩いています。急ににぎやかになります。

登山道の入口で家族4人が看板を見て、なんか考えていました。するとお母さんが「この先に天然クーラーがあるんですよね」と尋ねてきたので、「はい。でもわざわざ行くかどうかは~」と言いかけましたが、水を差しては申し訳ないので、急いで「あ、でも確かに涼しい。確実に涼しい。私、気持ち良くて20分くらい座ってましたから」と、天然クーラーの魅力をアピールしました。

この写真を撮った後、家族は天然クーラーに向かって行きました。

10:14 去年、家族で歩いた岳沢湿原。今日はなんか違う印象。見た目は変わらないんですが、なんかこう・・・、満足感というか・・・。

10:28 河童橋付近までくると、お約束の景色が。でもやはりなんかこう・・・、違って見えます。

お土産屋を見たり、ソフトクリームをペロペロペロペロしたり。去年はパノラマ銀座縦走のスタート地点として、そして家族と「上高地観光!」ということでやってきました。今回は奥穂と前穂をテント泊した後に戻って来た上高地。なんかお祭気分というか、凱旋パレードというか、童貞卒業した翌日の友だちの見え方というか、初めての朝帰りした太陽というか・・・、なんかこうあるだろう。

賑やかな上高地を楽しんだ後、今日のお楽しみ2つ目。

10:41 河童橋の脇だと、写真を撮る人から、特に撮り鉄みたいな人から罵声を浴びせられそうなので、ちょっと離れたところで裸足になって川に入りました。

やっぱり本谷橋の方が遥かに冷たいし気持ちいい。

でもそうやって確認できることがうれしい。

コーラを飲みながら足を川の中に突っ込んでいると、大勢の観光客がいる中で、どこかのコーラス部が本気で歌っていました。

と、思ったら・・・

「山の日」を迎え、多くの登山者らでにぎわう北アルプス上高地の河童橋=11日、長野県松本市で(野村和宏撮影)
 昨年から国民の祝日「山の日」になった11日、長野県松本市安曇の北アルプス・上高地は大勢の登山者らでにぎわい、穂高連峰を背景に河童(かっぱ)橋で写真を撮ったり、はだしで梓川に入って冷たさに歓声を上げたりする姿が見られた。

 穂高連峰の山頂は雲に覆われたが、上高地は時折青空がのぞいた。登山仲間4人で訪れ、河童橋近くで昼食を取っていた川崎市の無職河原勇さん(74)は「上高地は何年たっても変わらないから若返った気になれる」と声を弾ませた。

 環境省や長野県、松本市などは記念イベントを上高地で開催し、同市の波田(はた)少年少女合唱団の子どもらが美しい歌声を響かせた。

山の日、笑顔の上高地
http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2017081202000074.html
 昨年から国民の祝日「山の日」になった11日、長野県松本市安曇の北アルプス・上高地は大勢の登山者らでにぎわい、穂高連峰を背景に河童(かっぱ)橋で写真を撮...
 中日新聞 CHUNICHI Web 

地元の合唱団で、ステージじゃないところでも歌っていたようです。

「はだしで梓川に入って冷たさに完成を上げたりする姿が見られた」って、俺じゃないな。歓声上げてないし。

山の日なので、なんかイベントやってます。木の切れ端で工作したりお箸つくってました。

おばちゃんがヨーデルっていうか、歌を歌ってます。

他にもスタンプラリーとかやっていましたが、どこまで歩かされるか分からず、ひょっとしたら明神池、大正池もカバーされていたら厄介だと思ってスルー。後日、健脚姉さんたちに聞くと、手ぬぐいとアミノバイタルをもらえたそうです。

11:12 小梨の湯に到着。

料金大人 600円

小学生 500円

小学生未満 100円

乳児無料

営業時間12:00(正午)~19:00

(早めに始める日もあります)

営業時間を調べていませんでしたが、早めに始める日だったようです。

誰もいない! 露天風呂はないけれど、温泉じゃないけれど、それでも良い。サッパリできれば良い!

貸し切り状態の一人でしたが、入浴を終えて外で支度をしていると、5~6人のおじさんおばさんが「あ~~~長かった~~~~」と楽しそうにやってきました。長かったって、槍から下りてきたのかと思って、つい声をかけるとおばさんが「燕岳からよー」って、えぇぇぇぇぇぇ!!! すかさずおじさんが、「中房出発して大天井に泊まって、それで今日は蝶からです」って。あぁ、去年の俺の逆走!

ちょうど奥穂から蝶やら常念やらを見ていた時、おじさんおばさんはその稜線を歩いていたわけで、

私「それじゃあ昨日は穂高もよく見えたでしょ。こっちからもよく見えましたよ」

おじさん「俺、手を振ったの見てた?」

私「合図したじゃないですか~」

オヤジギャグにオヤジギャグで返す。体の調子だけじゃなく、ここらへんも老化を感じます。

11:57 十分楽しんだ! 上高地バスターミナルへ行こう。

上高地名物の絵描きさん。この日はキャンプ場ではなく梓川の袂にいました。書いている瞬間は見たことないなぁ。

バスターミナルの混みよう! チケットを買う時、一度は13時20分発を覚悟しました。が、高校生の団体が入ってきて、1本前の12時40分発が増便。運が良かった。このバスで新島々駅まで向かいます。チケットは松本までですが、新島々駅で松本電鉄上高地線に乗り換えです。いつも車で線路沿いの国道158号線を通ると、綺麗なお花が咲いています。この電車もちょっと楽しみ。

13:50 新島々駅までのコースタイムは大体1時間。駅構内は電車が来るまで入れないので列を作って並びます。

恥ずかしいほど萌えている電車がやってきた。なんだこれ?

車内には山手線のようにモニターで停車駅や乗り換えの説明を・・・、萌えた娘がやってる。最近私鉄は萌えてるの多いですねぇ。「とにかく萌えさせておこう」という気概を感じます。

だがしかし!

知らない町で知らない電車に乗る楽しみ。「次の駅はなんっつー駅名だろう」。そんな思いでモニターを見ていると、「え~っと、なになに? ふちひがし・・・(パッ:画面が英語表記に変わる)、おっと、endo・・・。淵東って書いてエンドウなのか(パッ:画面が中国語表記に変わる)」

ここまではまぁ良い。

問題は乗車案内。なんか、上高地で松本までのチケットを買った人バージョン(俺)と、新島々駅で切符を買った人バージョンと、途中無人駅で乗った人バージョンがある。さらに降りる駅が途中だと、バスみたいに運賃箱に運賃を入れるシステムとかもある。これはちょっと知っておきたい。

「え~っと、なになに? 俺は上高地からのチケットだから・・・(パッ:画面が英語表記に変わる)、うぉ! えっとMatsumoto・・・(パッ:画面が中国語表記に変わる)、え? 漢字とはいえ意味が・・・(パッ:画面が韓国語表記に変わる)、分かるかこんなもん!」

日本語と英語だけじゃダメなのか!? 

きっと「日本人なら適当にガンバレ」ってことなんだろうけど、最近の私鉄の4か国語表記は過剰対応なんじゃないかと思いました。JRはまだ2カ国。このままで頑張って欲しい。

松本電鉄の松本駅はJRの改札内。しかしチケットは松本駅まで。一旦改札を出て切符を購入。すでに私はバスに乗りながらスーパーあずさを予約。14時49分発。乗り換え時間15分。ドンピシャです。

14:43 すでにホームにはスーパーあずさが待っていました。これに乗れば5時半には新宿に着きます。

 


穂高岳登山を振り返る

携帯の万歩計のデータ

1日目(2017/8/9) 2万7786歩 23.06km

2日目(2017/8/10) 1万3708歩 11.43km

3日目(2017/8/11) 1万3590歩 11.41km

3日間合計 5万5084歩 45.9km

今回の収穫と反省

1.食事は重要

食事。朝は普段から食べません。昼は食べますが、仕事で他人とアポが15時前にあるときは食べません。普段はそれでもなんとかなっていました。今回、涸沢で朝飯を取らずに出発したことで、「力が出ない」という感覚を身をもって実感しました。

行動食。それまで、口さみしいときのお供だと思っていました。今回忘れたことに気づいても、大して気にしませんでした。前の山行からサコッシュに入れっぱなしだった塩レモンタブレットと、一口羊羹2つで凌げると思っていました。全然ダメ。涸沢に行くまでに羊羹2つ食べたとき、力が出ないというより、休憩中に寝そうになったので口を動かそうと食べてしまいました。

シャリバテというと、なんかハードなスポーツをした人がなるものっぽくておこがましいのですが、多分前穂あたりからそれに近い症状だったのだと思います。体が動かない。背負った荷物に関係なく動かない。「登山中、食べないとフラフラになって死んじゃうよ」なんて身内に言ったことがありますが、本当の意味を理解していませんでした。

2.山行前の体調を整える。

歩いていて、景色にも感動して、それでも眠くなったのは初めてでした。行きのバスは3時に到着後、5時半までベンチに座っていました。寝不足だったと思いますが、1日くらいなら平気だと思う。出発日まで忙しかった記憶があり、その疲れが溜まっていたことも合わさったのだと思いました。

3.涸沢を舐めない。

初心者でも、子どもでも行ける。それはみんな頑張って行くわけで、初心者が6時間連続スキップで鼻歌交じりで行くわけではありません。しかしテレビや雑誌を見て誤解していました。

誤解と言えば、涸沢に行く人はオシャレで、ヨガとかやっていて、普段は会社帰りに肉バルとか行って、シャンパンのことは「泡」って言って、スタバでプレゼン資料とか作って、村上春樹とか読んで、BMWに乗ってる人だと思っていました。やっぱり誤解でした。

ただ、涸沢は堕落させる。テントを置いて空身で奥穂行って帰ってきてまだ午前中。その後は涸沢ヒュッテで生ビールとおでん。翌日は北穂に行って帰ってきてまだ午前中。また生ビールと・・・。ずっといたい。冬はこたつで夏は涸沢。それくらいの魅力を感じました。

4.穂高の魅力

奥穂では真っ白の中を登り、ダラダラしていたら雲が晴れました。その瞬間、心の中で叫びました。ちょっと声に出ちゃったかもしれない。

前穂では何も景色が見えませんでした。ここでも天気が良ければ・・・。吊り尾根もずっと上高地を見ながら、歩けたら。奥穂も笠ヶ岳を見ながら歩けたら・・・。逆に奥穂から槍を見ながら下ったとしたら、重太郎新道を体調万全で通ったとしたら・・・。

タラレバが多いということは、まだ未経験の期待される魅力があることだと思いました。ヘロヘロになって下った重太郎新道。今度は登りで行ってみたい。奥穂から北穂まで、そして大キレットを越えて槍まで・・・。一度行った山なのに、次にしたいことがあふれてきます。

5.同行者がいると成長できる

涸沢で健脚姉さんに合わなければ、前穂に行くことはなかったでしょう。奥穂行って帰ってきて、ダラダラして、またテントで寝て、翌日ダラダラと上高地。想像できます。しかし今回、前穂まで行けたのは、背中を押してくれる人たちがいたから。

もし、どこかの山で私と出会ったら、そして邪魔じゃなければ仲間に入れてください。

地図

もう地図はザックに入れて置くだけで、首から下げる必要はないんじゃないかと思うほど見ている。

SEASON-2:穂高に抱かれる2泊3日の旅ー2・3日目ー最終日 おわり

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