【甲武信ヶ岳】SEASON-2:国境の尾根を歩く。但し樹林帯。


2017年11月11日(土曜日:ポッキーの日)から翌12日(日曜日:いいヒップの日)の1泊2日で甲武信ヶ岳を登ってきました。

今シーズンはこれで最後。そして今シーズン最高の恵まれた天候の中、樹林帯をトコトコ歩く山旅。珍しく展望の開けた場所から、登山のエクスタシーを感じる山旅でした。

槍のとき、寒いとか風がとか言ってスマン。もっとヤバい寒さがあるって分かりました。


山旅のしおり

行先●甲武信ヶ岳

【ルート】

1日目:西沢渓谷 ⇒(徳ちゃん新道)⇒ 甲武信小屋 ⇔ 甲武信ヶ岳

2日目:甲武信小屋 ⇒ 甲武信ヶ岳 ⇒ 信濃川水源地標(ピストン)⇒ 国師ヶ岳 ⇒ 大弛峠

日程:2017年11月11日土曜日~12日日曜日(山小屋1泊)

同行者:熊鈴の音

行先を決めた理由:その名前に親近感を感じる・・・。

主な持ち物

身に付けたもの

アンダー長袖・パンツ、zipシャツ半袖、フリース(R1)、レイン兼用のジャケット、春秋用のズボン、いつもの指抜きグローブ、キャップ型の帽子、厚手靴下、靴、手ぬぐい、ザック(35L)、カメラ、ストック(new!)、サコッシュ(財布とか羊羹とかナッツとか)

ザックの中身

着替え(パンツ、長袖アンダーシャツ、zipシャツ長袖、厚手靴下)、タオル、レインパンツ、毛糸の帽子、完全防水手袋、ナルゲンボトル、サーモス山専(new!)、地図、短いゲイター、カレーパン、うずまきパン、三脚、ヘッドライト、ファーストエイド、グラサンなど

今回のNew Item!

○魔法瓶を買いました。

「汗だくになって歩いているのに、熱いものなんて飲めるか!」な~んて、もう思わない。体の奥底に染みわたる温かみ。6時間経ってもまだフーフーして飲む幸せ。

○ストックを買いました。

前に使っていたウルトラマウンテンは、もう多分ダメ。硬くて棒が伸びない。だから今回はZポールではない普通のタイプで、頑丈そうで、先端のキャップが使いまわせるヤツを選びました。

甲武信ヶ岳と私

甲武信ヶ岳は奥秩父の西にある日本百名山。標高は2475m。「ニシナゴ」と覚えましょう。

名前が格好いい!

一昨年までは、山の名前を読めませんでした。「こうぶしん?」なんつって。

山の名前を聞いたとき、余計なイメージが膨らんでいました。「こぶし!」なんつって。

何しろ字面が格好いい。その名前の由来は、もう言うのも恥ずかしいほど当たり前の知識、甲州、武州、信州という三国の国境。今で言う山梨、埼玉、長野の県境です。

しかしながらその字面に対し、私は勝手に「州の玄」というイメージを膨らませ、「何しろ強そう!拳(こぶし)だし!」と盛り上がっております

コブシ! かっこいい! 行きたい!

大河の一滴という浪漫

百名山である甲武信ヶ岳を調べてみると、アレ?と思うことが出てきます。

  1. 稜線上にある300名山の国師ヶ岳の方が100mも高い。
  2. すぐ隣の埼玉最高峰の三宝山すら数メートルだけ標高が高い。
  3. 登山道の「徳ちゃん新道」ってネーミングwww

周りにある山の方が高い=高い方が凄いはずなのに・・・

さらに甲武信ヶ岳は分水嶺です。いくつかのメジャー級河川の水源地が甲武信ヶ岳にあり、笛吹川(下流で富士川)、荒川(荒川岳じゃないのか!)は太平洋へ。そして日本海へ流れる日本で一番長い大河、信濃川の源流でもあります。

笛吹川、荒川の源流点へ行くのはシロートじゃ無理っぽいけれど、信濃川・千曲川水源地標へは一般登山道の中にあるらしい。

大河の一滴を見たい! 指一本でせき止めてやる! 

徳ちゃんに会いたい

登山道の名前について。私だけでしょうか。「徳ちゃん?」と思ったのは。

これまで、喜作新道という道を通りました。嘉門次小屋では岩魚を食べました(家族旅行で)。これらネーミングの由来はもちろん人物であり、それはもう100年くらい昔の話。

しかし「徳ちゃん新道」の徳ちゃんは現役バリバリです。そもそも「徳ちゃん」と言うより、周りからは「徳さん」と呼ばれているらしいです。それでも登山道の名前が「徳ちゃん新道」。

「ちゃん」づけの愛称と言えば、大菩薩嶺の福ちゃん荘もあります。現在は三代目だそうです。

現役バリバリの方の名前を冠した「徳ちゃん新道」は、その名前のファンシーさとは裏腹に「高低差1200mでキツイ」という意見が多いようです。

なんだかよく分からんけれど、徳ちゃん登りてぇ! 徳ちゃんに会いてぇ!

豊かに膨らむ甲武信のイメージ、日本一長い川の最初の一滴、徳ちゃんの存在。

これらが合わさったものが、私に甲武信ヶ岳への興味をかき立てるのでした。

西沢渓谷へのアクセス

西沢渓谷の登山口まで

公共交通機関:JR塩山駅から山梨交通バス「西沢渓谷入口」に乗り終点まで(1030円、1時間)

自家用車:中央道勝沼ICから60分

塩山駅から西沢渓谷に行く山梨交通のバス停は南口の1番乗り場。大弛峠へ行く栄和交通は北口なので逆です。

塩山駅からのバスはsuicaが使えました

朝一番のバスは8時30分ですが、新宿から特急に乗りたい場合はあずさ3号が一番早く、9時5分発のバスに乗ることになります。30分早い朝一番のバスに乗りたい人は、あずさ3号に乗るよりも1時間早起きしましょう。

出発前に利用した各サイト

あずさ51号・・・、運行日じゃなかったぁぁぁ!

 

塩山駅からのバス・・・、大弛峠と西沢渓谷乗り場が違うぞ!要注意!

 

午後一の大弛峠発のバスは・・・、14時50分って、暇だ!暇すぎる!

 

バスに関して、今シーズンは山梨交通も栄和交通も11/23の勤労感謝の日までっぽい。来年までサヨナラだ。

山梨市駅から西沢渓谷に向かう山梨市営バスもある。

http://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/fs/1/0/9/8/6/9/_/bus_nishizawa_jikoku.pdf
 www.city.yamanashi.yamanashi.jp

こっちには、「1月1日、2日は運休」と書いてある。ってことは12月は運行しているのかな?

本日のメインコース

秋色に染まる西沢渓谷から登ります。かつての甲武信ヶ岳登山は十文字峠、毛木平から登るルートが一般的だったようです。毛木平登山口へは最寄バス停から4km、1時間。そのバスは信濃川上駅発。信濃川上駅へは小淵沢から小海線、もしくは新幹線の佐久平から小海線を利用することで到着できます。

電車とバスの人は、素直に西沢渓谷に行くしかないのかもしれない。

 

西沢渓谷入口バス停にトイレはありません。バス停から15分、徳ちゃん新道へ向かう途中にトイレがあります。バス停付近のお店にはお団子やおこわを売っています。自販機もあります。

西沢渓谷を奥へ進むと、最初に近丸新道の入り口が現れます。そこを無視すると5分で徳ちゃん新道入口が登場。小屋っていうか山荘があります。

徳ちゃん新道に入ると序盤から急坂の猛ラッシュ。一気に1200mを登ります。つい、「東京タワーが333mだから約4本分?」なんて思いますが、大展望台の高さは150m。エレベーターと同料金でお馴染み、冬でも汗だくになれる階段を登る場合の8回分が1200m。これを5時間半だと思えば楽なもんですね。

登り切った所は残念ながら甲武信ヶ岳ではありません。木賊山です。「きぞくやま」と呼びたいところですが、「とくさやま」と呼ぶようです。「貴族? 木を盗んで大金持ちになった?」と妄想たくましい私には、絶対覚えられないツボに入ってしまいました。ここでは甲武信ヶ岳の雄姿を眺めましょう。100m(マンションの35階くらい)ほど下ると甲武信小屋です。

甲武信小屋から甲武信ヶ岳山頂はCT(コースタイム)20分。小屋に荷物をデポして夕焼けの山頂が見れそうです。ちなみにTHE健脚君だと三宝山までお散歩に行けるそうです。私は行けるほど健脚ではありません。

翌日、ご来光を甲武信ヶ岳山頂っぽい所から見ます。山頂ではご来光は見れませんので、山頂手前の岩場です。

ご来光を見た後、大弛峠へ歩みを進めます。頂上直下の下りは結構急坂です。すぐに信濃川源流標識への分岐になるので、ここで私はザックをデポして大河の一滴を求めてCT15分、400mを下ります。登りは30分ということです。

その後は稜線の最低地点である国師のタルまでジワーっと行きますが、稜線上は登ったり下りたりするので下った感じはしないでしょう。国師のタルからは500m近くの登りです。昨日、1200mを登っているので大丈夫でしょう。

国師ヶ岳から大弛峠は200mちょい下ります。ゴール地点は2365m。2日目は標高差の少ないルートです。


徳ちゃん新道から甲武信ヶ岳へ -初日-

ワクワク徳ちゃん新道入口まで

これはフクちゃん

塩山駅に止まる特急は限られます。最初の特急があずさ3号。千葉からやってくるヤベーヤツ。

何がヤベーかっていうと、新宿駅に着いた時点で自由席はデッキまであふれていることもある。車内放送では「指定席はグリーン車を含め満席です」しか言わない。いや、「車内販売は自由席には行けません」とも言ってる。

これくらい人気大爆発のヤベーヤツ。7月8月の週末ならほぼアウト。9月の連休もアウト。11月ならば・・・、と油断させておいてやっぱり紅葉シーズンの人気っぷりでアウト。

私は木曜日の夜に「そうだ 甲武信ヶ岳、行こう。」と思い立ったので、その晩にえきねっとで空席情報を見ると、やっぱり既にあずさ3号は満席。

ただし翌日の朝、もう一度えきねっとを見ると、チラホラ空席がありました。

ここで教訓。

満席であっても、ギリギリまで席の確保はあきらめない。

7時30分発のあずさ3号に乗ります。自由席車両と私の席のある車両は離れていて、自由席の様子を見る暇と根性はありませんでした。でも結構ホームは並んでいたので、列の1番くらいじゃないと座れなかったと思います。

8:55 塩山駅の南口。お店のある方が南口。

大勢の人がバス停に並んでいたので「ヤベェ!」と焦りましたが、この日はワインツアーというイベントがあったようで、違うバス2台でどこかへ去って行きました。

9:07 9時5分発のバス様登場。運賃はsuicaが使えます。

車内はほぼハイカー。乾徳山で降りたのが一人。あとは大体終点の西沢渓谷まで。沿道の道には大きな柿がやたらと実っていて、さすがフルーツ王国である山梨を実感します。ただ、放置されている柿なのできっと渋柿なんだろう。

干し柿を吊るす家もやたらと目にとまりました。

9:55 もうすぐ終点。紅葉が綺麗ですね。

10:10 西沢渓谷入口バス停。終点です。お店はありますがトイレはありません。ウロウロ探してしまいました。15分歩いた頃に公衆トイレがあるらしい。

10:14 お年寄りの団体をはじめ、想像以上に人が多かった西沢渓谷。登山ガチコーデの人から普段着の人まで。ガチコーデの人でも多くは西沢渓谷散策のようでした。

私のコーデは上半身が長袖アンダー&半袖ZIPシャツにフリース(R1)。下半身はCW-Xと春秋パンツ。帽子はキャップです。

10:16 橋の下をくぐるとテンション上がるタイプ。

10:16 ここより徒歩の人だけ通行できます。

10:25 遠くに「ふ~ん」って感じの滝がありました。

10:28 スタートから15分でトイレに着きました。

10:29 気分も穏やかに、紅葉散策を楽しみながら進みます。

10:31 近丸新道はここの坂を登ります。私は徳ちゃんなのでスルー。

10:36 小屋が見えたな~ってところで徳ちゃん新道。ここでタバコを一服休憩。標識の「徳ちゃん新道」という表示を見た人たちの大部分は、「徳ちゃん・・・」「徳ちゃん?」「徳ちゃんって誰?」と反応していました。これには徳さんもしてやったりでしょう。

ゼイゼイ甲武信小屋まで

10:42 徳ちゃん行きまーす!

11:05 30分ばかり登りました。急に風が強くなりました。

ここでフリースを脱いでジャケットを着ました。

11:22 まだまだ登ります。木で先が見えません。

11:46 木の向こうに山が見え、「あれが甲武信ヶ岳かな?」と写真を撮りました。絶対違います。

12:00 スタートして2時間。ちょうど開けた場所に苔の絨毯に覆われた丸太があったので昼飯休憩することにしました。昼飯はカレーパン。

温かい飲み物のありがたみ。買ってよかった。すぐ後ろで、同じバスに乗って来たご夫婦らしき2人も休憩となり、挨拶をしました。

12:13 カレーパンを食べ、体が温まったので出発。今まで夏の登山ばかりで、休憩=クールダウンだったのに、休憩で体を温める必要性を初めて実感しました。

12:43 後ろから「富士山が見える!」という声で振り向くと、綺麗な富士山。写真では小さいのですが、実際は思った以上に大きく感じました。写真を撮ろうとしたらカメラのレンズフードを落とし、取りに行く羽目になりました。

12:53 近丸新道との分岐に到着。3人ほどテント泊装備で休憩中。私も立ったままで数分休憩。

ここから戸渡尾根と言うらしい。

13:29 同じ景色が続く中、「甲武信岳」看板が出てきたのでとりあえず撮る。

13:38 珍しくうんざりする先が見えたのでとりあえず撮る。これまでは大体先も見えない樹林帯だった気がする。

13:53 ここも看板があったからとりあえず撮る。景色は変わらず。

14:08 2時間経ったのでまた休憩。私の好きな甘いパンをかじりました。

ヤマザキ ミニスナックゴールド ×3個セット

このパン1個で564kcal。大体いつも買う時には嫁に嫌味を言われ、家ではギャアギャア嫌味を言われる中で「あ~おいしい。あ~おいしい」とアピールしながら食べます。

14:24 ちょっと長く休み過ぎ、寒くなってしまいました。出発。 

14:34 ここでも富士山が見えたぁ!

14:43 ん? 岩場? 景色が開ける予感。

14:45 開けた! 富士山と・・・後はわからない。開けたのはここだけ。また樹林帯に潜ります。

15:01 立派な道標。これは小屋まで30分ほど手前の分岐のはず。

15:07 展望ゼロの木賊山。もう読み方忘れてる。とくさやま

展望ゼロの代わりに自己主張がいろんなところにある。

一等三角点がある山頂でした。

 

トクサヤマ頂上から下りると、すぐにガレた道で展望が開けます。ここでご夫婦と写真を撮り合いました。

目の前が甲武信ヶ岳。左の稜線は明日通るゾーン。右奥のなだらかな山頂は埼玉県最高峰の三宝山。この坂を下ったらすぐに小屋があるはず。

15:26 本当にすぐありました。受付けは14時から。

ぬくぬく甲武信小屋で過ごす

先にご夫婦二人が受付けをして、その後に私で本日14人目。今日は布団一人一枚。予約の時点で混雑の様子を聞いていたので安心です。先週の3連休は90人とかだったらしい。富士山の山小屋レベルなら、氷点下覚悟でテント担いでいたところです。

朝食は5時半。日の出は6時5分らしく、朝食を食べていたら間に合わなそうなので、朝はお弁当かな~と思っていました。

すると奥から「朝食、5時半より早く用意すればいいんじゃね?」と。

徳ちゃん、いや徳さんがいました。ただ、なんというか失礼になるかと思って写真は撮っていません。

結局早い朝食をお願いすることにしました。

この日の甲武信小屋は、徳さんと番頭さんのお二人で運営しているようです。番頭さん、感じのいい人でした。

15:42 寝床を教えられたけれど、靴を脱いでダラダラしていたら空は真っ暗になりそう。ちょっと迷ってから、荷物を置いてそのまま頂上へ行くことにしました。ここからCT20分。17時の晩飯には戻ってこなくてはなりません。

15:53 ん? 頂上の予感。

15:54 イェ~イ!と絶叫したくなる景色。

15:55 しかしここは頂上ではありません。頂上は目前。

15:58 甲武信ヶ岳で拳を突き上げる。なぜ、ラオウのポーズにしなかったのか・・・。

先に受付けを済ませたご夫婦も頂上にいて、写真を撮ってもらいました。

雲一つない空。さすがてんくらCランクの登山日和。今シーズン最後の登山が今シーズン最高の天気。

太陽はもうすぐ山の稜線に隠れそうです。手ぶらで来てしまったので、ヘッドライトがありません。さらに寒いのにダウンもザックの中に置いてきてしまっています。そろそろ帰ろう。

16:26 10分ほどで小屋に戻りました。温度計があったので見てみると、氷点下2度。どうりで寒いわけだ。

寝床です。何度も言いますが、今日は一人一枚。「黒い数字で14番です」と言われました。この黒い数字が書かれている場所には、さらに「A」と「B」が書いてある。これが布団2人で1枚状態のマックスなんでしょう。さらに一人1枚よりも1.5倍ほど狭い「赤い数字の札」もありました。

17:03 晩飯です。カレーです。辛口です。

お水は空きカップに半分。半分ってところが水の貴重さを物語ります。カレーは躊躇なくおかわりしましたが、お水のおかわりはしても良かったのか? まぁ温かいお茶があったので、そっちを何度もおかわりしました。カレー3杯目は・・・、もう俺、若くないんだなぁ。

食事が終わると、徳さんが「前の番頭さんが作った曲に、俺が映像を付けたやつ。見る? 去年来た人は見たことあるやつだけど」と上映会が始まりました。甲武信ヶ岳の四季の花や景色の環境映像です。それが終わった後、「俺が写ってるテレビ、見る?これもいつも流しているやつだけれど」と、山梨放送の番組を流し、徳さんは「じゃ、お先に休ませてもらいますね」と去って行きました。

山梨放送の番組は、東沢渓谷を笛吹川源流まで川沿いに進む徳さんでした。

これは甲武信小屋名物のストーブ。ちょっとあったまってから、星空を見に行きます。

スゲー星空! 目が慣れると天の川も見えました。ピントは無限。シャッタースピード20秒。ISO1600。面白がって、撮りまくり。

あまりにも星が多すぎて、星座が分からない。カシオペア座くらいしか分かりませんでした。

里の方はやはり明るい。右側の真ん中よりチョイ下にある、モジョモジョっとした星の集まり。なんだろう? 多分プレアデス。またの名をスバル。だと思います。

流れ星もいくつか見えました。これだけ見えると本当に面白い。面白いけれど・・・寒い! 氷点下6度でした。寒い中、ちまちまピントなんて合わせてらんねぇ。ダウン上下でも寒い。サンダルではなく靴を履いているのに足先が冷たい。経験したことのない冬山は、やはり冬靴でないと無理だと実感しました。

星を見て、小屋の中でストーブに当たって、また外出て星を見たり。19時半頃に寝ました。


甲武信ヶ岳から大弛峠へ。―2日目―

ご来光を見に行く

朝、小屋の外へ出ると北斗七星が見えました。ただ5日くらいの月もあったので、空は少し明るかったです。

05:22 10分ばかり早く朝飯が始まり、一番乗りで食べました。ごはんとお味噌汁と、昆布や煮豆と漬物、そしてプリンではなく茶わん蒸しとグレープフルーツ。

おかわりはしないで食事を済ませたら出発の準備。これが相変わらずのモタモタ具合。

サーモスにお湯をもらい、ミルクティーの粉を投入。帽子をキャップではなく、毛糸の帽子にチェンジ。ダウン上は迷った末に仕舞い、フリースとジャケット。グローブも完全防水と迷ったけれど、結局いつもの指ぬき。

徳さんから「メシの支度早くしたんだから、早く行けよ~」とせっつかれます。頂上まではCT20分。6時5分と聞いているので、5時45分出発がリミット。

5:48 ヘッドライトを付けて大急ぎで出発。時間記録用に撮影。

5:59 頂上直下の岩場に到着。既に一人いて、「頂上は誰もいないっす。ご来光はこっちの方が見えるっす」ということで、ここで待機しながらご来光撮影の練習。

6:06 ご来光待ちが一人増えました。てか、日の出時間は5分と聞いていたんだけれど・・・。

6:14 お! きたきた~。

6:16 ピッカ~ン!ってこないなぁ。雲の下だからかなぁ~っと思っていると・・・

6:16 太陽が雲の上に出ると輝きが変わった!

6:17 おはようございます。朝です。

同時刻の富士山。ナイス富士山。

この稜線をこれから歩きます。

手前の枝、赤すぎるぜ。八ヶ岳も赤く染まります。

ご来光が出るころには小屋から結構大勢の人たちが来ていました。大体の人は空身。西沢渓谷に下りるって言ってました。

ぽたぽた大河の一滴を求めて。

6:26 ご来光が登った後、みんな山頂へ。

今日の山頂の写真を撮ったら出発します。

6:29 左のガレ道を下ります。結構急です。

6:36 すぐに樹林帯に入ります。

6:49 分岐に到着。ここでザックをデポして、カメラだけ持って下りました。

7:02 道標があった。到着。千曲川・信濃川水源地標です。

よ~し!飲んでやる!せき止めてやる! 

 

7:03 と、思ったら・・・、

なんか思ってたのと違う・・・。

「この一滴が・・・」っていうのは無し。こんなに水が集まってたら、せき止められないし、飲むのも心配だ。

どうも私が肝心なものを見落としたっぽい。他の人のブログでは、ブルーのコップがあって、それで飲んでるっぽい。私は気づけませんでした。で、「もっと上から流れてるじゃん!」と、がっかりしながら戻るのでした。

登り返す間、昨日一緒に登って来たご夫婦とすれ違いました。このまま毛木平を経てバス停まで歩くそうなので、お別れしました。

7:21 分岐まで戻ってきました。さあ、ここから大弛峠まで出発です。

トコトコ大弛峠まで

樹林帯をいく甲武信ヶ岳から大弛峠までの稜線。ヤマレコなどを見ると、その感想の大半は「展望がない」「退屈」「2度目はない」というような散々なもの。その感想を自分でも言うためだけに歩きます。

「展望がない」と言っても、どうも2カ所は開けているらしい。飽きた頃に出てくると良いんだけれど・・・。

7:32 いきなり岩場で開けた場所。これが1カ所目か!? むむむ。2カ所目はきっと国師ヶ岳付近なんだろう・・・。

7:33 岩場ってか、岩のある道を通過して樹林帯の中に入って行きます。

7:39 水師。展望もゼロだし、だからなんだって場所。

7:49 葉っぱが凍ってて綺麗。

8:10 富士見。本当は水源地で水飲んだりせき止めたり写真撮りまくって遊ぶ予定で、ここの到着予定は9時。ちょっと速すぎ。森林の中、ゆっくりとお茶を飲み、15分ほど休憩しました。

8:28 ダラダラ出発すると、地面に霰のような氷の粒がバラバラと撒かれていました。霜柱も、それは立派なものがたくさん。当然、踏んづけてやります。

8:48 展望が開けた・・・!? もうこれが2回目か? もう展望は終わりなのか?

両門の頭という場所を目指していましたが、その看板は見つけられず。珍しく展望のある場所なんだから、ここなんじゃないかなぁ。

9:06 たまには景色と看板以外を撮ろうと思いました。大体みんなこんな感じ。木で先が見えない。

9:20 甲武信ヶ岳まで3時間ってことは、国師ヶ岳までの半分地点。多分。

9:31 両門の頭を探していたら、東梓まで来てしまった。

9:31 東梓は一応、これだけの展望がありました。

9:52 綺麗な看板。道は倒木が多く、歩きながらナッツをポリポリポリポリ食べるのは難しい。

9:55 国師のタル。ここが稜線で最低部のベンチ代わりに丁度いい倒木を見つけ、ここでも休憩。

確かに退屈で景色の無い道なんだけれど、静かで、瞑想しながら歩くにはバッチリ。これまで、同じ小屋に泊まって後ろから追い抜いて行った人が一人と、トレランスタイルですれ違った一人しか会っていません。

10:11 で、休憩を終えて出発しようとしたら、後ろからトレランスタイルの人が戻ってきました。もう甲武信ヶ岳まで行って来たのかと驚いて聞いたら、富士見まで行ったけれど、帰りのバスを考えて戻って来たということ。バスは16時。ん? 俺のバスは14時50分だけれど、超余裕なはずなんだけれどなぁ。

11:33 国師ヶ岳までもうすぐの地点。道は凍り付いていました。

この手前。11時頃。小屋で一緒で速攻で追い抜かれた健脚の人が前から戻って来ました。ん!? どうしたのかと思ったら、倒木を避けて歩いていたら、道を見失ったということ。私はちんたらと景色(木ばっかり)を見ながら歩いていたので、迷うところはありませんでした。ただ私の歩みでは付いて行けないので、11時の休憩を取り、また先に行ってもらうことにしました。

11:41 多分ヤマレコの地図で2465m地点。目の前の右側の山が国師ヶ岳。

ここから少し木の間から富士山が見えました。2000m以下は雲海ですね。

12:10 相変わらずの倒木の景色。ただし凍てついた道が良い緊張感を与えてくれます。

12:12 国師ヶ岳への分岐。天狗岩方向はロープが張ってありました。

12:12 分岐を右に折れると、国師ヶ岳が目の前に見えて来た。木もスカスカになってきた。

12:25 国師ヶ岳到着。山頂は結構にぎわっていて、先を譲った健脚の人がカメラマンになっていました。

富士山方向は開けていますが、甲武信ヶ岳は見えない。

健脚の人は先を行き、私が自撮りしていたら団体の人が撮ってくれました。さぁ、大弛峠まで降りればゴール。

12:36 北奥千丈岳への分岐。私は気づかずにスルーしたのですが、北奥千丈岳は奥秩父山塊の最高峰。2601m。知らなかった~。知ってれば行ってたのに~。ここから5分程度の距離です。

12:39 木道の階段が登場。

12:40 前国師岳。こっちは展望がいい!金峰山も南アルプスも八ヶ岳も北アルプスも見えます。

そして甲武信ヶ岳も見えました。真ん中の山が甲武信ヶ岳。右が木賊山(とくさやま)で左が三宝山。

12:46 木道をガンガン下ります。楽チンです。登りだったら・・・嫌だな。

12:47 金峰山、北アルプスを見ながらガンガン下ります。

12:52 夢の庭園。興味がなかったのでスルー。でも今になって考えたら、行っておけば良かったなぁ。時間はたっぷりあったし。

12:57 夢の庭園に行っても、あっという間にここで合流です。

で、ここからまた5分くらいで大弛峠到着。小屋でコーラを買って外に出ると、健脚の人登場。「あれ?千丈岳行かなかったんですか?」って、私は奥秩父最高峰って知らなかったんですよ。

13:57 外でコーラを飲みながら・・・まずは1時間。いろいろ健脚の人と話をしました。途中からトレランスタイルの人も加わり、だらだらおしゃべり。トレランスタイルの人は、16時のバスを変更して14時50分にしたそうです。一緒です。で、「バスは9人揃ったら順次出るらしいから、バス停に行きましょうか」なんつってバス停に移動。

大弛峠は車で越えられる峠として日本一標高が高いらしい。自転車の人も大勢いました。

14:18 栄和交通の乗合バス(タクシー)。国師ヶ岳の団体さん7人が降りてきて、あと2人で9人。まぁ先に乗っても、途中の柳平で一緒になるので、待ち時間が寒いかどうかの差だけ。健脚の人とトレランスタイルの人に譲り、私の乗ったバスは定刻通り。

15:23 柳平でバスに乗り換え。乗合タクシー2台分のお客さんが1台のバスに乗り込みます。

バスは塩山駅に定刻16時15分より5分ほど早く到着。16時17分に特急ちばかいじがありますが、さすがに時間が足りないと思い、私は24分発のかいじを予約済み。健脚の人とトレランスタイルの人は駅でちばかいじの指定席を購入でき、ここで2人とお別れしました。「またどこかの山で会いましょう!」なんつって。


甲武信ヶ岳山行を振り返る

スマホの万歩計データ

  • 11月11日土曜日:1万8821歩 15.5km 1098.49kcal
  • 11月12日日曜日:2万5566歩 21.15km 1498.91kcal

今回の収穫と反省

1.寒くなってきた時期の登山を実感できた。

温かい飲み物が嬉しすぎる。サーモスは500mlだけでは水分が足りないので、いつも通りのナルゲン1Lも用意していました。2日目、ちょっとナルゲンからポカリで口をうるおそうとしたら、ポカリはシャリシャリと凍っていました。2時間後の休憩でも、また新たな氷ができてる。こればっかりだとお腹を壊しそう。サーモスがあって本当に良かった。

また、槍ヶ岳前にかったダウンパンツは、小屋に着いてから履いていたので随分助かりました。

グローブについては、カメラいじる用の指ぬきグローブ以外、完全防水グローブを持参。完全防水の方はインナーを入れることを想定していたのでガバガバのサイズ感。これだとカメラをいじりずらい。指ぬきではなく、薄手でピッタリとして、カメラもいじれるグローブの必要性を感じました。朝方は特に、指先が痛かったもんなぁ。

行動中の衣類は、マメにチェンジ。長袖アンダー&半袖ZIPシャツは固定で、その上は無しバージョン、フリースバージョン、ジャケットバージョン、フリース&ジャケットバージョンと、その時々でチェンジ。登山0年目の立山で思っていた「いちいち脱いだり着たりするのめんどくせぇ」っていう感覚はありませんでした。

ちなみに、特に大弛峠までの2日目はジャケット必須。半袖だと枝にぶつかりまくって腕が傷だらけになると思われます。

2.今シーズン初のご来光を見ることができた。

今年は4月から11月まで8回しか行けませんでした。今回以外の泊まりはテン泊4回(雲取山、至仏山、穂高、槍ヶ岳)。どれもご来光を見ることはできませんでした。特に至仏山と槍ヶ岳は雨だったし。

今回は雲一つない空のご来光を見ることができてご満悦です。

3.星空も見れた。

今シーズンで星空を撮影できたのは雲取山とココだけ。しかも今回、撮影時は月が出ていなくて、天の川まで見ることができました。また、何枚かの写真には流れ星まで。

これだけ星が写ると撮影も楽しい。ソフトフィルターを持ってこなかったのが残念だったかな。それともカメラをD750にすれば良かったかな。

4.下調べ不足

北奥千丈岳に行かなかったのは痛恨のミス。まぁ、行ってどうなるかって訳ではないのですが、そこに「○○最高峰」なんていう山があったら登りたいのが俺のスタイル。

さらに言えば、到着から2時間待ちになるくらいなら、甲武信ヶ岳から埼玉県最高峰の三宝山ピストンをしても良かった。

何にせよ準備不足の感は否めないけれど、木曜夜に思い立ち、金曜日に交通や山小屋を手配して手一杯だったのも事実。経験を積めばもうちょっと要領良くできるんじゃないかな。

5.歩いたからこそ言える感想

本当に大弛峠は展望のない道でした。展望が開ける2カ所は、極端に甲武信ヶ岳より。「退屈だよ。景色ないよ」と言えるのは、歩いた人だけの特権。

また信濃川水源地の感想。「水源地標よりももっと上から水が流れてるよ。一応水源地ってところでは、よーく探すとコップが置いてあって水が飲めるらしい」。ここまでは言うことができるようになりました。

誰かにおススメするとか、そういうのは言いません。登る理由は人それぞれ。「景色がないって言うことを確認したい」と、私のように思う人もいるだろうし、その感じ方も十人十色ですから。

6.念願の甲武信ヶ岳の魅力が少し分かった

周りには甲武信ヶ岳より高い山があります。でも甲武信ヶ岳は、山頂は北―西―南、そのすぐ手前の岩場では東ー南ー西の展望が抜群。富士山、南アルプス、中央アルプス、御嶽山、北アルプス、八ヶ岳、浅間山なんかも分かりました。雲取山や大菩薩嶺、両神山は近すぎたからなのか、どれがどれだか・・・。

甲武信小屋はとても感じの良い山小屋で、徳さんも気さくだし番頭さんも愛想がよくて楽しい気分で山旅ができました。カレーが旨い。

登りの徳ちゃん新道は登り応えがありつつも、辛さや苦しさはあまり感じなかったのはなぜだろう。登山道には、秋になってキュウリのように細く丸まったシャクナゲの葉っぱを多数確認。シーズンは登山道が花で彩られるでしょう。

総じて、大満足の山旅でした。甲武信ヶ岳よ、ありがとう。

地図とか

【甲武信ヶ岳】SEASON-2:国境の尾根を歩く。但し樹林帯。おわり

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