【御嶽山】SEASON-3:あの日と同じ青空。だと思う。


2018年10月3日の水曜日、御嶽山に登ってきました。

きっかけは「登山規制が緩和された2週間がチャンス」というミーハーなもの。しかし頂上付近の状況を見ると、正直言って浮かれてはいられない。

なんで私は登山を始めたのか? これからどう山と付き合って行こうか?

そんな答えのない質問がグルグルと頭を駆け巡る山行でした。


山旅のしおり

行先●御嶽山(黒沢登山道)

日程:2018/10/3 水曜日 (日帰り)

同行者:いません

行先を決めた理由

  • 御嶽山の山頂が2週間だけ規制緩和で登頂可能となったから。
  • 初登山だった富士山へのキッカケとなっていた山だったから。

御嶽山とは

標高3067m日本の山の高さランキングでは堂々の14位。

長野県の木曽と岐阜県の下呂を挟んだあたりの場所にあります。独立峰です。北アルプスの仲間だったり、中央アルプスの仲間に入れられたりすることがあります。やまパレでは中央アルプスの仲間として扱っています。

摩利支天山、継子岳、継母岳といった外輪山があります。日光の男体山のような血のつながらない家族を感じます。

一ノ池から五ノ池まで5つの火山湖があります。抑えておきたいのは3つ。

  1. 一ノ池:2990m:大体涸れている
  2. 二ノ池:2905m:日本一高いところにある湖沼(深さ3.5m)
  3. 三ノ池:2720m:日本一の最深高山湖(深さ13.3m)

高山湖の定義が気になるところです。水深が関係あるんでしょう。多分。

頂上は剣ヶ峰。富士山と同じですね。

「信仰の山」と言うと日本の山は大体当てはまってしまうのですが、御嶽山には頂上に御嶽神社があります。全国各地の「御嶽」の名の付くものはこの流れを汲むらしいです。黒沢登山道を登って分かったのですが、いたるところに石仏、石碑が見られます。

2014年9月27日の噴火で多くの方が犠牲になりました。

御嶽山と私

私の中での一人旅ブームだった頃、木曽はよく行ってました。寝覚ノ床を見たり、妻籠宿とか南木曽とか。木曽福島から特急で名古屋方面に向かうとき、車掌さんが上松あたりで景色の紹介していますね。郡上八幡に行けば木曽踊りが有名で、歌詞の中には「木曽の御嶽山」ってそのものズバリ登場します。

ただ、その頃は山に興味が無かったので、御嶽山について何とも思っていなかったわけです。

従って御嶽山と言えば、東急電鉄の御嶽山駅の方がピンと来るし、「山」と言えば奥多摩の御岳山ともゴッチャになっていました。

2014年に御嶽山が噴火したことはみなさんご存知の通り。

報道を見ても山に興味がない私にとって「へぇ~、大変なことになったなぁ~」という程度でした。で、次に思ったのが「富士山が噴火したらもう登れない? 日本人として一度も登れないまま終わるのか?」という感情。

そして翌年の2015年に富士山に登り、私の登山趣味がスタートしたのは過去のブログの通りです。

いろいろ言葉を選ばなければならないのですが、2014年の御嶽山の噴火では被害に合われた方も地域の方も筆舌し難い思いをされ、後々まで影響を受けたことだと思います。

私は別の意味で、やはり影響を受けたと感じています。

アクセス

公共交通機関で東京からの日帰りは不可能と判断しました。

そこで初めてレンタカーを使った登山。

中央道伊那ICより約60km、1時間20分

黒沢登山口より登るため、御岳ロープウェイを目指しました。

交通費の目安

  • 首都高:830円(ETC) 往復1660円
  • 八王子ー伊那:3520円(往:深夜)+5030(復:平日ETC):往復8550円
  • カーシェア:車代6700円+9456円(591km×走行料金16円)=1万6156円

合計2万6366円!

走行料金がひどい。ガソリン満タン9000円ってアメ車かよ! この金額なら泊まりで旅行できるわ!

さらにロープウェイ料金は往復2600円です。

ただ、家の目の前にあるカーシェアだったので、自宅からコロコロの付いたカゴに登山靴やら着替えやら放り込んで、コロコロ駐車場まで運動靴で歩いて行って、登山中はお風呂セットも着替えも車の中に放置。登山自体が楽チン。疲労度とか安心感が随分違います。

本日のコース

規制緩和された黒沢登山道を登りました。

グーグルマップだと登山道が出ないから分かりづらいなぁ。なんかいい方法ないかなぁ。

2019/07/06 YAMAPの地図追加

持ち物

ザック(35L)の中身

ナルゲンボトル、お菓子(羊かん、ナッツ、ドライフルーツ、速攻カロリー摂取ゼリー)、食料(あんパン)、ヘッドライト、ファーストエイド、財布、携帯、携帯バッテリー、カメラ、ポールなど

服装

変態半袖シャツ、長袖アンダーシャツ、半袖ZIPシャツ、長ズボン、タイツ、指ぬきグローブ、靴下、帽子

車に置いて行けたもの

レインウェア、温泉セット(パンツ、Tシャツ、靴下)、ジーパンとTシャツ


秋の御嶽山日帰り登山

今までノリで書いてたんですが、御嶽山を書こうとすると気が進まない。しょうがないからその後に行った黒部ダム(本当は水平歩道に行きたかった)を先に書いたけれど、なんとなく自分の中で納得ができない。

そんな気持ちもあり、元来の怠け癖もあったり、「どうせ誰も見てねぇし」なんて卑屈な感じでブログ更新を怠っていました。

そんな中で見たニュース。今年の御嶽山は7月1日から10月16日まで規制緩和で剣ヶ峰まで行けるらしい。

そろそろ自分の中でケジメをつけようかと、半年以上ぶりでブログを再開しよう。

ブログ書くのが嫌にならない程度に、これからのんびり書いて行こうと思います。年末の木曽駒とか2月の黒斑山とか武尊山とか、4月の立山とか。

二ノ池分岐まで

7:20 ロープウェイ始発の1時間前に到着。2018年の規制緩和期間は10月8日までということで、チャンスは2週間。平日なのに結構人がいるもんだと思いました。

今日の天気は良好。

登山届は必須。私はヤマレコでプリントしたものを提出しました。

8:00 チケットを購入後、人の流れに従ってロープウェイ乗り場へ。まだ30分もあるんだけれどなぁ。

いろんなお花とか咲いてて、朝露が葉っぱの上でキラキラしてたりして。でも30分は長い。

8:24 随分後ろの方まで並んできました。ヘルメット持参は感覚的に1割くらい?

8:24 知らない人と肩を寄せ合う6人乗車で出発。

8:36 ロープウェイを降りて出発。

8:39 ロープウェイを降りたら雲は既に下。中央アルプスの木曽駒が見えます。

規制中なので物々しい看板が多いです。

8:46 なんか小屋がある。

入って通り抜けて見ました。ヘルメットレンタルやってます。

 

9:14 標高ではありません。頂上まで2600mらしいです。遠いです。

9:16 八合目まで400m。目安は刻んでくれると安心。

9:22 いつの間にか200m進んでました。

9:27 また小屋があった。八合目女人堂。ちょうど登山開始から1時間くらいで、景色も開けて絶好の休憩ポイント。

中を覗いてみました。さっきと同じ感じ。修行!って感じの山小屋が多いと思いました。

「快晴の空に映える御嶽山」というよりも、ザ・修行!って感じの石碑の多さ。

紅葉が一番綺麗に見えたのがココかな。

9:52 休憩を終えてしばらく。これが鳥居だということに中々気づかなかった。ここまで噴石が飛んできたのでしょうか。

9:58 ひたすら登り一辺倒。

10:00 鐘があったので突いてみました。

10:03 頂上まで残り1500m地点。ここら辺、もうずっと景色開きっ放しです。

南の方角。

北アルプスの方。

10:08 かなりの頻度で目安を教えてくれる道標。

10:11 なんかまた小屋が見えて来た。

10:22 石碑、石仏だけではなく岩になんか書いてある。

全国から御嶽山にお参りに来るんですね。御嶽講って言うらしいです。

10:26 振り向けば雲が下にあります。

ここら辺に分岐がありました。小屋方面か否か。私は否。

10:31 するとここ、石室山荘を超えたところに出ました。小屋コースを選んだ人は、小屋の中を通過します。私は帰りに通過しました。

10:41 すぐまた上に小屋が見えます。ここら辺、道は歩きやすいですが急だった気がします。エンドレス階段みたいな。

10:42 九合目って字面が強そう。

10:45 九合目にあった山小屋は覚明堂という山小屋で、噴火後に廃業したそうです。ここにも鐘があります。

 

10:47 ここまでが規制中でも登れたエリア。中央に二ノ池までの分岐があり、規制中は右。規制緩和時だけ直進できます。

10:52 二ノ池が見えました。湖面を覆うのは火山灰。目を疑いました。

悲しい頂上

11:08 頂上直下。噴火後に設置されたシェルターです。

頂上までは、まさに神社の階段。整備し直したのかと思ったら、階段の石は所々欠けていて、手すりはボコボコに凹んでいました。

階段横の慰霊碑。お花を持って登山されている方もいました。気持ちは分かります。ただ、お花は持って帰って欲しいということです。

この石碑。一部崩落なんでしょうけれど、噴火の現実を感じます。

御嶽頂上山荘でしょうか? 噴火の凄まじさを感じずにはいられませんでした。

11:10 これほど悲しい頂上は無い。

鋭意各方面を整備してくれている途中なのでしょう。今年はどうなっているんだろう?

山頂から見える一ノ池は火山灰に埋まってます。っていうか、いつの間にか、写真を見た記憶では九合目以降。自分の歩いている場所は荒野。見える景色は白黒。青空を認識はしていてもモノクロの世界だった記憶しかありません。

北アルプスは乗鞍岳、槍ヶ岳、穂高岳、笠ヶ岳がクッキリと見えました。

二ノ池から下山

11:42 一旦下りて、二ノ池へ向かいました。灰だらけです。

二ノ池の八割方は灰で覆われてました。

二ノ池本館は工事中でした。きっと2019年からは張り切って営業中だと思います。

11:50 営業しているという二ノ池新館に向かいました。

11:51 摩利支天山までよく見えます。

何かを買って応援。ウキウキ気分ならいざ知らず、この時の私はジュースくらいしか買えませんでした。

タピオカブームは既に始まっていたようです。全国の女子高校生の皆さんも是非どうぞ。

12:17 新館で休憩したのち、来た道を下山します。

12:20 綺麗な景色なんだけれど、胸がいっぱいだった下山。

12:41 この道を急ぎ、追われるように、怖い思いをしながら下る自分を想像しました。

13:13 女人堂まで戻り振り向くと、青空、白い雲、紅葉。きっとあの日も鮮やかだったことだろう。

13:49 七合目行場山荘からロープウェイ飯森高原駅まで10分ほどの区間。登山をしない人もチラホラ。ここら辺はもう普通に景色の良い場所。私は山頂まで行って、初めて噴火のリアルを感じました。

 

帰りのロープウェイは一人でした。


下山後の楽しみ

温泉

下山後、付近に温泉はたくさんあります。ロープウェイからすぐのところにも。ただ、すっごい混んでたのでそこをやり過ごし、私はここに行きました。

温泉利用時間:10:00~20:00 毎週水曜定休

中学生以上600円

車を走らせるとあちこちに「日帰り入浴」の幟を目にします。

登山で胸いっぱいになってしまった私は「どこの温泉も一緒。ゆっくり入れるだけで幸せ」と思いましたが、露天風呂もあって良いお風呂だったと思います。露天には釜のお風呂がありました。

お土産

仕事の合間を見て平日の山行。会社へのお土産を忘れてはいけません。

この時期の木曽は栗きんとん。木曽や中津川の栗きんとんは私の好物。お正月に食べる栗きんとんと違います。

東京でも、通販でも売ってるお店もありますが、、、

賞味期限が3日しかありません。だからお店じゃないと買えない。それがいい。

栗きんとんは9月から12月の季節の商品。


御嶽山登山を振り返る

万歩計の歩数 2万2854歩 18.89km 1338.77kcal 

YAMAPのデータ 

活動時間 05:15:00 移動距離 8.6 km 高低差 929 m 累積標高(登り/下り) 957m / 961m カロリー3215kcal

いい天気でした。最高に条件の良い登山でした。すばらしい景色でした。

それでもあの日のことを想像すると胸いっぱい。多く語れません。

地図とか本とか

【御嶽山】SEASON-3:あの日と同じ空。【終わり】

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