【谷川岳】SEASON-1:標高を道連れに気分も上昇。西黒尾根


2016年7月2日、谷川岳西黒尾根から登りました。

この日は雨あがり。登山開始から不安&不安のWパンチでテンションだだ下がり。しかし終わってみれば「次に来るときも絶対西黒尾根!」というほど感動。それはなぜなのか? 景色? 鎖? その両方プラス何かです。


山旅のしおり

行先谷川岳(たにがわだけ)、群馬県利根郡みなかみ町、新潟県南魚沼郡湯沢町

ルート土合―(西黒尾根)―トマの耳・オキの耳―(天神尾根)―ロープウェー

日程:2016年7月2日土曜日(日帰り)

同行者:いつも通りなし

行先を決めた理由:見せてもらおう。人気メジャー級の実力とやらを。

谷川岳について

標高1977m(オキの耳)、日本百名山です。

トマの耳とオキの耳の双耳峰。登る順番的に、手前のトマの耳だけ登って下山しては、徒然草の仁和寺にある法師状態になってしまいます。2つの頂きを両方踏んでこそと思ひ立ちて、ただ一人徒歩よりまうでけることにしました。

さて、鉄にとっての谷川と言えば、昔走っていた特急「谷川」。今では新幹線に「たにがわ」という名前は受け継がれています。私が子供の頃、「谷川」と言えば特急の名前であり、そもそも「谷川」が何なのか分かっていませんでした。

その後、成長に従い谷川岳という山があることを知るのですが、遭難、というか死者がめっぽう多い山であり、冬は天神平スキー場がある、という知識で止まっていました。

山に興味を持つようになった一昨年。9月に立山へ行ってからは「初心者お断り」のシーズンということで、たくさんの本を読んでイメトレをします。そこで読んだ本の一つが「神々の山嶺」。リンゴを食べるマンガも、小説版も、昨年は映画も見ました。

神々の山嶺 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

そのお話の中に出てきたのが鬼スラ。一の倉沢第三スラブ。一昨年から私の中の谷川は、特急ではなく鬼スラのイメージとなっております。

もちろん、ロッククライミングはやったことはないので、トコトコ歩いて山頂を目指すこととなります。ガイドブックや多くのブログでは「上級者から初心者まで楽しめる」と書いてあるので、この初心者の部分がトコトコ登山なのでしょう。

さらにお年寄りがこぞって行列で登るという天神尾根。ロープウェーで一気に標高を稼ぎ、あとはトコトコ。「それで良いのか?俺!」と思ってしまったんですね。そんなわけで、最初から自分で登り、帰りは上毛高原から新幹線に乗りたいので、バスに間に合わせるためにロープウェーというコースを考えます。

旅の目的1 三大急登の一つを登る

三大急登というのが、北アルプスのブナ立尾根、甲斐駒ケ岳の黒戸尾根、そして谷川岳の西黒尾根、ということを毎度お馴染みWikipediaに書いてありました。

とうぜん西黒尾根は初心者お断りだろうと思ったのですが、いろんなプログに「なぜここが三大急登の一つなのか?」とか、「三大急登で最弱」とか書いてあるのを多く見つけるわけです。おまけに再びお馴染みWikipediaには、「下山は難易度が高く」と書いてある。ということは、登りは「初心者でもがんばればいけるんじゃね?」ということで、西黒尾根から登る予定を組みました。

これで「俺、三大急登登ったもんね~」と自慢することができます。

旅の目的2 土合駅

谷川岳の最寄り駅は土合駅。もぐらの駅として有名で、なが~い階段を上って地上に出られます。これ、行き(下り)じゃないと地中のホームにはなりません。帰り(上り)は地上のホーム。元鉄として、ここは是非とも土合からスタートしたい。

旅の目的3 カメラクリップの実験

山旅の前にamazonからカメラクリップが届きました。

これまで、一眼レフのカメラはばかでかいウェストポーチに収納していました。これが出し入れ不便だし、足上げにも鎖を使うときにも邪魔。

このアイテムを導入することで、パッと撮影、パッと収納が実現するはずです。

説明書に、購入したモデルのプレートはD環リングで取り外し可能と書いてありますが、できません。できない仕様です。amazonに問い合わせ、amazonはメーカーに問い合わせ、説明書が間違っているということでした。100円だかなんだか、返金されたような気がします。

アクセス

東京から土合駅へ行く場合の一番早い電車は、乗り換え案内を見ればわかると思いますが、私の利用したルートは、

6:08 東京発とき301号新潟行→高崎駅:水上行に乗り換え→水上駅:上越線に乗り換え→土合駅

新幹線で高崎駅を乗り過ごしてしまった場合、上毛高原駅からバスに乗れば大丈夫。新幹線が停車すれば。

関越交通(バス)のサイト

上越新幹線上毛高原駅、水上駅のバス乗り場、時刻表と運賃へのリンクがあります。

ロープウェイのサイト

ロープウェイに乗る人やざっくりした谷川岳のことならこちら。

谷川岳の天候やスタッフブログで最新の情報をゲットできます。

コース

googleMAPの3Dでみるとこんな感じ。

いつものスキャンした地図。どっちがイメージしやすいかな?

出発高度:  666m   到着高度:  1323m   合計距離: 9.16km   最高点の標高: 1947m   最低点の標高: 666m   累積標高(上り): 1333m   累積標高(下り): 652m  
コースタイム

09:00 土合駅 – 09:20 谷川岳ロープウェイベースプラザ –  09:30 西黒尾根登山口 –  12:10 ラクダのコル 12:20 –  13:40 谷川岳 13:50 –  14:00 オキノ耳 14:30 –  14:40 谷川岳 14:50 –  15:25 天狗の留まり場 –  15:55 熊穴沢避難小屋 –  16:35 天神平- 所要時間は片道約15分(最速7分) 16:56ロープウェイ 最終上毛高原行き

土合駅のホームから、よくわからないので30分くらいを予定しています。


谷川岳登山

ワクワク電車移動

5:59 6:08発のとき301号新潟行に乗ります。それが一番速いから。

7:03 高崎駅で水上行の在来線に乗り換えます。

新幹線の改札を出た瞬間、帽子を忘れたことに気が付きました。ダッシュで駅員に乗っていた新幹線と車両、席番号を伝えました。東京駅でピックアップできるのかと思っていました。

ダメなんですって。終点の新潟まで取りに行くか郵送だって。諦めました。

8:16 水上駅に1時間ちょいかけて到着。ここから先はスイカNO! 私は新幹線の券と一緒に切符もあるんで大丈夫。

8:17 右奥が乗って来た電車。左手前の上越線に乗り換え。撮り鉄がいる。

いよいよ土合駅

8:34 登山者だけでなく、乗り鉄っぽい観光客も下車します。駅は暗くてシャッタースピードが遅いので、柵にカメラを乗せて撮影。

ホームの地面に置いて撮影。多分、はたから私を見たら登山ファッションの撮り鉄に見えたと思います。

モヤの感じが格好いい。さすが土合駅。期待に応えてくれる。

8:36 撮影しているうち、いつの間にかホームには誰もいません。おそらく今までの登山、すべてがビリっけつスタートだと思います。ゴールの改札口まで約10分。

上を見るともう誰もいません。

8:47 改札ではなく、階段を上るだけで10分を要しました。しゃ、写真撮りながら・・・、だったから・・・。

下を見ると、やっぱり遠くて見えません。

はいはい。がんばるがんばる。

って、扉を超えたら・・・。怖えぇよ! 何この地下室の研究所のような趣。

待合室は使用中止。ここに泊まって、火を焚くバカがいるようです。禁煙どころじゃないね。

土合駅を振り返って

一度は話のタネに行ってみるといいかもしれない。

駅前まで車できて、地下にある下りホームまで行って戻ってくる人もいるようです。駅に案内もありました。入場料とかいらないんですかね。アトラクションとして面白いと思います。

ただ、高崎、水上と乗り換え、遥々やってきた感は、さらに土合駅を楽しくさせてくれると思います。

とぼとぼ登山口まで

8:53 雲が近い!てか天気悪い! どんより。気分もどんより。

地下からきて方向感覚が麻痺していますが、道に出て右方向へ行きます。

9:02 さっき通った超怖い通路ですね。

せんろぉぉぉ! こういうシチュエーションにテンションの上がるタイプですが、いよちゃん・ゆうちゃん的なミスはしておりません。

踏切から線路へは決して立ち入りません。鉄でもなければ16歳でもない大人ですから。

9:07 気分がどんよりしていると、ささやかな美しさで気を紛らわらそうという本能なのでしょう。雨で濡れた笹がキレイだな~って、笹の写真をやたらと撮りました。

9:10 滝だぁぁぁぁ。笹の次は滝の写真だらけ。フィルムなら36枚撮り1本分、笹と滝で2本分消費してます。デジカメって便利です。

9:12 ひたすら車道を歩く。ここは車が来たら逃げ場がないのでちょっと怖い。

9:20 翌日が谷川岳の山開きだそうです。今日の夜行列車に乗って、大勢の人がここ谷川岳に集結するらしい。お祭のようなイベントもあるらしい。「俺は別にいいよ。どうせ曇りだし」って、可愛くない感想を抱いていた記憶があります。

9:20 ロープウェーが見えました。「乗らねえよ!どうせ曇りだし」。私は卑屈になっていた記憶があります。

9:22 ベースプラザでは、明日のイベントを前に、申し訳程度の出店がありました。「買わねぇよ。どうせサイズないし」。これはいつも思うことです。ここで登山届をポストに入れました。

9:28 なにこのかわいいバス。タイヤ4連がかわいい!ナンバーついてる! 鬼スラ見学用バスです。名前は「一ちゃん」。一の倉沢の「一」なんでしょう。

9:31 なんか人がいっぱいいる~。なんだここは~?

一ノ倉の「倉ちゃん」登場。ただいま出番待ち。「ノちゃん」は?

人が大勢いたのは谷川岳山岳資料館でした。

9:32 そして一ちゃんに抜かれる。

9:33 谷川岳警備隊。ここで登山届を書いている緑のおじさんがいます。後で出てきます。

9:34 決して山で遭難してはならないという岳人の願いをこめてこれを建てる

重々しい。「俺、西黒尾根、行けちゃうんじゃね?」と軽い気持ちで来たことを反省します。

9:38 西黒尾根登山口に到着です。道は雨で濡れています。私は思います。

「俺、ずぶずぶの初心者じゃん。なに浮かれて西黒尾根とか来ちゃったんだろう。谷川岳はガチ勢が登る山だろ? しかも三大急登の一つとか言っちゃってるじゃん。俺、ダメなんじゃね? しかも昨晩、雨が降ったばかり。石が濡れてると滑ってやばいじゃん。今なら楽にロープウェーに戻れるな。どうしよっかな~。でも折角だから、もうちょっと登ってから判断しよう」。

帽子は無くすわ、雨あがりで濡れてるわ、ガチで遭難者の多い山だわ、あれこれ思いが頭の中をぐるぐる巡ります。こんなに気の重いスタートは初めてでした。

じわじわラクダのコルへ

10:01 登り始めてもどんよりした天気と気分。「わー鉄塔だー」なんつって、注意力散漫。

10:24 まだ迷いながら歩いている中、唯一「お!」と思った直角に曲がった木。

豪雪で幹が押さえつけられていたけれど、あるとき「やっぱ俺、がんばる!」って進路変更したらしいです。

その後、後から追いついてきた緑のおじさんに道を譲るとき、ちょっと話しかけられたので、逆に私から弱音を吐きださせてもらいました。

私「ロープウェーに戻ろうか迷ってるんす。濡れていて足場悪いし、初心者だし」

緑「まぁ無理をしないで。気を付けてね」

緑のおじさん、そう言うしかないでしょう。そうでしょう。本当にすみませんでした。

10:34 蜘蛛の巣に雨粒がキラリと光る。

自然の美に触れた感2割。注意力散漫が8割。

10:40 わー、苔だー。

自然の美に触れた感1割。注意力散漫が9割。

気が付くと、もう1時間、ダラダラと歩いてしまい、ロープウェーに戻ることすら躊躇う場所に来ました。

10:40 腹をくくって前に進む。

せっかくの登山で「腹をくくる」ってどういうことだ!? いけませんね~、そんな根性で登るなんて。

10:42 木の切れ目から、すこし山が見えました。

11:26 相変わらずジメジメした樹林帯。

「俺はなぜここを歩いているんだ」

「俺は何のために登ろうとしているんだ」

自分と見つめ合う時間はたっぷりとありました。

11:43 目線と同じくらいの高さにロープウェーの天神平が見えてきました。

自然の景色への感動3割。自己の迷い7割

気が付くと樹林帯は抜けています。

ニッコウキスゲです。

自然の美に触れる感5割。自己の迷い5割。

11:54 岩登りが始まりました。後ろから意欲的に登って来たお兄さんに先に行ってもらってお手本にします。

「登ってるとこ、後ろから写真撮って良いですか?」と聞きました。

お兄さんの(あ? 何コイツ。ヤバい)と思う間があってから「良いですよ」と言ってくれたので撮ります。ザックには熊的な何かかわいいものが刺さってました。

11:57 お手本のおかげで登ることができました。

登ったところから右のマチガ沢方向をみると、雲の合間から稜線が。

カッコイイ6割。岩登り楽しかった2割。次の鎖への期待2割。

12:04 はい次キター! また鎖場キター! 気分は2割アップ!

熊のお兄さんは、既に次の鎖を超えていました。速いっす。さすがだ。

12:06 鎖に取りつきました。楽しい楽しい。

12:11 一応ここ、絶壁なんですね。ミスったらアウト。人生ゲームオーバーなんですね。でも怖い記憶がなかったなぁ。怖さを感じたのは、この先のまったく別の場所(氷河跡)でした。

12:16 ラクダゾーンはじまり。です。

【指定第2類医薬品】新セデス錠 80錠

若者が道標の前でがっつり休憩されていまして、「こんにちは」と言っても、道標を撮影しようとカメラを向けても無視だったので、私も気にせずがっつり撮りました。

オキとトマが見えるべき場所。雲がちょうど隠していますが、西黒尾根のルートは稜線沿いにハッキリ見えます。

12:22 ラクダのコル厳剛新道(がんごうしんどう)との分岐です。厳剛ってすごい強そうな名前だな。

ここでふと回りを見渡すと、いろんなお花。

これはミヤマ・・・なんだ? ググった結果、タカネニガナ(ハナニガナ)と決定しました。

白いタカネニガナ、シロバナニガナ

これはカラマツソウなんですかね。ホワイトチョコの削りかすをくっつけたようなホワホワ感。

多分、クガイソウ

これら小さな花への感動は、もはや注意力散漫ではありません。いちいち感動しているだけ。多分、らっきょが転がったら爆笑する16歳レベル。

ウキウキ山頂まで

12:29 道はハッキリ。印もあるので安心です。

12:37 そして次々と現れる鎖。

12:50 ザンゲ岩が見えてきました。稜線の右(マチガ沢方向)は完全な曇り。

12:53 登山ルートを見ていたら・・・。緑のおじさんがもう戻って来た。すごいぜ!

緑のおじさんとすれ違うとき、「やっぱり来ちゃいました」なんて言ってしまいました。ブログを書きながら気づきましたが、見ず知らずの人に弱音を吐き、勝手に「やっぱり来ちゃった」なんていう友達づらっぷり。

山は人を変えるんです。街ではできないことができるんです。

13:10 ザンゲ岩が近くなってきました。

初の地面にカメラ直置きセルフタイマー自撮り。この谷川岳登山以降、カメラ地面直置きテクニックは私の中でポピュラーなものとなり、さらにセルフタイマーは0.5秒間隔8枚連写と成長を遂げるのであります。

13:24 ここ、ザンゲ岩の下、氷河の跡が一番怖かったポイント。まぁ、ここはまだ大丈夫。

この滑り台のような一枚岩。ここを通らなくてはいけません。滑ったら人生ゲームオーバー。鎖なし。

這いつくばって、関節1個分の段差に指をかけたりして登りました(注:多分、ほとんど水平に寝てるような斜度)。多分ガチの人はルート選びも上手で、無様な四つん這いにならず登れるのだと思います。

でも景色が広がって、すごいんです。天神平も下に見るようになりました。

13:41 ザンゲ岩の上に出て振り返ると、その景色の良いこと良いこと。

そしてお花タイム。ウラジロヨウラクというらしい可愛いお花。

マクロレンズがあれば良いなと思う反面、レンズの付け替えは面倒なので、やっぱりいいや。むしろお花図鑑を持っていった方が良いかもしれない。

13:50 霧の中に漂う十字架。ゴールの予感!

何だあの行列は!? 天神尾根からは、人が大行列で押し寄せる!! 

13:54 この道標のほかに、後ろにも道標がありまして「初心者下山不向き、中級者以上(健脚者向き)」と書かれていました。下山はやっぱりダメなんでしょうけれど、登りは結局登っちゃいました。

13:59 遠くから見えていた十字架は道標withケルンでした。

後ろから熊鈴をチリンチリン鳴らしながら迫っていた赤いスポーツタイプのおじさん(同じ年くらい)に追いつかれました。ちょこっと景色の良さを話しました。「向こうに見えるカタパルトっぽい山が苗場山ですかねぇ」「そうですかね~」。なんつって。

14:03 今まで見えなかった側の景色。肩の小屋の赤い屋根。万太郎山方面の稜線と緑。

なんっつーか、谷川岳が人気っていうことが分かりかけてくる景色でした。

14:05 トマの耳到着。こっち側(マチガ沢側)の雲は相変わらず。

赤いスポーツタイプのおじさん(三鷹さんと呼ぶことにします)に撮ってもらいました。しかし続々と登山者が押し寄せてきます。西黒尾根は静かだったのに。

14:13 オキの耳へ出発。道に迷うわけがない人の多さ。

14:18 山ガールだらけである。

ちなみに今回の山行で会話を交わしたのは、男だけである。

14:23 オキの耳に到着。ゴールです。

また三鷹さんに撮ってもらいました。

一ノ倉岳方面。

そこからちょっと左に向いて・・・

さらに左の万太郎山方面

オキの耳は人口密度が高い。三鷹さんはオキの耳でしばらく休むと言っていましたが、私は肩の小屋へ行くことにしました。

下山渋滞

14:50 肩の小屋でバッチとコーラを買い、景色を堪能すべく休憩しました。

鐘も鳴らします。

14:53 そろそろ下山の時間がやってまいりました。さっきまで行列だった登りですが、多くの人が下山を始めています。で、大体みんな団体。

私は若者5人組の後ろにピッタリマークして下山。途中の鎖でお年寄り集団の順番待ちが発生。

進まない

若者軍団に「横から行けちゃいますかね~」なんつって、「行っちゃいましょうか~」なんつって。

でも見ているとお年寄り、転んじゃうし。それを見た仲間のお年寄りは「んまー危ないわねー!」「んまー気を付けないとねー!」「ほんとよね~んまー!」と、下ることよりも意思疎通を図る方を優先するし。でも私、道譲りはお手の物ですが追い抜き方は知らないし・・・。

15:10 そんな待ち時間でお花を撮っていたら(桜っぽいけど葉っぱが違う?)、若者軍団が知らない間にお年寄り抜かして行ってしまうし、「連れて行ってくれよー。俺、このペースでどうすんだよー」なんて思ってモジモジしちゃうし。

そこへジリンジリンと熊鈴を響かせながら下りてくる単独者。三鷹さん登場。

三鷹さん「また会いましたね~」

私「私も一緒に行く~。付いて行く~」

三鷹さんの後に続いて、他人の抜き方やコースの取り方を学びました。

いろんな話をしながら下ります。「赤い服はレッズファンなんですか?」と聞いたらまったく違いました。三鷹さんはロープウェー沿いの田尻尾根で下るそうです。私は最初から「下りはロープウェー。えへへへへ」と決めていたので、ゴールはもうすぐ。ひたすら付いて行きますが、三鷹さんの速いこと速いこと。両神山でも下山中に知り合った人に付いて行きましたが、みんな速くて驚きます。写真を撮る隙がありません。

田尻尾根とロープウェー天神平の分岐。お別れのときになってお互い自己紹介しました。連絡先は交わしませんでしたが、「またどこかの山でお会いしましょう」とお別れしました。やっぱこの別れ方は格好良くて好きだ。

三鷹さんというのは当然ながら仮名です。私の心にしまってあります。きっと三鷹さん、今シーズンもいろんな山をハシゴして登っているんだろうな。

16:08 天神平が見えてきました。

16:19 泥んこの靴を水道で軽く洗い、頭から水をかぶり、ジュースを買いました。飲んでいると変人扱いされるジュースNo.1のドクターペッパーです(俺調べ)。

16:22 ドクターペッパーを飲みながら駅に入り、荷物を整理していたらロープウェー到着。スキーシーズンのように次々とロープウェーが来るわけではありません。ダッシュでザックを背負い乗り込みます。そしてドクターペッパーを忘れました。

係り員に「すみませ~ん。ドクターペッパー、そこに置いたまま忘れました~。捨ててくだ・・・」。

扉がしまってしまいました。

動き出したロープウェーから外を見ると、田尻尾根で熊っぽい可愛い何かをザックに下げたお兄さんが歩いていました。私も田尻尾根を下れば良かったかな~。でもバスが不安だったからな~。

ロープウェーで下まで降りると、バスはあと10分くらい。ちょっと着替える場所とか分からない。探すよりもお祭の出店を見て回り、なんだかよくわからない靴のインソールを買いました。たしか500円くらいだったかな。今でも普段履いている運動靴に使っています。

16:53 バスに乗りました。最後列に座ります。

動き出して土合駅をちょっと超えた頃、熊っぽいお兄さんが歩いているところをバスが抜きました。どっかに車でも止めているんですかね~。

さて今回、都合のいい日帰り温泉を見つけられませんでした。汗を流せません。帰りの電車で「だから山登りする人ってや~ね~」なんて言われることになってしまいます。

汗ふきシートで上半身を拭き上げますが、そもそもシャツが汗まみれ。着替えたい。

水上駅でたくさん乗客が降りました。私の周りには誰もいません。

着替えのTシャツを片手にタイミングを伺います。バスが信号で止まります。発車しました。

その瞬間、超早業で着替え成功。誰にも見られていないはず。そしてまた、汗ふきシートで念入りに体を拭き、すました顔で上毛高原まで乗り、無事帰宅しました。上毛高原ではお弁当は買えませんでした。


谷川岳登山を終えて

携帯の万歩計のデータ

2万2737歩 18.8km

今回の収穫と反省

・下りの歩き方を知る

三鷹さんの真似をして下った天神尾根。ポールをスキーのように使いながら、軽快に下ることができました。

・追い抜き方を知る

先行者の邪魔をしないで避けて抜く。今まで、道を譲るばっかりだったので、抜き方が分からないと完全に埋もれます。後ろの人に道を譲ってくれる親切な人ばかりではないことを知ったことも収穫。後ろに並ぶ赤の他人より、お友達とワーワーキャーキャー話す方が大事な人もいるので、追い抜くタイミングを見極め、行動しないとダメですね。

・鎖の楽しさ再認識

天神尾根にも少しは鎖がありましたが、西黒尾根の方がダイナミック。その分危険も隣り合わせですが、やって楽しいのは間違いなく西黒尾根。

・ビブラムの威力

雨に濡れた岩場。スリップ1回で人生ゲームオーバー。不安になったら、迷ったら、「ビブラムを信じろ」と自分に語り掛けて一歩を踏み出せるソールですね。

・登るときは気分を前向きにする

登りの前半、ダラダラとひねくれながら登ったことが悔やまれます。もったいない。

・油断すると人生ゲームオーバー

前半の気持ちを引きずって、氷河の跡の一枚岩なんか行こうものならヤバかった。実際、登っているときは、こわ楽しく感じていましたが、怖い場所であることを写真を見て再認識しました。

でも次に谷川岳登るときも西黒尾根、ひょっとしたら前半は厳剛新道で行きたいな。

谷川岳を知る地図と本

地図は必ず携帯するものだ。

マチガ沢のヴィーナス。コップ状なんとかって、鬼スラ以外にも名前があることを知った本です。

【谷川岳:SEASON-I】おわり

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