【剱岳】ロード・オブ・ザ・剱岳1/室堂から剱澤:SEASON-3


2018年9月22日の土曜日から24日の月曜日まで、剱岳へ行きました。

3日間の1日目。室堂からテントを設営する剱澤まで。

思い出が次々とあふれる室堂。3年間で蓄積した経験を感じる雷鳥坂。そして憧れの剱岳。

星空に包まれ、期待を胸に旅立とうとしたその瞬間・・・!?


山旅のしおり

行先●剱岳-別山尾根から

  • 9/22(土) 東京 ⇒ 富山 ⇒ 立山 ⇒ 室堂 ⇒ 剱澤キャンプ場(テント泊)
  • 9/23(日) 剱澤キャンプ場 ⇒ 剱岳 ⇒ 剣山荘(小屋泊まり)
  • 9/24(月) 剣山荘 ⇒ 新室堂乗越 ⇒  室堂 ⇒ 立山 ⇒ 富山 ⇒ 東京

同行者:シルバーウィーク。そりゃあもう、人だらけよ。

行先を決めた理由

  1. 3年前の悲願。剱岳登頂。
  2. 7月に大キレット通過したら、もう行くしかない。
  3. 大雨だった予報が数日前から徐々に良い方に変わったのでワンチャンス期待。

剱岳と私

剱岳は北アルプスにある日本百名山。誰もが「あと1m!石積んだろか!?」と思わせる標高2999m。語呂合わせではなく、ここはそのまま3000m-1m=2999mと覚えてしまいましょう。

剱岳との出会いは3年前。初登山の富士山を終えた翌月の9月。2回目の登山で立山三山を縦走したとき、別山から見た感動でした。

3年前の別山からの剱岳。

あまりの剱岳の感動に「そうだ、登山。趣味にしよう」と思わせた大きな要因の一つ。

この時、「まさか、俺が、、、ね? 登れるわけなんか、、、ね?」なんて思っていました。山のことは知らなくても、「カニのタテバイ」とか「ヨコバイ」とかいう名前すら聞いたことが無くても、初心者ながらに剱岳に登るのは相当難易度が高いことは感じていました。

しかし、「いつかは登りたい。思わず感動して剣御前小屋で買っちゃったTシャツを堂々と着るためにも登りたい」と野望を抱くのでした。

「段階を踏んで経験を積もう。そしたらいつか、登れるはずだ」

翌年のシーズン1。まず「北アルプスとは」を感じるため、『上高地~蝶ヶ岳~常念岳~大天井岳~燕岳~中房温泉』の小屋泊まり2泊3日の縦走に行きました。

昨年のシーズン2。今度は「ポピュラーな3000m級岩稜とは」をテーマに、『涸沢~奥穂~前穂~岳沢』のテント泊2泊3日。そして『雨の槍沢ルートの槍ヶ岳』テント泊1泊(徳沢でもう一泊)を慣行。

そして今年のシーズン3の7月。とうとう難関縦走路として名高い北穂から南岳への大キレットをテン泊装備を背負って縦走。

本当はさらに不帰キレットを経てからの剱岳を考えていたのですが、近年の著しい老化(単なる運動不足)を考えて「大キレットの次は、いよいよ剱岳だろ」と決行したのでした。

今回のコース

室堂からひたすら剱澤キャンプ場を目指します。

3年前とは逆ルートになる、雷鳥坂からの剣御前小屋へ。そこから剱澤へ下ります。

16時前にテントを張ってこの日はゴール。

前回は雷鳥坂を下りながら「長いな~。ここ登るのは辛いだろうな~」と苦痛を感じ、雷鳥平では剣御前小屋を見上げて「あんな上に剣御前小屋? あそこから下って来たのかよ! 信じられねぇ」と思っていました。

今回はその雷鳥坂を登ります。雷鳥平から500m登ります。しかも前回よりも重いテント泊。そして前回よりも激しい老化。

それでも翌日の剱岳への期待から、恐ろしいほど前向きに歩いていたような気がします。

目論んでいた翌日の予定

早朝4時起床。朝飯をしっかり食べ、テントその他荷物をデポして4時半出発。剣山荘5時に通過し、8時剱岳山頂。11時にテントに戻り撤収。15時頃に室堂からバスに乗って帰宅。

これが当初の予定でした。。。

しかし、トラブルで出発が2時間遅れ。13時過ぎに剣山荘到着で、室堂最終バスの17時には間に合わないと考えて剣山荘に飛び込みで泊まるのでした。

なぜテントじゃないのか?

それは次回のお楽しみに。

アクセス

立山黒部アルペンルートと言えば、「扇沢からトロリーバスに乗って、黒部ダムを見て、ケーブルカー乗ったりロープウェイ乗ったり」という先入観が3年前はありました。

したがってかつては「長野から直行バスで扇沢からの室堂」というルート。するといきなり大行列に巻き込まれ、特にロープウェーでは90分待ちとなり、室堂到着が14時頃という始末。

3年前シルバーウィークの扇沢の行列

今回剱澤でテントを張るため、15時過ぎの到着を考えると、12時には室堂を出発したい。

渋滞必至な扇沢は無視し、3年前と同じ北陸新幹線かがやきで一気に富山駅まで。そこから電車で立山、ケーブルカーで美女平、バスで室堂。

「ロープウェイがないから早いんじゃないかな~」という発想です。

トロリーバスは今年がラストイヤーですが、まぁ一度乗ったから良しとしよう。

富山経由で室堂まで

北陸新幹線かがやき501号 2時間10分 1万2730円

  • 06:16 東京駅⇒ 08:26 富山駅 

立山黒部アルペンルート 2時間11分 3630円(往復で6710円 550円お得

  • 08:59 電鉄富山駅 ⇒ たてやま3号 ⇒ 09:50 立山駅
  • 10:00 立山駅 ⇒ ケーブルカー ⇒ 10:07 美女平
  • 10:20 美女平 ⇒ バス ⇒ 11:10 室堂

ちなみに立山―扇沢の通し券だと9490円。

帰りも富山駅に戻ります。なぜなら座って帰りたい。富山室堂間を往復で買ったのもありますが、長野よりも手前の駅である富山の方が座れる確率が高いはずだ。

持ち物

ザック(75Lバルトロ)、ヘルメット、テント(プロモンテVL26T)、シュラフ(モンベルダウンハガー#2)、マット(サーマレストプロライトwoman)、お尻マット、バーナー、コッヘル、ハイドレーション、ナルゲンボトル、お菓子(ナッツ、ドライフルーツ)、食料(サタケのアルファ米2種とパスタ2種)、ヘッドライト、ファーストエイド、折り畳み傘、財布、携帯、携帯バッテリー、カメラ、地図など

ハードシェルジャケット、レインウェアの下、長袖アンダーシャツ、半袖ZIPシャツ1枚、長袖ZIPシャツ、ダウンジャケット、ダウンパンツ、靴下2足、ソフトシェルパンツ、タイツ、指ぬきグローブ、防水グローブ、帽子、サングラス、温泉セット(パンツ、長袖ZIPシャツ、ソフトシェルパンツ、靴下)

レジャーシート(雨の中でテント設営時に使おうと思って)


ロード・オブ・ザ・剱岳1

天気? 関係ねぇよ

7月末に槍穂縦走を終え、その思い出でしばらく頭の中はポカポカしてしまいました。

気が付くと8月は終わってしまいました。

台風だ何だとダラダラ過ごし、お盆休みはダラダラ会社へ行ってしまう始末。その後も時が過ぎるのは早く、9月半ば。

こりゃいかん! もう2カ月経つぞ!

と22日土曜日朝出発の北陸新幹線をえきねっとで予約。また台風直撃したとしても、わずかな手数料でキャンセルすればいい。今はキャンセル料覚悟で予定を立てることを優先させたい!

キャンプ場での雨模様を十分想定しつつ、前日の金曜日の夜にパッキングしました。

6:04 東京駅の新幹線ホームに到着。この時、「あ、折り畳み傘だけじゃなく、ビニ傘も持ってくればよかった」とすら考えていました。

8:28 2カ月前にも来た富山駅。新幹線到着後、勝手知ったる実家のように(今回で富山駅たったの3回目)まったく無駄のないルートで電鉄富山駅へ向かいます。雨は降っていませんが、ついさっきまで降っていた様子。

電鉄富山駅の窓口はほぼ並んでいませんでした。ここでは2つの窓口で効率的に乗客を裁くため、並んでいる間に係り員が購入する乗車券を聞いてくれます。ケーブルカーの時間もここで(一番早い接続便)と指定できます。順番が来たらこの紙を渡すだけ。

それでもお年寄りはなぜ窓口で質問するんだろう。5人くらいのグループ。なんで一人一人質問するんだ? 何を聞いているんだ?

後ろには続々と立山へ向かう登山者っぽい乗客が並びだします。

ここから立山駅までは「たてやま3号」という特急に乗ります。

3両編成で前後2両は自由席。中央の1両はダブルデッカーの指定席。自由席でも十分座れるのですが、ここは無駄にダブルデッカーの指定席220円を購入します。

乗って応援。

8:44 改札が始まりました。天候は暴風雨

8:46 電鉄富山のwebサイトによると、ダブルデッカーの車両は「京都三大祭りの一つ、『時代祭行列絵図』が施されています」とあります。

「なぜ富山ではなく京都なんだろう?」

と思いましたが、「元京阪電車だから」という答え以外思いつかない。

 

座席は回転できない仕様でした。

9:15 田園風景を進みます。雨と風で稲が倒れています。

電鉄富山沿線は、Nゲージのジオラマに出て来そうな駅が多くて楽しい。

 

9:36 有峰口駅の手前で常願寺川を渡る鉄橋は、「どうよ! 見てよ!」と言わんとばかりに速度が遅くなります。車掌さんがアナウンスで教えてくれたので、素直に写真を撮りました。

9:53 立山駅でケーブルカーに乗り換え。これは改札の行列ですね。

立山駅は、駅前に広い駐車場があります。マイカーで来た人の前線基地となります。

翌日の日曜日は、朝8時の時点で2時間待ち、朝10時でその日の切符完売だったようです。富山駅でケーブルカーの時間指定ができたのかどうかは分かりません。

タモリがやってきた!

放送日の日付を見る限り、末代まで語りたい大ニュースのようだ。

9:56 ケーブルカーに乗り込みます。朝の銀座線新橋~虎ノ門間の先頭車両のような混雑ですが、車両が階段状なので、小さな女性でも息できます。7分耐えるだけだし。

10:08 美女平です。ここでバスに乗り換え。慌てる必要はありません。

ただし、大観峰は真っ白な世界。

いやいや、美女平も真っ白な世界。

「大きなザックは預けてください。ポケットのドリンクは外して!」ということで預けました。

お年寄りグループは35リットルくらいのザックを預けようとしていましたが、「これ大きくないからダメなんですって」「やーねー」「んもー」とぺちゃくちゃ話しながら乗り込んできました。

そう、私はタイミングよく、てかケーブルカーを最後の方に乗ってドア付近に立っていたので、バスの行列は前の方。座席の左側先頭、唯一の一人用の席に座ることができました。座席は助手席まで使います。

10:17 雨の中、対向車線からギャアアアアアっとバスがやってきます。

10:25

称名滝が見えるポイント。ドライバーから「今日は滝は見えないので通過します」とのこと。

10:41

木がなくなってきました。

10:52

弥陀ヶ原が良く見える。

10:56

室堂が見えて来た。雄山、かろうじて見えるYO!

10:59

室堂駅に到着。3年前の扇沢経由と違い、時間通りに到着できました。

11:00

登山前に山岳情報をしっかり見よう。

剱澤は雨だ!

急ぐことはない。暗くなる前にテントが張れればオッケー。出発前に昼飯を食べたい。前回はすでにラストオーダーの時間を回っていたホテル立山のレストランに行きたい。

白海老から揚げ丼さらさら汁セット1750円。

食べて応援。

本日のゴール剱澤まで

昼飯を食べ終わり、室堂駅から外に出ました。

12:01

期待していなかった快晴!

テンション上がります。

妻に電話します。

室堂ライブカメラ見て~。俺、いるよ~。石畳のところだから~」

画面コピーして送ってくれました。

12:02

さっきまでの天気が嘘のようだ。みくりが池が綺麗です。 

12:12

地獄谷から温泉の匂いが漂ってくる。これぞ立山だ。

12:16

池塘です。雄山です。立山です。

12:24

雷鳥平が見えてきました。前回も思ったけれど、剣御前小屋は想像以上に高いところにあります。

12:28

地獄谷。3年前、実際には見える色を無視するかのように灰色の世界だと驚きました。2度目の今回は「色、あるね」って感じです。

12:36

雷鳥平まで下りてきました。景色がいいのであっという間に到着した感じ。

12:38
 

この景色が好き。

3年前の写真。紅葉の色を比べると違いが分かります。

12:39

浄土橋を渡ると雷鳥坂の登り、2時間です。3年前に下った雷鳥坂を思い出すと、「つれぇ~、マジつれぇ~」と感じると思っていたのですが、ルンルンウキウキで進みました。

12:46

所々、葉っぱが赤く染まっています。

12:50

前回は満身創痍な感じで下った坂を意気揚々と登ります。

13:08

前回、ここからも写真を撮った思い出。

3年前の様子

13:10

富士ノ折立から別山の稜線。ここは最高なんだよな~。

13:33
景色が良い=いちいち立ち止まって景色を見る=休める

13:45

高度が上がってくると雲海登場。最高だぜ!

14:26

剣御前小屋に到着。3年ぶりの剱岳。素晴らしすぎる。

ちょっと寒かったので、剣御前小屋でコーヒーを買い景色の眺めながら30分ほど一服しました。

15:01

ここからは初心者お断り(だと思っていた)のガチの世界。剱岳へ向かう猛者たちの聖域。そこへいよいよ私も足を踏み入れます。

15:08

どんどん迫ってくる剱岳。

15:10

別山頂上への分岐。

15:24

キャンプ地に到着。

16:09

野営場管理所で受け付けをして、ここにテントを張りました。

受け付け時にトイレや水の説明がありました。

「水は沢水を引いているので、煮沸してから使ってください」とのことでした。

16:47

テントの中から剱岳が見えます。

夕食の支度と同時にコーヒーを飲み、その他1リットルほど沸かしてナルゲンボトルにしまいました。

17:32

アルファ米の晩飯を済ませた後、キャンプ場をウロウロします。

タープとシュラフだけの山ガールがいて驚きましたが、写真は撮っておりません。

19:41

暗くなってしばらく、テントから出ると星が綺麗。

この日はほぼ満月で、別山の上あたりに明るい月が出ていましたが、主だった星座が分かるほど星が出ていました。

北斗七星は死兆星も見えています。


次回予告

月が沈んだ後の満天の星空!

暗闇の中でテントの上に茫然と座り込む俺!

迫りくる岩の壁!

『ロード・オブ・ザ・剱岳2 / 二つの試練』 

COMMING SOON!

※今回、撮影時間を写真のキャプションに付けてみようと思い途中から実行しましたが、思いのほかよろしくない。しかしながら、これを元に戻すのは大変めんどくさいので、次回から元に戻して時間を手打ち入力します。

【剱岳】ロード・オブ・ザ・剱岳1/室堂から剱澤:SEASON-3 おわり

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