【槍ヶ岳】SEASON-2:修行 in YARIGATAKE 2泊3日の山旅 前編


10月に入り、今年の初心者シーズンも終わりになります。去年のシーズンラストは南八ヶ岳の縦走でした。そして今シーズンの締めくくりの山旅が近づいてきます。

2017年10月2日から4日まで、槍ヶ岳に登って来ました。去年、2泊3日のパノラマ銀座では1秒すら見えなかった槍ヶ岳。今年、奥穂高から一瞬見えたけれど、その後隠れてしまった槍ヶ岳。「直接行きゃぁ飽きるほど見れるじゃねぇか」という気持ちが、私を槍ヶ岳に駆り立てるのでした。


山旅のしおり

行先●槍ヶ岳

ルート●

1日目:「槍沢のババ平で限界かな~」と思いながら殺生ヒュッテまで。

2日目:「こんな雨で登る人いないだろうな~」と思いながら槍ヶ岳山頂を経て徳沢まで。

3日目:「明日仕事だし、お昼には帰ろうかな~」と思いながら上高地から新島々、松本を経て帰宅。

日程:2017年10月1日日曜日の夜~4日水曜日(2泊テント泊まり)

同行者:さすが人気ルートだ。誰かしらが視界に入ってるぜ。

行先を決めた理由:「いやしくも登山に興味を持ち始めた私なので、まず槍ヶ岳の頂上に立ってみたいと願わないわけはないだろう」

主な持ち物

身に付けるもの

アンダー長袖・パンツ、zipシャツ半袖、春秋用のズボン、グローブ、帽子、厚手靴下、靴、タオル、ザック(75L)、カメラ、ナルゲンボトル、ハイドレーション(3L)、ストック(使おうと思ったとき壊れていて使えなかった)、地図、サコッシュ(財布とか羊羹とかドライフルーツとか)

ザックの中身

衣類:長袖アンダー、アンダーパンツ2枚、zipシャツ長袖(New!セール品)、帰りに履く用ソフトシェルパンツ、cw-x、レインウェア、ゲイター、ダウンジャケット、MOUNTAIN EQUIPMENTのダウンパンツ(New!セール品

装備:ヘルメット、シュラフ(モンベル#2)、バーナーとコッヘル、尾西のアルファ米(4つ。保育園で9月30日期限のものをタイミングよくもらえた)、フリーズドライ食品(カレー、親子丼、中華丼、牛とじ丼)、コーヒー(4つ)、コップ(穂高山荘で買ったやつ)、三脚、ヘッドライト、ファーストエイド、傘、などなど・・・

昨年10月の八ヶ岳。小屋泊まりでしたが、外で星空なんか写真撮ったりしたときの思い出が、なにしろ寒い! このとき、ダウンパンツを履いている人を見て、「これは暖かそうだ。てか、ダウンのパンツなんてあるのか!」と感じた思い出があります。山に行かなければ、ダウンパンツを使うシーンはほぼないので、そういうアイテムがあること自体知らなかった。

そんなわけで、1週間前くらいに仕事終わりで神保町の石井スポーツへ。すでに蛍の光が店内に流れる20時前。ダウンパンツコーナーに一直線・・・、の前にセール品のラックにダウンパンツがある! サイズは・・・XLだ! 試着した。履けた。

これ下さい!

モンベルの定価の方が安かったかもしれないけれど気にしない。

あと、8月の穂高の後、予備で持っていった長袖zipシャツ(4000円)が便利で、新たにマムートのを購入していました。

信頼の象印(マンモス印)。JAPANサイズXXLで売れ残ったのか8000円でした。

槍ヶ岳と私

槍ヶ岳は日本百名山。日本の標高5位3180m。「サイパオーン!」と覚えましょう。「サイコォー!(3190m)」でお馴染み、日本3位の奥穂高岳より10m低い山です。

離れたところからは、そのトンガリ具合が見れる。しかし山に行くと見れない。それが私の中の槍ヶ岳。

蝶ヶ岳―常念岳―大天井岳―燕岳のパノラマ銀座縦走のときは、ちょうどトンガリゾーンは雲の中。

奥穂高に登ったとき、山頂は雲の中でしたが、ダラダラしてたら一瞬雲が晴れてみることができましたが、「もっとクッキリ行くはずだろ? お前のポテンシャルはそんなもんじゃないだろ?」という感じ。

一方、昨年の八ヶ岳登山時や家族キャンプで奥飛騨行ったときなどはクッキリトンガリ。

どうしても間近でそのトンガリ雄姿を見たいものです。

そしてその時が来ました。

たかだか2年目そこらの初心者の私が経験を積むためのステップ。まずステップ1として奥穂から槍の稜線を蝶ー常念から見る。ステップ2は奥穂に登る。

そしてステップ3は槍ヶ岳。(この後、大キレット、不帰キレット、劒岳と続く予感)

ここまで、槍ヶ岳に対する憧れは大きくなるばかり。新田次郎の「槍ヶ岳開山」も当然読んでます。

奥穂に登ったんだから、次は槍に登りたい。どうしても槍に行きたい。

そう思って8月が過ぎ、今年の9月も登山ができない日々を送る中、さわやか信州号の空きをチェックし続け、10月1日の日曜夜の便をゲット! 何とかスケジュールを寄せて寄せて、10月4日の水曜日までの時間を作ることができました。

播隆上人がどうのこうの、岐阜と長野の県境がどうのこうの、地形だの地理だの、そこらへんはwikiを見てください。

槍ヶ岳までのアクセス

公共交通機関:アルピコ交通上高地線新島々駅よりアルピコ交通バス1時間5分、終点バスターミナルより徒歩9時間(20km)

松本駅⇒(上高地線)⇒新島々⇒(アルピコ交通)⇒上高地バスターミナル 電車・バスセットクーポン片道2450円。

自家用車:中央道松本ICよりR158経由、上高地方面へ1時間15分、沢渡駐車場よりアルピコ交通バス25分(沢渡バスターミナルの場合)、終点バスターミナルより徒歩9時間(20km)

沢渡駐車場エリア⇒⇒上高地バスターミナル ●バス片道運賃1250円 ●タクシー定額料金4200円 

もうすっかりお馴染み上高地。車で直接乗り入れることはできないことはご存知ですね。長野側なら沢渡(さわんど)、岐阜側なら平湯の駐車場からバスです。

東京からの電車の場合、松本まで特急などで着た後、アルピコ交通の電車、上高地線で新島々駅。そこからバスで上高地。

私の場合、一番楽チンと思われる、さわやか信州号東京駅発に乗り、そのまま上高地へ直行。

東京発は3列シートのグリーンカーだけ。しかも2-1の3列ではなく1-1-1の独立型。楽チンです。これに乗れない場合、前回の穂高で使った新宿発高山線のバスに乗り、平湯で途中下車。そこから乗り換えでも行けます。

今回のコース

当初、私の鈍足具合だと初日は槍沢(ババ平)で1泊かと考えていました。そして2日目には天狗池を経由して南岳まで。3日目で槍ヶ岳に向かってズンズン歩く!そして槍ヶ岳山荘でテン泊して下山。すばらしい。

しかし!

日数が足りない!

槍沢のピストンで行くしかない・・・。限られた日数と、翌日の仕事がアポイントあるもので余裕を持って帰りたい。やはりピストンしかない・・・。

で、当初考えたのが、1泊目ババ平、2泊目槍ヶ岳山荘で、3日目に一気に上高地かた帰宅。

そう思って槍沢までは歩いていましたが、ババ平キャンプ場は受付がある槍沢ロッジから上に向かって約40分。「行くだけ行って、無理そうならババ平に泊まろう」というのは往復1時間半の無駄。同タイミングで登る人の多くは「槍ヶ岳山荘まで行くんです~」とか言っているので、私も殺生ヒュッテまで行くことに決定。

この予定なら2日目は殺生ヒュッテでテントなど多くの荷物をデポし、早朝に空身で山頂後に下山。そのまま家には帰らず、「いっつもたくさんテント張ってるなぁ」と横目で見ていた徳沢で2泊目。

最終日はお昼には上高地を立ち、夕方に帰宅。

そんな、翌日の仕事のことを思いっきり意識したプランとなりました。

横尾まで約10km、3時間はほぼ平坦。ウォームアップ区間です。靴紐も適当に楽な感じで結んでいても大丈夫。横尾から左に曲がって橋を渡れば涸沢です。ここで休憩して靴紐をしっかり結び、水分を補給し、トイレに行って準備を済ませます。

ヤル気マンマンで槍沢方面に進路をとると、しばらくは平坦でちょっと安心。橋を2本くらい渡った後、「登りが始まったかなぁ」というところでもう槍沢ロッジに到着。ここからぐんぐん高度を稼ぎます。

戻って受付けする気ににはならない気分になったころにババ平。ここで水が補給できます。谷間の登山道を奥へ奥へと進みます。途中、大曲りで西岳に行く人と別れます。沢沿いをさらに進み、「まだ~?」という頃に天狗原分岐。その後、「水場って、この湧き出てる水を汲むってことか!」という場所を超えると、槍ヶ岳頂上山荘までのカウントダウン開始。あと1500m。播隆上人が籠って念仏を唱えた岩屋で「ここで泊まらせてくれ~。ここゴールにさせてくれ~」と思いながら通過して、途中、殺生ヒュッテの分岐でゴールを目指します。

晴れていれば結構下から殺生ヒュッテなり山荘なり、槍そのものなりが見えるはずですが、今回、殺生ヒュッテ分岐の看板を見ても「ほんと? 本当にゴールあるの?」と疑い、殺生ヒュッテを確認できたのは手前10m。目をつぶって登っているようでした。


槍ヶ岳修行2泊3日 1日目

さくっと横尾まで

22時40分発のさわやか信州号を乗るためにJRで東京駅に・・・って、有楽町で電車がストップ! 「降りてタクるか?」と不安マックスになった頃、「もうすぐ動くから電車に乗ってろ」という主旨のアナウンス。さわやか信州号は直前キャンセルOKとは言え、有楽町駅でスマホでキャンセル画面まで出すのはビビります。

22:36 ギリギリ間に合いました。写真を撮っていたら「もう出ますよ~」と煽られます。

この日、席は半分くらい。直前でキャンセル人が多かったのでしょう。「天気予報はずれろ!」と思っていました。

5:13 上高地に到着。夏と違って真っ暗です。

5:35 支度をして出発。バスターミナルには上高地の水を汲むことができ、いつもの通りハイドレーション2.5Lほど入れ、1Lナルゲンにポカリを仕込みました。

槍ヶ岳方面で、ましてや秋なら不要だと思いました。

夏と違って水をあまり摂取しません。寒いし。

水ならババ平で汲める。無駄に3kgほど背負うことになりました。

5:40 お馴染み河童橋。今日は前穂も吊り尾根もよく見える。で、視界は真っ赤なのに写真ではそれほどでもない。と言うことで、iphoneでも撮影してみました。

そうそう。こんな感じ。朝焼けワールドも思い出にできる。そう。iphoneならね。

6:20 明神館はいつも通りスルー。

7:04 徳沢到着。今日も色とりどりのテントが賑やか。「7時なのに、この人たちはいつ出発するんだろう」そう思っていた時期が私にもありました。ここで一服休憩です。

 

8:21 横尾到着。

休憩していると、雨が降ってきました。結構降ってきました。雨で一番心配なのは・・・カメラ。ザックにしまって写真はiphoneにします。

 

この日、ババ平ゴールだと思っていたので、急ぐ必要はない。「雨、やむかな~」と傘をさして待っていました。40分も! 休みすぎ!

結局このまま進むんだし、雨とはいっても大降りでないんだから行けばよかった。

登山者の8割方は、ここから涸沢へ向かっていました。

未体験ゾーン槍沢ロッジまで

9:58 横尾から50分ほどで橋登場。一の俣です。

10:01 梓川に合流する前の、この槍沢沿いに奥へ進むことになります。

  

10:06 すぐに2本目の橋。二の俣です。紅葉が出てきました。

立て続けに橋が登場したので、ここで地図を確認しようとしたら・・・見当たらない!

横尾で見ていたので、ひょっとしたら忘れたかもしれないと思い、これはもう、今日はババ平ゴールしかないと思いました。

10:10 この日の槍沢、結構流れが激しい。

 

ナナカマド(七竈)の実を愛でる

これはなんだ?

10:20 登りらしくなってきました。

10:37 そう思ったら槍沢ロッジに到着。寒かったので、ここでコーヒーを買って休憩。ザックをゴソゴソしていたら、地図が変なポケットから出てきました! 

すると俄然安心感が出てきます。時間はまだ10時半。さすがに今からババ平のテント場申し込みは早すぎる。ここは確信的に長い休憩の30分ちょいを過ごし、出発することにしました。

黙々と登る大曲りまで

11:11 出発だ! 登るぞ! ストック用意! 

シャキーン!って、硬くて伸びない。引っ張ってたら、ジョイント部分が外れて・・・壊れました。

水3Lに続き、無駄な重量800gほどが追加されます。

 

11:17 槍見って、お前が槍なのか!?

11:46 ババ平です。景色いいです。この時間でテントは3張りほど。でも私ももう引き返せない。

11:50 ここら辺から、ドヨドヨとした雲と山肌の景色を楽しみました。うん楽しんだんだ。

12:07 スカッとはしないけれど、紅葉が進んでいることはわかる。

12:20 大曲りに到着。ここまでは良かったのよ。ここまでは。

膝いた~い。雨つら~い。殺生ヒュッテまで

12:29 ちょっと休憩して出発。山の上は雲がドヨドヨしています。

12:42 この雪、ずーっと残っているらしい。

ここら辺から左ひざに痛みが出てきます。

13:26 ここまで長かった。ひざが痛かったから。雲はドヨドヨ下りてきました。

ここから 色のついた景色の記憶が・・・ない。

14:14 写真右をみると分かる、槍沢の始まり。ここが最後の水場らしいのですが、これまでほとんど水を消費していない。

14:30 なんて書いてあるのか分からなかったけれど、離れて見たら読めた。樺沢

14:33 唐突に石に数字。何に対しての1500だろう?

正解は・・・

槍ヶ岳山荘までの距離でした。

14:33 おそらくここがグリーンバンドなんだろう・・・。

14:39 ひざが、痛い。進まない。

14:47 100mに10分ほどかかるようだ。左ひざをかばって歩いたので、右ひざの裏側にも痛みが・・・。

14:49 岩屋下って、どこに何があるのか分かりません。

15:03 1200m地点にあったもの・・・。

15:04 それは播隆上人の洞窟。

興味のある人は、拡大して読んでください。

15:22 1100m地点を見落とした~!

15:32 900m地点。ちなみにまだ、数字の基準がどこだか分かっていません。殺生ヒュッテなのか槍ヶ岳さんそうなのか。

15:40 やっと槍ヶ岳山荘と殺生ヒュッテの分岐。ここまで長かった。

15:48 とはいえ、小屋は見えないし、どこにキャンプ地があるかも、まだ見えていません。数字がなくなった分、後どれだけ歩かされるのかわかったもんじゃありませんでした。

15:53 まぁ、痛い足で歩いて5分で小屋だったんですけれどね。

16:03 悲壮感いっぱいで小屋へ。テント受付けで申込書を書く手が震え、とても読める字じゃありませんでした。

受付け後、とりあえずコーヒー。「小屋泊まりにしちゃおうかな~」と大きな独り言をつぶやいたら、小屋のご主人が「テント張っちゃいなよ。経験だよ! 今日のテン泊は3張目だよ」と。

俺、テン泊初心者なのに大丈夫なのか?

傘をさしてテント場へ向かいます。

16:12 とりあえず小屋から近くて風除けになる岩のありそうなココ。

水曜どうでしょう 第 2回 どうでミー賞 名セリフステッカー ( ここをキャンプ地とする )

雨の中、急いでテントを張り、張綱を慎重に岩に固定して、ザックを中に入れ、マットを敷き・・・

16:45 落ち着く体制まで30分。まだまだ初心者です。

そして問題がもう一つ・・・。

 

17:11 テントの中で晩飯の用意。テントが燃えないか不安ながら、なんとかできました。

アルファ米をフリーズドライの中華丼で腹の中に入れ、コーヒーを飲みました。貴重な水は、ハイドレーションにほぼ消費していない水があったので、それを使用します。

テントの外ではどんどん雨音が大きくなってくる。小屋に行くのもめんどくさいし、そもそも用事がない。

17時半頃、寝ました。

寒いし、換気の穴から雨が入って来るし、雨音がパチパチパチパチと絶え間ないし・・・。

延々とドンパッチを食べている感覚。

明治産業 パチパチパニック (コーラ) 5g×20袋

いつの間にか寝ていました。誰かがテントの張綱を直してくれていると思ったら、夢でした。

最初に起きたのは20時頃でした。その後、大体2時間おきに時計を確認していました。雨音がなくなったので、「雨やんだ! 山の天気は変わりやすいから、ひょっとしたら星空かも!」と2時頃にテントから顔を出したら、普通に雲の中で雨も降っていました。

なんでも今日は、今年の槍ヶ岳の初雪だったそうです。


1日目を振り返る

ストックが壊れて使えなかったのは痛かった。ひざ的に。

前半、ババ平泊まりの予定でいたので、のんびりしすぎた。チャキチャキと進めば良かった。

上高地バスターミナルで水を汲むのは間違いだった。ババ平には蛇口のある水場があったのに。最後の水場の水沢は、岩からジョロジョロ流れている状態なので、汲むのはちょっとめんどくさそう。

今回は行動食を忘れなかったので、その点は安心だった。歩きながらナッツをポリポリ。羊羹をもぐもぐ。ドライフルーツの甘さが、体が何を欲しているのか教えてくれるようです。

携帯の万歩計は、なぜか記録が残っていませんでした。

地図とか

ボロボロになるまで読みたい。

槍ヶ岳がもっと好きになる。

付録のDVDで色のついた登山をイメージ。


【槍ヶ岳】SEASON-2:修行 in YARIGATAKE 2泊3日の山旅 おわり

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