【槍穂縦走路-北穂高編】SEASON-3:星空の涸沢。青空の北穂。


2018年7月21日の土曜日から24日の火曜日まで、槍穂縦走してきました。

3泊4日です。ノロノロです。でも良いんです! 大キレットなんかコースタイムの倍近くかかってます。ブログは前編と後編に分け、前編は北穂高まで! 上高地から涸沢に泊まり、満天の星空を見て、翌日は北穂高。ここまでです!

大キレットは? テントの目の前槍ヶ岳は? それは後半に続く。


山旅のしおり

今回からしばらくの山旅のしおりの表紙の写真について。

最近、青春18きっぷのポスターが私の中でブームになっているので、飽きるまで青春18きっぷポスターっぽい表紙にしました。飽きたら、もしくは別のブームが私の中にやってきたら、その時はその時に変えます。

行先●槍穂縦走:上高地⇒涸沢(テン泊)⇒北穂高岳⇒(大キレット)⇒南岳(テン泊)⇒中岳⇒大喰岳⇒槍ヶ岳(テン泊)⇒飛騨乗越⇒新穂高

日程:2018/07/21~07/24 現地3泊4日(20日金曜日の夜行バス出発)

同行者:行く先々にいろんな出会いがあるじゃないか

行先を決めた理由

  1. 昨年(シーズン2)の槍ヶ岳の天気リベンジ。
  2. 奥穂・前穂と来たら北穂だろ。
  3. 老化前の大キレット踏破。
  4. 5/18のさわやか信州号予約開始直前の気分的盛り上がりからの予約。
  5. もう上高地に行くことが「ただいま」の心境なんだよ。

北穂高岳と私

今回の山行全体で初めてその頂を踏むのは北穂高岳、中岳、大喰岳。そのうち今回のブログ、【槍穂縦走路-前編】では北穂高岳が該当します。

北穂高岳。標高は3106m。サイオロ(オロオロと困っているサイ)と覚えましょう。

穂高岳には標高日本三位の奥穂高岳を筆頭に、前穂高、北穂高、西穂高とあります。昨年行ったのは奥穂と前穂。そして今回、実線ルートで奥穂、前穂とつながる北穂高に登ります。

北穂高岳のここ最近のイメージと言えば、涸沢から奥穂、前穂に比べて若干難易度が上がること。信州山のグレーディングによれば南陵取付からの難易度はD。心してかからないといけません。

山をやる前のイメージと言えば、それはもうスチュワーデス物語のこいつが恋人の親の葬式を拒否して行こうとした山。

将来、首席でCAとなる予定の高樹澪との結婚を棒に振ってまで北穂高岳に行く価値があるのか、今回はそれを確認したいと思います。ただ、こいつの場合は冬山なので、夏山とは違った魅力があるのかもしれません。

涸沢・穂高・槍と私

さわやか信州号で上高地。釜トンネルを抜けると、こんな景色が広がっていました。

朝靄をまとった大正池。このとき、上高地に「ただいま」という気分になったんですね。

まだ来るの5回目なのに!

登山1年目は蝶ヶ岳から燕岳へ抜けた山行と、家族で大正池から明神池まで散策の2回。

登山2年目は涸沢から奥穂・前穂~岳沢の山行と、槍ヶ岳に行った2回。

そして今回の上高地スタート。

何度も遊びに行く友だちの家に「ただいま」と言うことはないのに、上高地はたった5回目にして「ただいま」と言いたくなる場所。いや上高地だけでなく涸沢もでした。

昨年、涸沢バージンを卒業。1泊しかしていません。「想像以上にきつかったんだよな」という印象が残ります。ただその道中。横尾までの3時間をスキップ感覚で進むのに対し、横尾大橋を渡ってから見る屏風岩だの北穂だの何だのいちいち感じる迫力。「休むな」と書かれたSガレでの緊張感。奥穂が見えてからのヤル気アップ。それを打ちのめす長い道のり。そして最も記憶に残ったのは本谷橋、Sガレ後に出てくる沢の水の冷たさ。

本谷橋とSガレ後の沢での水浴びは、今回、涸沢までの道中での最も楽しみにしていたところです。

そして2回目ともなると、同じ道なのに印象がガラリと変わる。

実際にきついのは本谷橋以降。横尾大橋から本谷橋までは、特にヤラレることなく進みました。本谷橋からは本当にキツイ! キツイけれどその先にはまた沢がある! 沢があるから頑張れる! キツイけれど辛くない!

目標に向かって進む先の涸沢。もはや私にとっては家路のような安心感。つい涸沢ヒュッテに着いたとき、「故郷に帰って来た~」という感慨でいっぱいでした。ちなみに実家は都内なので故郷感を拡大して妄想しています。

 

穂高は昨年、涸沢で出会った山ガールとの話に触発され、空身で奥穂ピストンの予定をフル装備背負って奥穂~前穂~岳沢まで行きました。

奥穂ではガスの中での記念撮影。

基本的に昨年はどこへ行っても曇天or雨天。奥穂も前穂もご多聞に漏れず曇天。しかし雲の合間を縫って一瞬見えた槍ヶ岳の景色。その瞬間のために「奥穂来て良かったわ~」と思ったものです。前穂に至っては一瞬たりとも景色を見せてくれませんでしたが、雷鳥うじゃうじゃの吊り尾根と、己の限界を知った重太郎新道。そして岳沢に到着した瞬間の安堵感&達成感は今でも自分の中で大きな思い出となっています。

 

その2カ月後の10月に槍沢から槍ヶ岳ピストン。これはもう修行と言っても過言ではない山行。何しろ槍ヶ岳に登ったのに、槍をまったく見ていない。いや見えない。

雨の中、殺生ヒュッテに着いて、テント担いで来たけれど小屋泊まりにしようと思ったら、小屋番のおじさんに「いい記念だからテント張れば?」と、テント場3張目として設営。景色は何も見えないし、雨がテントを叩いて延々と太鼓鳴らされているようだし、夜中「あれ? 雨の音なくなった?」と思って外を覗けば視界ゼロの中で雨は夜更け過ぎに雪に変わっていただけだし。

翌日も雨は変わらずとも、「折角だから」と空身で槍ヶ岳。本当に何も見えない。目の前の岩、鎖、ハシゴをロボットのように掴んで登っただけ。それでも登頂した瞬間の達成感。「何も見えないけれど、登ってよかった~」。

 

そんな穂高と槍ヶ岳。今回は是が非でもその雄姿を目に収めることを最大テーマとして、5月18日のさわやか信州号予約開始日に、「3連休は混むし、まだ梅雨が明けてないかもしれない。ここは翌週の20日金曜出発だ!」と勘を頼りにポチっと予約したのでした。

本日のコース

YAMAPのログからグーグルマップにルートを移植できること、初めて知った! 素晴らしい!

涸沢からは北穂へ向かいます。そこから槍ヶ岳方面へ。大キレット通過です。

ただし私はまだまだ経験が浅く、無理な予定は立てられない。そこでぼんやり想定したのが以下。

  • 1日目:上高地~涸沢テント泊
  • 2日目:涸沢~北穂~(大キレット通過)~南岳テント泊
  • 3日目:南岳~槍ヶ岳山荘テント泊
  • 4日目:槍ヶ岳~新穂高

3日目が異常に短い行程のCT3時間チョイ。そのまま下山して帰ってしまうことも可能。

ですが!

私は槍を見たい。じっくり、ジロジロ、心ゆくまで槍ヶ岳を見たい。

そのためには槍ヶ岳山荘でテントを張る。槍ヶ岳山荘のテント場は「大人気」と言うこと以外、どんな場所か知りませんでした。ならば早着でテント張れば良いじゃないか。

全行程の標高差のグラフ。流石に大キレットのキレっぷりがすごい。キレッキレです。

2番!キレてる!キレてる!肩にちっちゃいジープのせてんのかい!

意外と下山の下りっぷり。すごい。飛騨乗越(ひだのっこし)から千丈乗越(せんじょうのっこし)までは下った感ありましたが、それ以降の樹林帯も、最後までぐんぐん下っています。

アクセス

上高地までのアクセス

さわやか信州号:寝て起きたら上高地。

東京駅からの3列グリーンカーで楽々上高地で9600円。新宿からならグリーンカー9200円、普通7400円。そして今年から登場、渋谷発は普通車のみで7400円。

公共交通機関:アルピコ交通上高地線新島々駅よりアルピコ交通バス1時間5分

松本駅⇒(上高地線)⇒新島々⇒(アルピコ交通)⇒上高地バスターミナル 電車・バスセットクーポン片道2450円。

自家用車:中央道松本ICよりR158経由、上高地方面へ1時間15分、沢渡駐車場よりアルピコ交通バス25分(沢渡バスターミナルの場合)

沢渡駐車場エリア⇒⇒上高地バスターミナル ●バス片道運賃1250円 ●タクシー定額料金4200円 

新穂高からの帰り

新穂高だろうが何だろうが、帰りは松本駅経由だと思っていました。

しかし今回は富山駅経由

新穂高から新島々駅までは1日に2本、大体1時間半。

これに間に合わない場合は平湯で乗り換え、新島々で電車に乗り換え、松本から特急で新宿まで3時間ちょい。

平湯での乗り換え時間もあるので、「その時間で風呂でも入ればいいか~」とか思ってました。

でも、できれば楽したい。乗り換えめんどう。松本駅でダッシュで改札外に出てから特急券を発券し、特急に乗って3時間。それで国分寺あたりで「人身事故の影響で~」なんつって止まったら目も当てられない。そして遥々新宿に着くのは平日社会人の帰宅時間。ここで山手線にでかいザックを担ぐのは毎回緊張を強いられる。例え帰り前に風呂に入り、きれいサッパリ新品の服に着替えたとしても、「うわ~、山登りの人だ~、くさ~い。よくわからないけれど汗臭い気がする~」と思われ続けて乗る山手線はできれば避けたい。

そこで1つ、ひらめいた! 長野へ行って新幹線。東京駅からの方が、E電に乗るときの緊張感が少ない。松本から長野は50分ほど。長野から東京が1時間半なので、30分ほど早くて気兼ねがない。でも松本までがそもそも面倒なんだよな~。

そこで発見! 濃飛バスの新穂高ー富山線

いきなりまったくの真逆。地図上ではあきらかに非効率なルート。ですが・・・。

  • 新穂高~富山 2時間30分 2060円
  • 富山~東京 2時間15分 1万2930円

乗り換え1回で、東京からの移動の緊張感も少ないし、しかも多分、早い気がする。

今回、私は新たな冒険を心に決めたのでした。

主な持ち物

ザック(75Lバルトロ)、テント(プロモンテVL26T)、シュラフ(モンベルダウンハガー#2)、マット(サーマレストプロライトwoman)、お尻マット、バーナー、コッヘル、ハイドレーション、ナルゲンボトル、お菓子(羊かん、ナッツ、ドライフルーツ、速攻カロリー摂取ゼリー)、食料(尾西のアルファ米4種とサタケのパスタ2種)、ヘッドライト、ファーストエイド、傘、財布、携帯、携帯バッテリー、カメラなど

変態半袖シャツ、長袖アンダーシャツ、半袖ZIPシャツ2枚、長袖ZIPシャツ、靴下2足、替えのアンダーパンツ1枚、半ズボン、長ズボン、タイツ、指ぬきグローブ、防水グローブ、温泉セット(パンツ、Tシャツ、靴下)、帽子

今回の忘れた物

サングラス(徳沢、横尾、涸沢で買おうと思ったけれど売ってなかった)

ダウン(今年の猛暑のせいで「さすがに不要だろー」と思ったのが甘かった。過去のテント泊は持参しているのに、なぜ今回はわざわざ置いて行ったのか悔やまれる)


槍穂縦走3泊4日 1日目

出発前の悶々とした日々

今回の槍穂縦走。私の中では5月18日から始まっていました。さわやか信州号、夏の予約開始日。

いつ予約するか?

3連休。う~ん梅雨明けには早いかもしれない。そもそも激混みなんじゃないか?

20日金曜日。うん。ギリ梅雨明けかな?

27日金曜日。なんか調べたら涸フェスとか。激混みでしょ? そもそも涸沢でヨガとかやりたくないし、ジャズコンサートも求めていないし。

そんなわけで7月20日金曜日夜発に決定。

で、だ。

三連休の好天っぷり! うらやましいぜ。梅雨なんかとっくの昔に終わってるし。一方、三連休時点での21日からの穂高の天気予報。mountain-forecastによれば、雨だったり、強い雨だったり。そもそも「rain」ではなく「risk」だったり。

そして予約時点では、漠然と「北穂行きたいな~。北穂から涸沢岳通って奥穂の周回かなぁ」なんて思っていましたが、雨で濡れた奥穂ー北穂はちょっと怖い。

「じゃあ晴れたら周回にすっか。いや、どうせなら大キレット行けるかな? 来年は老化で行けなくなるかもしれないし」

こんな思考を経て出発前々日の水曜日、主なルートを決定します。天気予報は午前中に1mm程度の小雨がまだ残っていますが、ここ数日の移り変わりで良くなっているのは確実。

1日目は上高地から涸沢でテント泊。これは決定。

そして2日目。

涸沢から穂高岳山荘~涸沢岳~北穂~南岳を考えましたが、ちょっと私の経験では無理っぽい。

涸沢から奥穂ピストン~涸沢岳~北穂南陵テン泊し、3日目に大キレット~槍ヶ岳山荘というプランは3日目の槍ヶ岳到着が遅くなる可能性があるから心配。

そこで2日目は涸沢から北穂。大キレットを通過し、多分バテバテだろうから南岳テント泊。3日目は南岳から槍まで行くけれど、もうそれで3日目は終わり。決定!

槍ヶ岳では良いところにテント張れると良いな。最終日は流れで適宜下山。その日中に帰れればいいや。なんて考えつつ、帰りを考えます。

槍沢で上高地までは去年通ったな。面白くないな。槍から帰るルートは・・・。

東鎌尾根経由で中房温泉・・・、日数が・・・、がっつり4泊とか家族に申し訳が立たない・・・。

西鎌尾根経由で双六から新穂高・・・、いけそう。だけれど帰るの何時になるんだ? 風呂も入りたいし・・・。

帰宅時間はお土産を渡したときの子どもの喜ぶ顔が見たいのでなるべく家族の夕食時には間に合わせたい。

お父さんがお土産を渡したときの理想の反応

コースタイム10時間チョイで、朝6時出発で16時15分に新穂高下山予定。。。私はコースタイム以上に時間かかる可能性が非常に高いので、西鎌尾根はまた別の機会。

今回は槍平を経由してまっすぐ新穂高へ下りる道に決定!

さて、新穂高からどうやって帰るか? 多分、適当な時間に着いても平湯までバスで行ける。平湯に行ければ新島々駅までも行けるだろう。しかしだるい。

上記「アクセス-新穂高からの帰り」に書いた通り、富山経由での北陸新幹線!

もう天気がどうであろうと行く気マンマン。金曜日は早めに家に帰り、風呂で髭を剃り、パッキングして準備万端。

出発から横尾まで

玄関を出てエレベーターホールまで行く間、腕時計を忘れていたことに気づいて戻ります。

何故か下の娘が泣きながら時計を持ってきてくれた。

何事かと思ったら、「お父さん、行かないで~」って。これは今までになかったケースだ。いつもお父さんが山へ行っていない日は、晩飯が豪華になってお母さんのリーダーシップの元で喜んでいたのに。

これにはうしろ髪が引かれる。。。

ご存知!うしろ髪ひかれ隊のイクイナさん

22:35 東京駅にいつものさわやか信州号到着。東京駅で買ったおにぎりはザックへ。ドリンクは手元に乗車。

車内は満席です。

前に座ってた爺さん、予告なしで勢いよくリクライニングを倒してきて私の膝を強打。俺が「痛っ!」と言ったの聞こえたろ? なに無視してんだ。「リクライニング倒すな」とはさらさら思ってない。俺は「倒すよ~」って一言言う派。なぜならこのように、後ろの人に何かあったり、ビックリするからだ。

そしてバスは毎度のように談合坂と諏訪(?)でトイレ休憩で停車するが、私は爆睡して気づきません。起きたら上高地です。

5:09 釜トンネルで運転手からのアナウンス「これ以降、他の客の迷惑にならない程度にカーテンオープンオッケー!」。こっそり外を覗いてみると、霧の中の大正池。すごい綺麗でした。

5:44 上高地です。焼岳が見えます。目の前の水場でナルゲンボトルにスポーツドリンク1Lを仕込み出発。去年の穂高、その後の槍のとき、ここで水をフルに3L+1L汲んでましたが、今回は1Lのスポドリのみ。学習しました。徳沢でも横尾でも水が汲めるということを。

5:50 河童橋です。穂高の吊り尾根はクッキリとはいかず、朝靄と朝日が隠しています。が、それはそれでいいじゃないですか。

5:59 小梨平のキャンプ場。まさに朝を感じます。

ここから黙々と歩いていると、チラホラいる空身のお年寄り。そのうち一人のオバサマから歩きながら「どちらまで行かれるんですか?」と話しかけられました。多分、ご主人はちょっと先をスタスタ歩いている。オバサマたちはツアーで河童橋周辺のホテルにご宿泊。朝起きたら大きいザックを担いだ人がたくさん歩いていて、思わず自分たちも「いつ歩くの? 今でしょ!」と出て来たということでした。

多分オバサマは歩くのに飽きちゃったんだと思う。旦那、先に行っちゃうし。朝食までに戻るコースと言うことだったので、「明神で戻るんでしょ? 橋渡って川の向こう歩くんでしょ? それなら木を楽しむこの道とは違って、向こうは水を楽しめる道だから楽しいよ」なんて言っちゃったり。

上高地なんて1回歩いただけで4回は通過してるだけなのに! なんだこの「上高地を良く知ってるオレ」感は。

6:35 明神でオバサマとお別れ。いつもはココをスルーするのですが、今回はここでタバコ一服。やはり体力の衰えが気になるな。

7:13 ドーンと目の前に景色が開けるお馴染みの場所。友達同士で歩いている人が楽しそうでした。

7:20 去年の槍の帰りに泊まった徳沢。もうずいぶんテントが撤収されているのと、常設テントっぽいのがたくさんありました。

ここで朝ごはん休憩。おにぎりを食べました。

8:21 目の前の景色が少しずつ「穂高に来たな~」と思わせてくれます。いい天気だ。

8:32 横尾到着。体力的な衰えは感じつつも、非常に順調なペースで横尾まで来ました。

疲れると炭酸オレンジが飲みたくなるんだよね。

ここで水補給。バスの中で飲んで空になった500mlペットボトルだけ。今回は1.5Lあれば行ける気がする。

30分ほどの大休憩を取って出発します。

水を目標に涸沢まで

8:59 まずは本谷橋を目標に! 目標があるから余裕もある。お花を見る余裕も。

センジュガンピ(千手岩菲)と言うらしい。

アザミ(薊)の蜜を吸ってるチョウチョ(名前を調べようと思ったけれど、蛾とかの画像がたくさん出てきたのでギブアップ)。

9:52 涸沢に向かう序盤の典型的な景色。

10:01 お花や景色に見とれている間に本谷橋まで1時間。

おうおう! ココだココだ! このつり橋だ! 去年よりも揺れた気がするのは気のせいだと思う。

10:06 そして念願の水浴び。痛いほど冷たいぜ! 帽子も手ぬぐいもジャブジャブ水に浸し、心ゆくまで顔を洗ってから休憩しました。

ここから「涸沢を舐めるな」の登りが始まります。ちんたら進みます。早い人に道を譲りながら登ります。

気が付くと2人組の男性の間に入ってしまい、まるで最初から3人で来ているような感じで話しながら歩いていました。「Sガレを超えたとこにある沢。そこで水浴びるのが楽しみなんすよ~」なんつって。

10:55 あ、この場所。去年も撮影した場所だ!

去年撮ってアイキャッチにした画像

11:04 Sガレまで来た! で、一緒に来たお二人と写真を撮ったり撮ってもらったり。気が付くと後ろ渋滞してるし。あぁぁぁぁ、すみません。

ここは休まずに進まないといけません。

一緒に登って来た二人。その後ろ、私たちの抜かすことなく撮影を生暖かく見守ってくれたご一行。

この後、私はスピードに着いて行けず、お二人に先へ行ってもらい私は小休憩。

11:45 沢到着! この沢の手前からちょっとお話してお菓子を交換した単独男性。本日のゴールが穂高山荘と言うことでまたお別れ。翌日は奥穂からジャンダルムを超えて西穂から下山。北海道から来たと言っていました。

私はザックを日影に下ろせる場所を探して登ります。

あぁぁぁ、水が冷たくて気持ちいい。

この写真を撮ってカメラを回収するとき、驚きの光景が!

カップル登山者の彼氏、裸足だった! マジか!?

12:19 目標だったSガレ後の沢休憩をたっぷり楽しんだらゴールの涸沢を目指します。もうすでに涸沢ヒュッテの吹き流しが見えてるし。

その前、北穂高で警察のヘリがホバリング&旋回&ホバリングをしていたので、しばらく見ていました。が、なんだかよく分からない。すれ違う登山者と、「荷揚げですかね~」「いや、あれ警察でしょ」「明日は我が身。お互い気を付けましょう」なんつって。

12:38 涸沢ヒュッテ到着!

去年はこの時点でジュースを飲んで一息ついてからのテント受付けでしたが、今回は去年よりも余裕がある。そのままテント場受付けに向かおうとすると・・・。

「お兄さん、お兄さん・・・」

途中一緒だったお二人が既に生ビール&おでんを飲ってます。

俺「あれ~? ヒュッテじゃなくて小屋じゃなかったでしたっけ?

お二人「先にこっち来たんですよ。一緒にどうですか?」

って。

去年、板が売り切れということがあったので、先にテント受付けをしたあと合流することにしました。

12:40 おぉ、板がいっぱい。っていうか、テントが少ない! 去年はこの大通り(と言って良いのか、ヒュッテと小屋を横断する道)より上は雪渓が残ってる分、下の密度が濃かったとは言え、それにしてもテントが少ない。

大通り沿いに開けた場所を発見。

水曜どうでしょう 第 2回 どうでミー賞 名セリフステッカー ( ここをキャンプ地とする )

板を敷き、ザックを転がし、テントを張らずに二人と合流しに向かいました。

で、生ビールとおでん。涸沢と言ったらコレ。乾杯したら間髪入れずグビグビ飲って、おでんをバクバク。インスタで食べ物をアップする習慣がないので、写真を撮るのをすっかり忘れていました。

お二人とはここでお互いに初めて名前を交換。明日は北穂から涸沢岳を通って穂高山荘宿泊予定ということでした。

宴は15時頃まで続け、私はテント設営。二人は小屋へチェックイン。

涸沢の夜

15時。やっぱり今日はテントが少ない。チラッと聞こえた話だと、100張り程度ということです。

18:24 夕飯の支度をしようと外へ出てました。

明日登る北穂高。

前穂の上には月が出てます。半月なので明るい。星空はあまり期待できないかもしれない。

19時を過ぎ、20時頃には大体真っ暗になります。ただ、ヘッドライトを付けて歩く人は多いのですが、夜空になります。ただやっぱり月が明るい。主だった星くらいしか老眼の始まった私の眼には目立ちません。

もう寝るしかないでしょ。

夜中、ちょっと目を覚ましたので外の様子を見てみました。月は稜線の向こうへ沈んでいるようです。星がたくさん見えます。肉眼でも(老眼でも)天の川が見えました。テントを出てカメラを周りの石ころに固定して撮影しました。

星の流れが目立たない15秒が俺のジャスティス。その15秒の間、やっぱり人が通ってヘッドライトが映り込んでしまう。こればっかりはしょうがない。根気よく待ちます。

待ちました。

2:22 奥穂の稜線に浮かぶ天の川。おめでとうございます。

流れ星も入りました。2つ流れ星が見えます。実際、肉眼でも流れ星はバンバン。

2:28 逆側、テント舐めの空。テント内でヘッドライトを照らしてみたけれど、ちょっと明るすぎ。右上にプレアデス。甲武信ヶ岳のとき、「なんだこのゴチャゴチャっとした星の集団は?」と思って調べた知識がまだ生きています。

しかしすごい星空だ。こいつは感動だ。だがしかし、寒い!

今回、あえてダウンは持ってきていませんでした。だって東京、連日の猛暑でダウンを使うイメージが全く湧かなかったんだもん。去年は持参していたはずなのに。

気のすむまで(寒さに耐えきれるまで)撮影した約10分。その後は朝までダウンのシュラフにぬくぬく熟睡。


槍穂縦走3泊4日 2日目

いつシャッターを切っても映り込んでしまう、出たがり流れ星さん

北穂高まで(前編最終回)

4:45 日の出の時間ですがここでは見えないようです。

テントからちょうど顔を出したとき、モルゲンロートを見に歩いてきた二人組が丁度涸沢小屋から歩いてきたところでした。

4:51 モルゲンロートになる気配なし!

二人は小屋の朝食があるので戻って行きました。

4:59 その直後、見事なモルゲンロート。奥穂高がオレンジに染まりました。

6:09 去年、朝食を食べずに出発し、穂高岳山荘でカップラーメンとパンだけで重太郎新道を下ったときの辛さ。今年は学習して朝飯を食べます。赤飯にしました。

朝食後、テントを撤収。北穂に向かいます。

6:32 出発です。涸沢小屋のお約束の写真を撮ります。

奥穂へいくザイテンへは涸沢小屋を経由。北穂へは涸沢小屋の手前に分岐があります。

6:39 涸沢小屋の近くにニッコウキスゲがたくさん咲いていました。         

6:54 奥穂が綺麗だ。

6:57 オレンジのクルマユリ(車百合)と紫の・・・なんだ? ミソガワソウ(味噌川草)ってやつかな?

7:13 いろんな花を楽しむ。楽しんでいるときが休憩時間。

7:35 たくさん花が咲いている道です。

チングルマ(珍車、稚児車)。北アルプスと言えばコレ!

7:52 涸沢がまだ良く見える。遅いなぁ。

7:59 長い鎖が出てきました。難しいことは何もないです。

この写真で上から下りてくるカップルが道を譲ってくれたので、先に登りました。

すれ違いざま、ついこのカップルの彼氏の方に声をかけてしまいました。

私「あ! ひょっとして、昨日、裸足で歩いていませんでした?」

彼「あ、あ~、裸足でした。っつっても本谷橋から涸沢までですよ。それ以降、怒られちゃうから」

ここでは靴を履いていましたが、紛れもない昨日の驚きの彼でした。驚異の足の裏。靴を履いていなければ触らせてもらいたかった。上高地から本谷橋まではサンダルだったそうです。

8:02 鎖を登り切りました。

8:04 まだ続きがあります。

8:06 最後はハシゴ。これを登り切った後が南陵取付らしいです。

8:09 これは良い景色。6:54分の景色とは別です。が、写真だと同じっぽいですね。

ここで一休みしました。

8:23 出発。コバイケイソウ(小梅蕙草)ですね。今回、コバイケイソウはたくさん見ました。

チングルマの綿毛バージョン

9:00 楽しい(疲れた)

9:00 楽しい(まだ登るのか!)

9:14 ふと下を向いたとき、涸沢小屋泊まりだった二人がやってきました。ここから山頂まで、ご一緒させて頂きました(やばい、遅くて足引っ張るかもしれない)

9:25 あ! 北穂高小屋が見えた!

9:43 北穂南陵のテント場付近で雷鳥の親子がいました。

ヒナはこの他4匹ぐらい。

親はこのお母さんだけ。

9:56 北峰分岐です。

2人はこの後、涸沢岳方面なのでここでザックをデポしました。

10:00 南峰を経由しての北峰かと思ったら違うんですね。分岐から北峰に向かいます。

10:08 頂上の予感!

10:10 おめでとうございます。北穂高岳の山頂です。

 

奥穂高方向。北穂から奥穂のルートは来年かな。

山頂の真下に北穂高小屋があります。「よくこんな場所に小屋を作ったな」と、大部分の人が感じると思います。

10:35 今回は食べる前に撮る。

山小屋到着時は料理提供はまだでしたが、10時30分からと言うことで待ちました。カレーはバナナの風味がしました。

こんなテラスで食べるんだもん。旨いはずだろ。

ここで2人とは本当にお別れ。最後に3人の写真をおじいさんに撮ってもらいました。

10:58 槍へ。

いきなりの下り。エグ過ぎる! 大キレットの最低鞍部は2748m地点らしい。北穂高小屋の標高が3100mらしいので、その差は352m。東京タワー一本分。これを距離約1.5kmの間に登ったり下りたりを繰り返して通過するのが大キレット。

ここへこの後、単身で向かうことになります。

つづく(目標1週間以内)


役に立ったアイテム5

地図がないと予定立てられないですから。

 

今回は白米以外をバリエーション変えて持参。槍ヶ岳のときは白米ばかりで辛かったからなぁ。尾西がうまいのは分かった。山行終了後は「震災時の非常用」の味見としてサカタのアルファ米セットを購入してみました。

 

改めて思う。こいつの横の長さの楽さ加減と、吊り下げ式の組み立てやすさ。昨年はあまり仲間を見ませんでしたが、今回はチラホラみました。今回よく目にしたのはモンベルとニーモですかね。

 

ポールに1万円を大幅に超えたくないけれど、もしも折れて落っこちて死ぬ間際に「安物じゃなく、ちゃんとしたポール買えば良かった」と思わない絶妙なコストと信頼のバランスがあるトレイル。

 

私が所持しているものは型古となり、べらぼうに高いので「役に立ったカメラクリップ」として。安くなってるじゃん!

【槍穂縦走路】SEASON-3:星空の涸沢。青空の北穂。つづく

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【槍穂縦走路-北穂高編】SEASON-3:星空の涸沢。青空の北穂。” への4件のフィードバック

  1. フォローを解除してしまった様なので
    再送信です。

    メッセージがちゃんと送れてましたか?

  2. こんにちは。
    今回も素敵な写真と楽しいコメントで楽しませて貰いました。

    ここ2年は、GWの時に涸沢をベースに北穂を登ってますが
    雪が無い時の涸沢から北穂までのルートは大変なのが分かりました。

    機会が有れば来年のGWに涸沢で呑みましょう(笑)

    続編を楽しみにしています。

    1. ブックさん
      いつも見てくれてありがとうございます。
      GWの涸沢から北穂とはすごいですね。
      南陵取付の部分、アイゼンとピッケルだけで行けるんですか?
      そんなことも分からない、まだまだ初心者でございます。
      テントを張る場所は、なんかスコップ使って雪を積み重ねるとかなんとか・・・。
      もっともっと経験も積み重ね、ご一緒出来る日が来ればと思います。
      続編、もうしばらくお待ちください。

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