【八ヶ岳】SEASON-3:冬の硫黄岳 1泊2日(1日目)


2018年2月26日と27日の一泊二日で八ヶ岳の夏沢鉱泉に行ってきました。雪山初心者ツアーに参加です。

昨年、一昨年の開幕戦は4月半ばの丹沢。それが3年目の開幕戦は八ヶ岳の硫黄岳。とうとう雪山の世界に足を踏み入れてしまったわけです。


山旅のしおり

行先●八ヶ岳(硫黄岳・東天狗岳)

【スケジュール】

1日目:茅野駅までお迎えに来てもらう⇒夏沢鉱泉⇒硫黄岳赤岩の頭⇒夏沢鉱泉

2日目:夏沢鉱泉⇒東天狗岳⇒夏沢鉱泉で風呂⇒茅野駅まで連れて行ってもらう

日程:2018年2月26日月曜日~27日火曜日(山小屋1泊)

同行者:夏沢鉱泉の登山教室に参加。(ガイド1名、ほか2名)

行先を決めた理由:駅まで迎えに来てくれる。初めての雪山は誰かに教えて欲しい。

主な持ち物

初めての雪山。求められる技術や夏と比較してアップする危険度と同じくらい、私にとってハードルが高かったのが装備品。

アウター、靴などは基本的にあるもの利用。

雪山バージンだった私がいろいろ聞きかじって、何を揃えたのか? それは別の記事に分けます。

八ヶ岳と私

2016年の10月。登山1年目の最後に八ヶ岳に行っています。夏沢鉱泉から硫黄岳、横岳、赤岳と縦走し、赤岳頂上山荘で宿泊。その後、八ヶ岳キレットを超え、権現岳経由で観音平まで下った南八ヶ岳縦走でした。

初日の宿泊、夏沢鉱泉で、チラッと頭の片隅にあった「登山教室」と「冬期は雪上車がうんたらかんたら」という文言。そのときは軽~く「いつか冬山やりたくなったとき、まだ山に行く友だちができなかったら、夏沢鉱泉の登山教室で始めようかな~」と、ぼんやり覚えていた記憶があります。

そして2年目。穂高で知り合った方たちからその後、ラインでいろいろ教えてもらいました。「着るものは重ね着でなんとかしてる」と聞きます。

甲武信ヶ岳から大弛峠まで歩き、大弛峠で2時間近くバスを待っていた時。そこで知り合った方からは「この格好なら冬山行けるんじゃないですか? あとアイゼンとピッケルとゲイターがあれば」と教えられます。

新年明けて1月半ば、穂高で知り合ったお二人から「初詣、初登りに蓼科行ってきました」と雪の画像が送られてきます。私は「ウェアも靴も道具もない」というと、「私はオールシーズン夏靴です」と言われました。

ひょっとして、最低限の道具で行けるんじゃないか?と盛り上がってしまいました。

そんな時に思い出したのが夏沢鉱泉の登山教室

稜線トレッキング 「硫黄岳と天狗岳を愉しむ」

安全に、ゆったりしたペースで、「すばらしい冬の八ケ岳」を歩いてみませんか。

冬山基礎技術の講習、山の楽しみ方の話などあります。

★ 料金と内訳:¥38,000.- 税込(当日に宿にてお支払、予約金不要)

1泊3食、ガイド料、下山時の入浴、傷害保険料、すべて含みJR茅野駅~登山口までの送迎無料

このツアーの良いところ。

最大4人という少人数。

そしてモンベルのツアーも他のツアーも見ましたが、必要条件の中に「冬靴」が入っているのですが、夏沢鉱泉は書いていない。

そして丁度都合のいい平日開催がある!

とりあえず、質問のメールをしました。

私:雪山はやったことがなく、登山そのものが初心者。靴は夏靴しかありません。着るものは重ね着で対応です。他の参加者の迷惑になるかもしれないけれど、可能なら行きたい。もしくは「4月にしたら?」とかアドバイスがあれば嬉しい。一応直近に登った山は・・・・・・。

夏:大丈夫。ガイドは無理させない。経験見ても問題なさそう。ある程度のチャレンジもいいんじゃない?

返事早い!平日、仕事をさぼりながら雪山への思いを悶々と募らせながらお昼前にメールして、お昼休み後に会社に帰ってきたら返事が来ていました。

これが1月31日の話。2月1日に申込書送付と同時にえきねっとであずさ号予約。

その後、登山用品店で説教されながらの必要最小限の装備購入に至り、26日の出発となりました。

夏沢鉱泉までのアクセス

公共交通機関:新宿駅⇒JRあずさ号⇒茅野駅(6028円※えきねっとの得だねで3880円)⇒桜平ゲート

夏沢鉱泉の宿泊者に限り送迎で、往路は新宿から茅野駅9:08着と15:15着の特急に対応※事前予約必要。できない場合もあり。

自家用車:中央道諏訪南ICより八ヶ岳エコーライン経由桜平駐車場まで(1時間15分 21km)

桜平駐車場は上(20台)、中(60台)、下(70台)。

※冬期、唐沢鉱泉と桜平の分岐からは4駆でもチェーン必要。分岐に駐車する人が多いようだった。

送迎、車:桜平ゲートから徒歩30分

送迎や駐車場、道の具合についても夏沢鉱泉のwebサイトを要確認。

今回のコース

夏沢鉱泉に10時40分着。お昼ご飯を食べ、不要な荷物を小屋に置き、支度を整えて12時前に出発。

夏沢峠までは私も知っている樹林帯。ここまでは行けるでしょう。その後はガイドさんの判断。

が、超いい天気&無風。夏沢峠で休憩したら、稜線装備を整えて、当たり前のように硫黄岳へ。

ここで「途中で引き返すこともあるんだろうな~」と思いつつ、天候に恵まれて硫黄岳山頂

「わーい。まさか来れると思わなかった~」と思うのもつかの間、引き返さず、ピッケルをストックに持ち替えて前進。去年は行かなかった赤岩の頭(あかいわのかしら)。

横岳、赤岳、阿弥陀岳を見ながら、一面の雪の中を進みます。

赤岩の頭からは冬期単独禁止のルートでオーレン小屋まで。

オーレン小屋からは、あえてみんなでアイゼンを脱いで夏沢鉱泉まで。


祝!初雪山

夏沢鉱泉まで

月曜日の朝6時。大勢の人が日曜日の疲れを背負って会社に向かう流れに逆行し、ザックを背負って駅に向かいます。

着ていったものは、変態上下と防寒タイツ、夏も着るアンダーシャツ、マムートのzip、パタゴニアR2、MHWのダウン、アークのカッパ。

車両のつなぎ目のあるドアの前に大きなザックを降ろしつつ、良心の呵責に耐える新宿まで。

7時ちょうどのあずさ号は既に入線。新宿駅で朝飯のおにぎりとお茶を買って車両に乗り込みます。

あずさ号は新型車両でした。

9:12 予想通り、茅野駅は小平選手の金メダルを祝う横断幕があちこちに。

駅前にはそれほど雪がありません。

見覚えのあるワゴン車があり、宿の人が声をかけてくれます。ここでガイドさんとツアー参加者のお一人と合流。

10:14 途中の分岐でさらに人を乗せ、桜平ゲートまで来ました。ここから歩き。アイゼンとストックだけを持ち、他の荷物は持って行ってくれます。ダウンはザックにしまいました。

ア、アイゼン? い、一応、履く練習はしてきたんだ。

10:17 前回も思ったんだけれど、桜平から夏沢鉱泉まで歩きは気分が良い。天気が良いから気分が良い。天気が良いから暑い。R2はここでは無用の長物。汗だくのこと、ガイドさんから注意されました。

あぁ、こんな橋もあったあった。奥に見えるワゴン車のタイヤは無限軌道。いわゆるキャタピラだ。

参考:前回訪問時の写真

10:24 アイゼンに慣れるためにも夏沢鉱泉までの歩きは良かった。軽アイゼンと違って、普通に歩くと引っかかる。で、既に感じている踵の違和感。富士山以来の、まだ始まってもいないうちからの靴擦れだ。

この後、前日に宿泊していたツアー参加者の方が一人下りてきて、合流しました。

しかし暑い。モコモコ帽子を脱ぎ、サコッシュに引っ掛ける。知らない間に落としていました。

10:45 夏沢鉱泉、再び。そして後続の人から「帽子、落としましたよ~」と。減点1。何点まで行くのか?

約1時間の休憩で、お昼を食べて荷物の支度。相当焦りました。何を持って行けば良いのか分からない。ザック付属のサブザックで行こうと

カレーを頼んだけれど、写真を撮る暇もなし。

夏沢峠まで

11:44 中央がガイドさん。あと、同年代の女性とツアー参加常連で60代の女性。そして私の4人で出発。

その前、そうとうモタモタした。ザックかサブザックか。結局、カメラクリップが付くバルトロをペシャンコにする。

R2は「これから気温低くなるだろうし・・・」と思ってそのまま。

ゲイター履くのにマジックテープが軍手に絡まる。

アイゼン履いた後、「あ! サングラス忘れた!」。脱いで玄関に入って気づく。頭にありました。

かあさん!わしのメガネ知らんか!?

減点2

夏沢鉱泉のそばの沢。凍ってドーム状になった中を勢いよく水が流れてました。

※アップした後に追記※

出発してすぐ、下山する人たちとすれ違う。その中にガイドさんと親し気に話す人が一人。前日、夏沢鉱泉宿泊だったらしく参加者の一人とも挨拶。で、私の前に立った時。

「・・・あれ?」

「・・・あ!」

甲武信ヶ岳の帰り、一緒にバスを2時間近く待つ間に話した人でした。

初めてだなぁ。「また山で会いましょう」が実現したのは。

12:17 植生についても教えてくれます。この時は山が崩れた痕跡が分かる植生だったかな。興味深かったというか、勉強になったのは、若いシラビソとかコメツガの年齢の見方でした。

凍った沢は、夏とは違う綺麗さです。

12:29 夏道だとくぐらないといけない枝。冬は1m以上雪が積もっているので迂回します。

12:30 単独なら「わー、景色が開けた」という場所。過去に雪崩た後だと教えてくれました。

12:31 冬の道。何気なく歩いていますが、道を一歩でも外れたらヤバいこと。ストックで付くと、1mくらい簡単に沈みます。

12:56 硫黄岳が見えます。「これからあそこまで行くかもしれないんだ~」と思っていたら、ガイドさんが「あの稜線をずっと右。鞍部があるでしょ?そこから下る予定だからね。股まで潜るかもしれないよ」と。

「お、おう。がんばる、、、ぜ」としか言えません。

12:59 オーレン小屋と、硫黄岳の稜線が綺麗に見えます。

13:00 ここでトイレ休憩。トイレは紙がちゃんとあったそうです。私はR2を脱いで、タバコを一服しました。

13:20 「今まで、俺の休憩って長かったんだな」と思う感じで出発してしばらくしてから。夏沢峠へ向かいます。

13:40 夏沢峠到着。一気に景色が開けます。オーレン小屋からはあっという間。前回、「早く、トイレ、、、行きたい」という思いだけで短い感じがしましたが、本当にあっという間でした。

ここでストックをピッケルに持ち替えました。バラクラバを首に巻き、いつでもかぶれるようにしました。が、基本的に寒くない。帽子は被らず、ネックウォーマーを帽子代わりにかぶりました。

硫黄岳まで

13:56 硫黄岳に出発。

14:00 振り返る度に絶景。夏と違うのは、雪庇が見えること。

14:09 長いピッケル(74cm)で良かった。杖代わりに付いて楽ができる。ただ、靴擦れが痛い。

14:17 登れば登るほど寒く・・・はならない。むしろ雪が減ってくる。風で吹き飛ばされているんだそうです。

14:19 振り向くと根石岳か箕冠山からチラ見する天狗岳。

 

14:19 写真をのんきに撮っているとおいて行かれます。

14:28 それでも写真を撮りたい。

私も写真を撮ってもらいました。

14:38 もう頂上は見えています。夏沢峠から硫黄岳に登る道、今回も脳内で絶叫しながら登っています。

頂上までにある7つのケルン。下から数えることができます。すると不思議。「もうすぐじゃん」って力が出ます。

14:41 天狗の西(左)と東(右)をつなぐ尾根まで見えてきました。うぉぉぉぉ。

14:48 逆側の東の空には月が登って来ました。

15:03 これまでも見えていた爆裂火口。標高が上がる毎に迫力と感動が増す。シーズンになると黒い線みたいなところに燕がウジャウジャと巣を作るらしいです。

15:03 そしてもうすぐ頂上。ケルン、あと何個目だ?

15:07 写真が斜めですねぇ。むしろそれが良い。

15:12 奥のケルンが最後のケルン。頂上までもうすぐだ。

15:15 いやー、本当に冬の硫黄岳登れるなんてね、思っていませんでしたよ。

※同行者の顔は隠させて頂きました。

写真タイム10分間

赤岩の頭から夏沢鉱泉まで

15:28 予定より30分ほど遅いようで、ここから下りはピッケルを使わず、ストックに替えます。

15:30 大体、奥の稜線のところが赤岩の頭。下りですね。あと雪も多い。

15:34 かなり楽しい雪道の下り。アイゼンが良く効く。そして靴擦れの痛みがなくなった。

15:37 名残惜しく横岳、赤岳、阿弥陀岳を見ながら歩きます。

15:42 赤岩の頭はすぐでした。オーレン小屋へ下ります。

15:44 ここからオーレン小屋まではとても雪が深い。そして、トレース通り、と言うよりもみんなの足跡を踏みながら歩くのですが・・・、踏み抜く。

私にとって落とし穴地獄の始まり。みんながザクザク歩ける雪の道。体重90kgの人はダメです。

最初は膝まで潜ってウォォォォ。

そのうち、股まで潜ってウォォォォォォォ。

まぁ、ガイドさんの話から想像していましたけれどね、俺だけなんですね?

そしてさすがはガイドさん、事前に教えてくれていた脱出法。

ストックを横にして雪面に力をかけてガッツで登る

言葉では論理的に理解できますが、実践で身に染みて覚える。これが経験。

16:22 ここまで写真はありません。同行者に追いつくのに必死です。

峰の松目方面は、他の参加者たちも落とし穴地獄になりそうな、トレースのない道。

オーレン小屋まで行ったらアイゼンを脱ぎました。

17:05 夏沢鉱泉に無事到着です。

小屋の温度計はマイナス5度。今日は暖かかったですね。

夏沢鉱泉1泊

小屋に帰ってきたらすぐに晩飯の用意がされていました。夏沢鉱泉と言えばしし鍋。夕食は5時30分から。

その前に着替え、そして携帯電話の着信があったので仕事の電話をして、すぐにごはん。

食後、お風呂に入りましたが、帰って来た時にカメラをジップロックに入れるのを忘れたので、曇って使えませんでした。

参考:前回訪問時の写真

そして両足ズル剥けの靴擦れにキズパワーパッドを貼ります。ちょっとはみ出たけれど、綺麗に貼れたと思ったことが、翌日の悲劇を招いてしまいました。

夏沢鉱泉は禁煙なので、タバコは外に出ないといけません。外へ出ると、1時間おきにツイッターに登場することになります。

標高2057mからの #山ツイ 2018 Feb 26 (Mon) 19:00:23 現在 外気温-7.8 ℃、風速 0.0m/s です。

ツイッターの画像でダウンを着て外をウロウロしている私がいました。ダウンパンツも持って行きましたが、それほど寒さを感じない。空は月明りと薄雲が邪魔して満天の星というわけではありませんでした。

食堂ではガイドさんが他のガイドさんたちと打ち合わせしていました。タバコを吸い終わって部屋に戻ろうとしたとき、他ツアーのガイドさんから私たちのガイドさんに対し「そういえば今日は初心者の人がいたんでしょ?」という言葉が聞こえたので、私は耳を塞いで急いで部屋に戻り、眠りにつくのでした。

役立つアイテム

ツアーだから地図を見ることはなかったんですけれどね。山に行く人の嗜みです。

店員に言われるがままに購入。軽アイゼンじゃダメな理由、分かるわ~。

ちょっと曲がって赤くてカッコイイ。それだけ。ショルダーリーシュも買ってよかった。

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ

【八ヶ岳】SEASON-3:冬の硫黄岳 1泊2日(1日目)おわり


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です