【八ヶ岳】SEASON-3:冬の硫黄岳 1泊2日(2日目)


2018年2月26日と27日の一泊二日八ヶ岳夏沢鉱泉雪山初心者ツアー。その2日目です。

初日は硫黄岳に登り、赤岩の頭から下山。そして2日目は夏沢鉱泉から東天狗岳へ。

天気に恵まれるなか、風の強さ、冬の寒さを体験しました。


山旅のしおり

行先●八ヶ岳(硫黄岳・東天狗岳)

【スケジュール】

1日目:茅野駅までお迎えに来てもらう⇒夏沢鉱泉⇒硫黄岳赤岩の頭⇒夏沢鉱泉

2日目:夏沢鉱泉⇒東天狗岳⇒夏沢鉱泉で風呂⇒茅野駅まで連れて行ってもらう

日程:2018年2月26日月曜日~27日火曜日(山小屋1泊)

同行者:夏沢鉱泉の登山教室に参加。(ガイド1名、ほか2名)

行先を決めた理由:茅野駅との送迎つき!これが一番。

1日目の様子

本日(2日目)のコース

朝7時に夏沢鉱泉を出発。オーレン小屋まで樹林帯。

オーレン小屋から箕冠山(みかぶりやま)に向かいます。

樹林帯の中にある箕冠山の山頂で稜線装備を整えたら、ノンストップで東天狗岳へ。休憩はありません。次に休憩できる場所は、戻って来た箕冠山の山頂。


ここまで行けたら上等!

箕冠山まで

6時の朝食を済ませた後、部屋を引き払います。

で、私は荷物が多い。小屋からゴミ袋を借りて、そこに全部ぶち込んで置かせてもらいました。

今日は二重靴下はやめ、スマートウールの靴下を履きました。これだけでかなり温かい。

昨日の靴擦れ、右足の破けた部分が大きく、キズパワーパットでは覆いきれずにテーピングでグルグルまき。左足はかろうじて範囲内で、一晩経ってもキズパワーパットが剥がれることは無かったのでそのまま靴下を履く。

6:59 快晴のいい天気。肉眼では北アルプスまで見えました。

7:17 オーレン小屋までの歩き。出発してすぐ、まずいことに気が付いた。しっかり貼れたと安心していた左足のキズパワーパット。完全に剥がれてる。歩いていても分かる。しかし今回は単独ではありません。そのまま強行します。

7:25 前日に通った雪崩れやすい場所が1日経ってどのように変化したのかを教えてもらいました。

8:11 オーレン小屋でちょこっとだけ休憩。すぐに出発。

9:20 樹林帯が終わりそうな予感。

9:26 樹林帯を抜ける前に箕冠山山頂。天狗岳からやってきた登山者が休憩していました。根石岳山荘のあたりの風が多少強いけれど、天国のようだったと聞きました。

9:40 ここから稜線装備。ストックをピッケルに持ち替え、ガイドさんは4人をアンザイレンでつなぎました。私は一番後ろ。初めてスリングと本物のカラビナを使いました。

ここから東天狗岳まで1時間ほど。休憩は不要だと思いますが、一応この先、休憩の予定を聞きます。

ガイドさん「最後までノンストップ」

初心者ツアーなので技量を判断して、ひょっとしたら根石岳で終わりかと思っていましたが、予定の東天狗岳まで行けそうであることをここで知りました。

東天狗岳まで

9:46 山頂を出発するとすぐに根石岳が見えます。雪が全然ない。鞍部の登山道を外れたところには根石岳山荘も見えます。

正直、「雪、無いじゃん。いつもと同じじゃん」と思っていました。

そしてここから写真を撮る余裕はありません。

鞍部に下りると急に風が強くなります。風速15mくらいあるらしい。ピッケルのブレードを手の上でバランスを取って持つと、シャフトは真横になびきます。ガイドさんの話はあまり聞こえませんでしたが、そのジェスチャーで風が強いことを教えてくれました。私もやってみました。本当にすごい風だ。

むき出しの顔に風が当たると痛い。冷たさを通り越して痛い。首に仕込んでいたバラクラバを顔全体に覆います。

そして根石岳山頂。軽やかにスルー。

その直後、またやらかした。一番やっちゃいけないやつ。

アイゼンが外れてしまいました。

通算減点3

大声をかけて前の人に「アイゼンが外れたー!」と伝え、伝言ゲームでガイドさんまで。その間、みんなを停滞させます。急いでアイゼンを装着しなおします。5本指とは言えバンドが締めづらい。強風が邪魔をする。やっと装着したと思ったら、もう片足も外れかけていることを発見。何度手袋を脱いでしまおうと思ったことか。

10:29 東天狗岳山頂直下。ここから出てくるハシゴや鎖にアイゼンを引っ掛けないように注意を受けます。

止まった時にすかさず撮影。北アルプスが見えます。

10:29 ガイドさんに雪庇が近いことを教えてくれます。「ここから最後まで、止まらないから」と言われます。

そして止まったらすかさず撮影。浅間山が見えます。

10:34 「止まらない」と言われてからあっという間に東天狗岳。登れました。

やったー。ツアー申込時でも、ここまで登れるとは思っていなかった。初めての雪山で硫黄岳、東天狗岳の両方に登ることができました。

気が付くと風を感じることはありません。しかしバラクラバを外して撮影していると、前歯に知覚過敏を感じます。

携帯で写真を撮ってもらおうと集合する前
携帯のカメラレンズに100均で買った広角レンズを付けて撮った写真

下山

東天狗岳の頂上に立つと、西天狗岳への尾根沿いに登山者が見える。登りたい。今度来るときはあそこも登りたい。

そう思いながら下山開始です。ここからの下りは私が先頭でガイドさんが最後尾にフォーメーションチェンジ。

11:10 根石岳の山頂まで、すぐに戻ってこれました。

 

止まったら撮影。名残惜しく西天狗岳を眺めます。

昨日登った硫黄岳。良かったなぁ。

根石岳山頂から一瞬、次の目標である箕冠山を見ると、「え!? こんなに高い場所に戻るんだっけ?」と思いました。

ここから根石岳の鞍部まで下り、フォーメーションを戻して一番後ろに戻ります。やっぱりここは風が強い。だがそれが良い。

最後の箕冠山まで、なぜがガイドさんのスピードが上がります。俺、すごい必至。「うぉぉぉぉ、やべぇぇぇぇ、俺、着いて行けねぇぇぇ」と脳内で絶叫。膝をつきながらよじ登ることもありました。

ある程度の斜面が終わり、箕冠山山頂付近の樹林帯に入ると、うって変わっての無風。天国。

11:25 箕冠山で休憩。山頂でガイドさんが「わざとスピード早くしてみた」だって。ハァハァ言う感じだったけれど面白かったわ。

ここでガイドさんから温かいミルクティとアンパンをもらいます。私は喉が渇いていたので、ミルクティをもらった後、自分の水筒からレモンティを飲みました。

で、ここでまた減点1。

ピッケルを外し、スリングを解いていたとき、開いたポケットから携帯を落としていました。同行者から、「こんなの拾った~」と携帯を見せられ、あぁぁぁ、俺のだったぁぁぁ。

最後の箕冠山ラッシュで落とさなくて良かった。落としていたら見つからないわ。

11:56 オーレン小屋までの樹林帯。「行きによくこんな長い道、登ったなぁ」と思っていた頃に・・・。

11:59 オーレン小屋に到着しました。ここは休憩なしでスルー。今日はアイゼンも履いたまま。

12:11 夏沢鉱泉まで下ると、もう今回の雪山ツアーは終わり。いちいち景色を目に焼き付けて歩きます。

去年撮った場所と多分同じじゃないかと思う場所
凍りつく波の模様

12:20 雪崩れやすそうな場所。誰かが滑落停止訓練をした後がありました。

夏沢鉱泉が近づくにつれ、本当にいちいち足を止めてしまいます。帰りたくない。

12:30 夏沢鉱泉に到着。すべてのツアーが終了しました。

ガイドさんありがとう。同行の方々ありがとう。

山小屋へ到着後、お風呂で汗を流します。両足の靴下が血で汚れていました。張り付いてて脱ぐのが痛い。温泉に入るときが痛い。

温泉から出ると、今日はお昼ご飯つきなのでラーメンをオーダー。帰りの荷造りを終えた頃、ラーメンの出来上がり。

帰りは14時。荷物を預け、桜平ゲートまで最後のハイキング。

出発しようと靴を履いて外に出たとき・・・、

財布の入ったサコッシュとカメラをテーブルに忘れていました。。。

こんかいの八ヶ岳。通算で減点5。何か油断というか気の緩みを実感しました。


八ヶ岳の冬山ツアーを振り返る

携帯の万歩計のデータ

1日目(2018/2/26) 1万9975歩 16.5km

2日目(2018/2/27) 2万3873歩 19.51km

3日間合計 4万3848歩 36.01km

今回の反省と収穫

1.冬山装備の準備の重要さを知る。

アイゼン

稜線でアイゼンが外れるという大失態。踵のビンディングの締め具合が甘かったから。お店で購入した時、「どの程度締めるの? これ、随分固いからこんなもん?」。店員「ダメです。もっと締めます」というやり取りがありました。この「もっと」の具合、実際にやってみないと分からないもんです。今回、ツアーで発覚したことは大収穫でしょう。

ストックのループ

今までストックのループを気にしたこと、ありませんでした。冬用のオーバーグローブをしたら、ループに手をかけてグリップを握ることができませんでした。

2.靴下二重は私には不向き

ファイントラックのメッシュの靴下。「ドライに保ち、靴擦れ防止」とか書いてありました。そういう効果もあるかもしれません。その上に履く靴下もファイントラック製ならば。

私は別の靴下を上から履きました。メッシュと外の靴下の間が滑って動きまくり。靴ひもをぎゅうぎゅう締めましたが、結局今までにないほどの靴擦れを引き起こしてしまいました。

3.重ね着の程度を知る

人によって感覚はそれぞれ。今回マイナス15度が一番寒い条件で、私の場合は変態シャツ、アンダーウェア、薄手フリース、アウターで十分。さらに厚手フリース(R2)を着ていましたが、完全に無用の長物。

下半身は変態タイツ、防寒タイツ、春秋パンツ、オーバーパンツ&ゲイターで問題なし。

ネックゲイターは有効。無風だと帽子は暑すぎるので、バンダナのように頭に装着。首はバラクラバ。

4.グローブの重要性

「手先の寒さの辛さは異常」という思い込みがありました。どの程度の防寒が必要か分からないので2通りを試しました。

持って行ったのはアウターグローブとモコモコ毛糸。BDの3本指。

結果として3本指の初日は暑すぎた。硫黄岳頂上手前まで軍手のようなモンベルのライナーグローブで十分。

2日目のアウターとモコモコのセットだと、モンベルのライナーを同時につけると動きづらいからセットだけで十分。ただし携帯はいじれない。

寒さはその時と場合によって変わってくるので、いろいろあると思いますが、超薄タイプ&防寒目的&防水目的が基本。うん、これ事前に調べていた通りだ。しかしその程度が全くイメージできなかったところなので、次回は中に付ける手袋の厚手を変えようと思います。

5.水分補給

サーモス山専はいつまでも熱々のお茶が飲める。しかしキャップ5杯の500mlで、ザックの中にしまうために手軽さがない。今回くらいの気温なら、温度が下がる前提で保温カバーにドリンクを入れておけばよかった。

6.自分の体重

みんながトレース上をスムーズに歩けるところ。体重90kgの私は踏み抜きます。ダイエットしてもせいぜい80kgは余裕で超える。こんなとき、ワカンが必要なんだと感じました。

7.自分の技量

トレースがあり、たくさんの人が通る道。トレースがあっても、赤岩の頭のような場所に一人で入り込んだらちょっと怖い。

6時間でゴールに到着できるルート設定。天気の変わりやすい山で、6時間以上はちょっと想像できない。今回は奇跡的な好天であることを肝に銘じる。

8.荷物の量

今回は初めてだからしょうがない。結局使わなかったものが多すぎたわけで、次回、今回のような山小屋なら一眼レフ込みでも35Lのザックで行ける。

9.ガイドさんへの感謝

今回知りたいこと。アイゼンの使い方。ピッケルの使い方。そして冬山を登るのに知るべき知識。この3つがポイント。教えてもらえたと思います。忘れたこともあるけれど、「知らない」と「忘れた」は違う。忘れていたものは思い出すことができる。今後も初心者の心づもりで準備をしたいと思います。

あと、イメージとして「滑落停止訓練」なんかやるもんかと思ったけれど、そういうのはやりませんでした。むしろ、通常時のピッケルの持ち方の意味を考えれば、その結果の最後の手段として滑落停止訓練があるのかもしれない。でも今回、初心者の私が知るべきことは、その前の「ピッケルの意味」を教えてくれたことで十分でした。

また機会があればお願いしたい登山教室

少人数なのでとても良かったと感じています。ガイドさんも良かったです。怒鳴ったり怒ったりしないし。

地図とか

ツアーだと見る必要はないんだけれど、だからと言って持って行かないわけにはいかない。

ぶっちゃけ、これ読んで「雪山バージンは八ヶ岳に捧げよう」と思った。

【八ヶ岳】SEASON-3:冬の硫黄岳 1泊2日(2日目)おわり

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